女子会 2 さくら
さくらの眼から静かに涙がこぼれた。
「ちゃんと泣いたら良いよ。」とかえでまた言う。
「離婚ってなかなか泣けないじゃん。
死別は、『お気の毒でしたね』と話題になるけれどさ。離婚ってそうそう話題にしないよ。本人が話し出したら聞くけれどさ。やっぱり気持ちが張りつめて、沢山のパワー使って、周りの眼を気にしながら、決断し、子供の事を想って。」
さくらは、声を抑えて泣いている。そういえば、離婚当初、さくらをランチに誘っても
「涙出るから、外出出来ない。」って言ってたなぁと
すみれは、思い出した。
そして今まで頑張ったさくらの話をしたくなった。
「さくらってさ、子供時代から、お花習っていたじゃない。だから、花屋にパートで入ったんだよね。そこで更にお花を習って、今や先生。凄いよね。娘さんも手伝っているんでしょ。心強いよね。」
タオルに顔を伏せていたさくらが、赤くなった眼をあげた。
「さくら、食べよ。
ピザ一枚追加しよう。分けて早いモン勝ちね。」
「けちじゃん。こんだけ人数いるんだから、三枚だよね。」
さくらは、赤い目のまま頷いた。
「花屋ってさ、きれいな優雅な仕事に見えるじゃない。
でもさくらの話聞いていると、まぁ大変だよね。
お正月、お彼岸、母の日、お盆、それから。」すみれが説明しようとするとさくらが、鼻に詰まった声で話し始めた。
「お花習ってたから、お花の知識ありますからって思っていたけど、まぁ覚える事が多くてね。
私が習っていたのは、生け花で、花屋が作るのは、フラワーアレンジメントなのよ。」
「どう違うの?」かえでの声にすみれもそういえば、わからないわ、と思った。
ゆっくり、ゆっくり書き進めますのでよろしくお願いします。




