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異世界で魔法を極めたい  作者: 井上
4.少年期、二年目・春〜夏「ジン」
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60.もはや運命共同体?

 け、ケツが……ケツが痛い……休憩があるとはいえかなりきつかった。馬車とかと比べたらましってのも恐ろしい。


 まあ、それは収まるから良しとする。俺の眼前にはつい数ヶ月前にみたあの緑色の町並みが見えている。何度見ても見事なものだ。そういう条例でもあるのかね。


 さて、まずは宿をとりにいかねば。前もって予約するのは難しいんだよな。電話がまだ一般的でないから、遠方同士でやりとりする手段は手紙くらいしかないし、その手紙もかなり遅いから信用ならない。宿は歩けば見つかるだろう、よさげなところに特攻をかますぜ!


~~


 宿は無事取れた。たった13歳が一人旅をしてもよいものかって? ふふ、そもそも一人旅をできるレベルの財力がある家の子供はそこらの大人より知恵も腕っぷしもあるってのがこの世界の常識だ。まったく、いつの世も不公平なものだな。


 今日はもうくったくたに疲れたんで、外には出ないが、明日は改めて魔法館を訪れようと思っている。前行ったときは魔道具コーナーは流し見程度だったが、今は割と興味あるし、魔法もある程度知識がついてきたほうなのでまた見たいという次第だ。


 今日のところはもう寝る。おやすみ。


~~


 ……あ~、今何時だ? 午前11時か……昨日寝たのが大体0時くらいだから結構寝たな……。俺の記憶じゃ魔法館が開館するのは午前10時だし、ちょうどよかったのかもしれないけど。


 ここから魔法館までは歩いて大体30分かな。修学旅行のとき泊まったとこよりかなり近い。その分本屋は遠くなったけど。ままならない。エメラルドシティは街並みを見てるだけで面白いし、別にいいけどね。木刀とか売ってるかな。


 ちなみに魔法館行きのバスはないので移動手段は徒歩オンリーだ。


 そんなこんなで魔法館に到着。前行ったときは学校があらかじめチケットとか買ってくれてたからそのまま入れたが、今回はただの客だからな、受付からチケットを買わなければならん。列はそこまで長くないし、そこまでつらくはないな。


「えっ!?」

「ん?」


 魔法館の正門、ではなく、正門の横にある、裏手に直につながっている裏口ともいうべき扉、そこからなにやら声が聞こえた。いやな予感を感じつつもそちらを向くと、な、なんと、そこにはジンが! 驚いた表情でこっちを見てやがるぜ。


 ああ、そういえば、君、定期的にここで検査だったかなんだかしてるって言ってたね……。


 なにがなにやら理解する前にジンは奥のほうに連れてかれた。いや……確かにまた会えるとは言った(言ってない)が、まだ別れてから一週間位しか経ってないぞ……。

ディートとジンは仲がいいね!

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