女子会 6 かえで
「なんで、男って心変わりするのかな。」
「結婚して女房がいて、そしてどうして他の女を好きになるのかな。」
「男性の性は、抑制できないものなのかしらね。」
「女もそういう人いるじゃん。4年に1回恋人替える女。」
「誰よ。」
「しのぶさん。」
「そうなの?」
「そうよ。40過ぎて28歳のイケメンを誘ったんだって。そしたら、ふられたとさ。
本人から聞いたからホントよ。」
「きゃっ、マジ?」
「しのぶさんって成績優秀で大卒でさ。ダンナも国家公務員でしょ。」
「学校成績いいのと、男好きは、関係ないから。
お勉強出来てもモテないから、男を追っかけまくるのよ。
中学時代からそうだったじゃない。」
女子会は、時として不在人物に対して強く批判的になる。
「だからさぁ、好きになって妻として暮らしているわけでしょ。何年も寝起きを共にして暮らしてきたのに、なんで他の女に気が行くのよ。」
「現実的に自分の事一番女房が理解しているとか、考えない?
『おー』って言っただけでお茶欲しいのねって分かったりするのは、長年連れ添った女房よね。痒いところに手が届くってあるよね。」
「いや、新しいモノ好きもあるじゃん。」
「なにそれ。」
「若い女に自分の好みを覚えさせ、征服して行く感覚。」
「ちょっと、何か男の肩持って、誰に聞いたの?」
「小説の中にあったの。」
「私は、『子供が欲しかった』って言われたら、もうなにも言い返せなかったな。」とかえでが続きを話し始めた。
「妊娠する能力は、あったのに何で若いうちに仕事ばかりして、彼の気持ちを察する事が出来なかったのかしら。」
「子育てに対して魅力を感じなかったかな。
一人っ子だと妹の面倒みるとか経験していない訳だものね。」と一人が言うと。
「そうね。確かに。
周りの皆が私を可愛がってくれたの。それが当たり前だという感覚かな。誰かを可愛がるとか、育てるとか、私には、経験ないかもしれない。ペットもいないしね。」
「何、弱気じゃない。
妹いなくても、ペットいなくても、病院では、沢山の患者さんに対応していたのだから、母性が無いわけないでしょ。
なんで踏ん張らない。ダンナの事一番愛して、理解していたかえででしょ。」
「でも私より彼を愛した人が現れたのよ。」




