天使のモンブラン
『恋まみれのプリン』
『恋にプルルン』
『浮気なプリン』
『甘く熱いバニラ』
『冷たく浮気なバニラ』
「なになに、それ。」
「恋は、苺みたいよ。『苺まみれのプリン』は、なんか美味しそうだよね。」
「だよね。私も追加しちゃおう。」
『悪魔のショートケーキ』
『天使のモンブラン』
『ドラキュラのワッフル』
「続くね。ドラキュラは、赤い血が、たれてるよ。」
「ベリーソースがたっぷりかかっているんじゃない。甘さ抑えめかしら、いいね。」
女子会もそろそろ締めのスイーツ選びになってきた。
「アタシ、焼きおにぎりとか食べたいな。」とかえでは、ジャンルの違う希望を言う。
注文パネルを回しながら個々に選び始めた。
「ところでその後、かえでは、どうしたの? 今、実家でお一人様なの?」
「やっと去年離婚成立させたんだ。
元夫が、届けを提出のは、もっと前なんだけれど
『子持ちと再婚』が気になって調べたの。
当初、色々探ったのよ。子供が誰の子か、気になり始めてね。離婚したいと始めて言われてから、離婚成立まで10年近くあるでしょ。再婚した時にその子供が、8歳だったの。やけにパパになついていると近所の人が言うのでね。
探っただけじゃだめだから、調べたてもらったの。専門家にね。弁護士探してお願いしたのよ。
わかるのよね。DNA検査したら。今、2万円位で直ぐ結果出るらしいけど、それで法的に争うから、もう少し精度の高いものでないと価値がないのよね。
それから、離婚成立のやり直しよ。
離婚の時の財産分割のやり直しや慰謝料請求などしたの。
ただただ寂しさに潰されていたら、おしまいよね。辛かったけど。
連れ子が元夫の子供であることが、判ったの。だから有利だった。」
「そんな大変な想いしていたねの。そばで沢山聞いてあげたかったね。1人堪えちゃったの?」
「最初に私に教えてくれた隣の奥さんに聞いてもらったの。元夫の隣のお家にお邪魔出来ないから、来ていただいたの。
いつも季節のお花持って来てくれたの。」
「お花って何か、元気くれるでしょ。香りがあって、蕾が緩んで、開花して。」
花の話しなるとさくらの声が大きくなった。
「やっぱりお花のある暮らしがいいね。鉢で育てていても可愛いし、切り花で花瓶に入っていても、何かいいでしょ。
花に『綺麗ね』って声かけると応えてくれるのよね。
花なんて水で文句言わないじゃない。ビールが欲しいとか言わないからいいよね。」
「そうね。初めは、気になり每日水換えしていたわ。それよりその花がなくなった時に凄く寂しいのね。また買いに行くの。花には、魔力があるのね。」
色とりどりのスイーツがテーブルを飾った頃、すみれが話し出した。
「何だか皆パワフルだよね。
でも何か、私は、だめだわ。」
お読み頂きありがとうございます。
次は、すみれの話を書きます。




