第十戦闘配置 “性技”と“静技”の見方
〜ピンクの場合 其の“ Ⅳ ”〜
「あぁぁぁぁぁぁ、頭の奥がっ……おねえさま……もっともっとイジって下さい。おねえさまあぁぁぁぁぁぁぁぁぁんッ」
ぺろっ
「セズーメちゃん、可愛いわぁ。そして、とっても甘〜い。もっとグショグショにして、もっと気持ち良くしてア・ゲ・ル」
「おねえさま、某にも、早く、早くッ」
「テーバメちゃんは欲しがりね。いいわよぉ、普段とはとぉっても違っていて。とぉっても焦らしたくなっちゃう。焦らせば焦らすほど、テーバメちゃんはグチョグチョになるから、まだ、オ・ア・ズ・ケ」
「ふむ……二人が部屋に来て、行為が始まってから早二時間余り……か。余の鷹の目には変わった様子は見られんな……だが、二人がこうも乱れるとは……趣向としては一興か」
ピンクの部屋の中で、甘い叫び声が静寂を打ち払うように響いていた。ピンクの調教を受けている二人からは甘い吐息が漏れ、その呼吸は深く、二人の顔はだらしない程に蕩けている。
そこに四刀聖としての威厳もへったくれも無い。
ただ、「気持ち良くなりたい」と言う快楽に溺れただけの姿があった。
二人はリボンで縛られ拘束されており、そんな二人に対してピンクは、自身の指とボールを駆使して二人をイジり倒していた。既にベッド上は二人からダダ漏れた体液に拠って、寝る場所も無い程にグショグショになっている。
一方のチッカはその状況を冷静に分析しながらも、鷹の目に映る二人に、何も変化が起きない事から多少暇を持て余しつつあった。
「そろそろ頃合いね?今日はオモチャを使って気持ち良くしてあげるわねぇん。ハジメテ挿れるんだろうから激しい快楽に壊れちゃダ・メ・よ」
「セット!固くて太ぉ〜いクラブ。テーバメちゃんには“性技”立ち燕返し!」
ぬぷっ
「—————ッ—————!?」
「ッ?!これはッ!やはり……やはりそうなの……か?」
「テーバメちゃん、まだまだこれからよ。もっと激しく奥まで挿れて突き上げてあげるから、とおっても気持ち良くなってね」
「おねえさま……凄……く、気持ちいい……です。もっと……某を……気持ち良くして……下さい。はあぁぁぁぁんッ」
「良く出来ました。ちゃんとおねだり出来て偉いわぁ」
ピンクがテーバメに性技を使い、テーバメが声にならぬ声を上げた途端、チッカの表情に驚きが走っていた。鷹の目にテーバメの筋力量の増加と共に攻撃力と俊敏性の上昇が見込める結果が映ったからだ。
くたぁ
「テーバメちゃんは一回お休み。じゃあ次はセズーメちゃん」
「はい、おねえさま。早く早くッ。もうガマン出来ませんッ。スズを早くメチャクチャにして下さい!」
テーバメは失神すらしていないが、意識が朦朧としていた。それこそ脳天を突き抜ける程の快楽がその身を襲ったからだ。
昨日は初体験と言う事もあり、ピンクの舌と指だけで失神するに至ったが、今日はその腹の中から直接耐え難い程の快感の波が迫り、その波に飲まれるように頭の中が真っ白になってイった。
「リボンを解くから、アタシの上に来て、セズーメちゃん」
「おねえさまの上に?でも……」
「アタシに背を向けてから股を開いてクラブに跨ればいいのよ」
「はい……その……恥ずかしいですが……おねえさま、優しくして下さい」
にたぁぁぁ
「えぇ、いらっしゃい。“性技”絞り芙蓉!」
「んっ—————ッ?!—————」
こうしてセズーメもテーバメ同様の末路となった。その様子に笑みを浮かべて満足そうに見ていたのはチッカであり、その表情には期待以上だと書いてあったようにも見える。
「まだまだ寝かさないわ、テーバメちゃん、セズーメちゃん」
「は……い、おねえさまの“性技”を某にまだ味合わせて下さりませ。もっと某を気持ち良くして下さい。お願いします、おねえさま」
二人とも三回ずつピンクの“性技”を受けた所で失神した。ベッドの上は水たまりが出来る程グチョグチョになっており、二人はその水たまりの中で安らかな寝息を立てている。
ピンクはその様子に満足気にほくそ笑みながら、ゾクゾクと身体を小刻みに震わせていた。
「チッカちゃん、何か分かったのかしらぁ?アタシはまだ遊び足りないんだけどぉ……」
「ならば余も相手になろう」
「今日は見学だけじゃなかったのぉ?それとも……」
「あぁ、気が変わった。それだけじゃ不服かな?」
にたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
「えぇ、大歓迎よ?チッカちゃんも快楽の沼に沈めてア・ゲ・ル」
斯くして長い夜の中、ピンクの部屋に於ける第二ラウンド開始のゴングが今まさに鳴り響こうとしていた。
〜ブルーの場合 其の“ Ⅱ ”〜
「キミは見た事ない顔だね?まぁ、誰でもいいや。キミもゆっくりしてってよ」
「ブルー、その者に“静技”を使いなさい」
「もう、ギョリは人遣いが荒いなぁ……。でも、ギョリには逆らえないから仕方ないよね。じゃあ、とっとと終わらせて僕はまた一眠りしよっと」
「じゃあ行くよ?“静技”起死回静静天霹靂」
どぉんッ
「ぐっ……なんだコレは?これが実際には起きていないなんて、ギョリ様に言われた後でも信じられ……いや、ギョリ様だから信じられないの……か?」
「クジ?ちゃんとわたくしの元へと声は届いておりますので、後で息の根を止めて差し上げますね」
クジは「それってどちらにせよ死ぬ事と同じ意味なのでは?」と思いながらも、冗談はさておき……現状を打破する為に何をするべきか頭を働かせていった。
現状でクジは身動きが出来ない程の、重力場に似たナニカを浴びせられている。それが幻の一種だと種明かしは済んでいても身体が勝手に反応しているので身動き一つ取れない。
しかし先程ギョリがクジに対して行った“視線”よりは威力が弱い。とは言っても、全身くまなく重圧が掛かっている事からタチが悪い。
そんな状態に陥るとは露知らず「心を守れ」と言われた訳だが、何を為せるのかを考えた結果、何も思い付かない。
そもそも万能型の思念を持つギョリと違って、攻撃型一辺倒のクジは守りが非常に苦手だ。
クジはそれによってギョリに破れた過去がある。攻撃手段を封じられれば何も出来なくなるからだ。
「こりゃちぃとばっかし、マズいのでは?だが、それなら耐えるしかないですな。気合いと根性なら、ギョリ様にも負けますまい!」
「へぇ……なかなかやるね?それなら、追加でもっとダラけさせてあげようか?」
「いや、これ以上はご勘弁を。頼めるならなるべく早く解いて頂きたい!」
「それは残念ながら出来ない相談だぁ。一度使ったら面倒臭いから解除したくないんだよねぇ」
「面倒臭いから」と言う論理に拠って、必死に耐えているクジは力が一気に抜ける思いだった。「ブルーを支配下に置いた」と言っていたにも拘わらず、「面倒臭い」を許しているのであれば話しはかなり違って来る。
クジはそういった事に対しても「支配下に置くべきでは?」と考えつつ、「本当は支配下に置けていないのでは?」と結論付けるに至った。
しかしそのクジの発想は当然の事だ。少しの時間耐えられる者ならば他にも多数いる可能性がある。そしてその者達に回数を熟させれば、それはそれで兵士の強化に繋がると考えるのは至極当然の事だろう。
ただし現状に於いてはクジの八方塞がりとしか言いようがない。




