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異世界で魔法を極めたい  作者: 井上
4.少年期、二年目・春〜夏「ジン」
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55.スヤァ……

 いやーいいもん見させてもらった。ジンが負けるとは思わなかったな。まあ、追い詰められてつい出てしまったって感じで、実際、あまりダメージは食らってなさそうだったけれども。


「してやられてしまった……情けないところをみせてしまってすまない……」

「ああ……え? なんで観戦席ここにいるんだ? ジン」

「負けた選手はその試合の処理が終われば解放されるのだ」


 ああ、道理で、館長は速攻帰ってたわけだ。


「強かったな、あのナルキス・フェリアって人」

「うむ。彼女は腕が立つと有名な狩人の家系の出身らしいぞ」

「ほーん」


 狩人ねぇ。この世界での狩人っていやぁ、獣とかはもちろん、生態に魔法が組み込まれてる動物、通称魔物も狩るから結構強いとは聞いたことあるな。


 ちなみに杖の原材料は大抵この魔物と呼ばれる類の生き物だ。骨とか皮とかね。魔物の例を上げると、魔墨まぼくを出すイカとかツノ生えてる馬とか。ユニコーンでは? と思ったが性格はほぼ馬だし、角に何かしらの浄化作用がある訳でも無いようだ。現実は無情。ちなみに角を無属性魔法で飛ばしてくる。殺意を感じるぜ。


 ……あ、思い出した。フェリアってアンの苗字じゃねーか! アイツら姉妹だったのか!? そう言われてみれば、どことなく顔立ちが似てたような似てないような……。じゃあ、アンも案外強かったりするのかな。やーでも模擬戦とかで活躍したみたいな話は聞いてないけどな~? ま、いいか。


「にしても、特待生の人数少なくないか? 五人しかいないように見えるが」

「あ〜……実は、四年と六年に特待生はいなくてな。一年、二年、五年に一人ずつと、三年に二人しかいないのだ」


 一学年に一人いるかいないかくらいなのか、特待生。改めて考えるとジンって結構すごいんだな。


「なあ、ところでジン」

「なんだ?」

「あの人の攻撃見切れたか?」

「いや、無理だ」


 今なんの話をしているかと言うと、第一回戦に出場していたおそらく五年の特待生の試合のことだ。特待生の試合は全員分みたいと思って、ジンの会話には耳だけ傾けて目はそっちの方を見ていたのだが気がついたら相手が倒れていた。何が起こったのかさっぱりわからない。


 名前はルドラ・ソシティエ、さっきいった通り五年の特待生で目と髪は黒。和風だな。実際、地球でいうところの東洋の出身らしい。腰に差してるのは刀っぽい。


「抜刀術とかか?」

「私もそうだと踏んでいるが、あの攻撃を見た事がない以上なんとも言えないな……本人に聞いてもはぐらかされるし」

「門外不出ってやつか」


 その後の試合は途中で寝てしまったので分からん。ちなみに優勝したのはくだんの五年の特待生らしい。全試合見たジン曰く彼は魔法も普通に使っていたそう。まあ、割とオーソドックスな魔法だったらしいのでどこか安心した。


 可能なら全試合見たかったが、その前に体力の限界がきて気絶した。くそう。

〈ちょっとした設定〉

ユニコーン(仮)が角を飛ばしてくるのは非常時のみです。ツノトカゲが目から血出すみたいな。

普段は突進とかして突き刺してきます。殺意を感じる。

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