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女子会 1

「私の場合は、さぁ。

 20歳で結婚して子供三人授かったのね。私は、専業主婦だけどやたらと忙しいのよ。

 主人は、夜勤もある仕事でさぁ。あまり育児参加は、無かったわね。

今どきのパパは、よく手伝ってるよね。


 ところがある日、夫のアタッシュケースを開けると見たことない携帯電話があった。

もう、すぐそのまますみれに電話したのよ。」


 テレビドラマの家政婦シリーズを観ている気分で何だか盛り上がる女子会。


 先月の同窓会から、そのまま気持ちが、冷めずに連絡を取り合い、十人程で女子会をしている。


 今や、さくらは、お弟子さんを数人抱えるお花の先生になっている。


「すみれ、その事覚えてる?」と声が聞こえた。


「覚えているわよ。」

 

 さっきまでトマトの食べ方を熱心話していた他の人達の視線も集まった。


 さくらと目が合いさくらの眼が頷く。


「その前から、さくらは、不信に思っていたのよね。

以前は、仕事終わるとすぐ帰宅して来るご主人が、連日

『パチンコ面白くて』と遅い。

私が、『ランチしよう』と誘っても留守にするのが不安で出て来ない。


 そしてその時間私が、勤務中だと知っていながら、突然電話掛けてきたのよ。いつもなら、メールで都合きくのにね。


『すみれ、この携帯電話のメールってどうやって開けるの!

すみれの使っているのと似てる。』

もう涙声だった。


 ご主人、アタッシュケースにカギ掛けてあるから、みつからないと思い込んでいたのね。

日頃、『携帯電話は、嫌いだ』って言ったいたご主人が、隠し持っていた。

 でもさくらは、そんなパスワード知っているから、すぐオープン。


 私のストップを聞き入れず。

 さくらは、呑気なご主人と女の生々しいメールのやりとりが全て読んだ訳。」


「さくらの『女の勘』凄いよね。」と一人が感心する。


「男の嘘なんてすぐ分かるよ。何か抜けてるのよね。」

って言うのは、去年離婚成立したかえで。


 すみれが、この女子会の顔をゆっくり見渡したら、みんなシングルだった。


 さくらがゆっくり話し出した。

「離婚成立して、月日が流れて、仕事も楽しい。

でもやっぱり人に聞いて欲しくなるのね。

 元夫の女は、会社の部下でね。時々、部下を家に呼んで夕飯食べてたそのうちの一人なの。だから、私も知っている。

 携帯電話持たされ、アパートのカギ渡され、社内では、噂あったみたい。」

「なにそれ!その女にご飯たべさせたって!」

「じゃ、即離婚成立?」


「それも癪だから、少し焦らしたの。『もう一度さくらとやり直したい』とも言ってたしね。」


 さくらは、すっかり泡の消えたビールを飲み干した。


「『もう一度やり直したい。』『あのとは、遊びだった、つい魔が差しただけだ』と土下座してたけれどね。

 私は、嫌いになったら、戻れないって言うか、また同じ事されそうだなとか、不信になるよね。

 ちょっと迷っているうちにその女の妊娠が分かったの。」


「遊びで子供は、つくらないのよね。」とかえで。


「男って二人の女性を同時に愛する事が出来るのかしら?」


「でも、日本は、一夫一婦制だからね。」


「やっぱり、さくらは、離婚して正解よ。

 男のクセ、女好きとか、ギャンブル好きとか、借金クセとか、変わらないよ。

 男は、ずっと変われない生き物だもん。」

かえでが、ゆっくり言った。

「さくらは、好きなんでしょ。

ちゃんと泣いたかな。好きなまま別れるのは、辛かったね。」

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