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【書籍9巻&ジュニア文庫2巻発売中】この世界の顔面偏差値が高すぎて目が痛い【web版】  作者: 暁 晴海
第十四章 大地の聖女

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え!?姫騎士って、聖女!?

――時は、殿下方との婚約した時まで遡る。



「…とまあ、そういった形で外堀を埋めていくつもりなのだよ」


「は、はぁ…」


国王陛下の語った、殿下方との婚約までの捏造ストーリーを、私は汗を流しながら聞いていた。


あ、ちなみに今現在。私は二人掛けのソファーに腰かけた、オリヴァー兄様に膝枕してもらいながら横になっているという、大変にしまらない恰好でお話を聞いています。


どうしてこうなったかといえば、私が殿下方からキスをされた結果、中々鼻血が止まらなくなってしまったからだ。


アシュル様が治療を願い出て下さったのだが、セドリックが「僕が治療します!」と言って、私の受け渡しを断固拒否。そんなこんなしている間に、連絡を受けた聖女様がすっ飛んできて下さり、急いで癒して下さったのである。


それは良いんだけど、「失われた血は戻せないから」と言って、無理しないようにと半強制的に横にならされたのである。

で、そのまま国王陛下の語る、今後についての対策を聞いていたのだ。…真面目な話の最中に、本当に申し訳ございません。


ついでに言うと聖女様、私の治療を終えた後、「あんた達って子はー!このおバカどもー!!」と、殿下方全員に雷を落としておられました。


初めてお会いした時は、楚々として儚げで…まさに『聖女』そのものといったイメージのアリア様でしたが、お互いに『元・日本人』と知れて以降、私の前では良い感じに『肝っ玉母さん』へとジョブチェンジしておられます。

…というか、何気にマリア母様とも似てきているような…?名前が似ているからかなぁ?


「だが、この話を拡散させるとして、貴族達からは「何故公妃ではないのか」と、突き上げが必ず来るに違いない。それゆえ、エレノア嬢には『姫騎士』の称号を受けて貰いたいのだ」


国王陛下のお言葉に、私は思わず目を丸くしてしまう。


「姫騎士の称号…ですか?!」


「そうだ。元々、先のシャニヴァ王国の一件で、重要な役割を果たしたエレノア嬢には、何か褒賞を…という話が出ていたのでな。今回、それを利用する」


重要な役割って…。単純に、獣人王女を私怨でボコっただけのような…。


「へぇー成程。『姫騎士』の称号をなぁ!」


グラント父様の言葉に、国王陛下が頷いた。


「ああ。巷ではすでに、エレノア嬢の二つ名が『姫騎士』となっている。王家が正式に称号を与えても、それに対して異を唱える者はいなかろう」


…それって…。恥ずかしくて題名を言いたくない、王家監修で発刊された例の書籍の所為ではないでしょうかね!?

まさかとは思いますけど、それを見越して、あの本を普及させた訳ではないですよね?!違いますよね!?


「…国王陛下、私から少し宜しいでしょうか?」


「うむ。オリヴァー・クロス。発言を許す」


「有難う御座います。…姫騎士の名を与えられたとしても、それはあくまで名誉称号に過ぎず、エレノアの身分が変わる訳ではありません。その所はどうお考えでいらっしゃるのでしょうか?」


…確かに、オリヴァー兄様の言う通りだ。


『姫騎士』とは言っても、公爵令嬢に『騎士』の称号が与えられたに過ぎず、結局のところ、王族全員を婚約者とするに足りる身分が得られた訳ではない。


「オリヴァー・クロスよ。『聖女』とは何か。そなたは知っているか?」


突然の国王陛下の問い掛けに、オリヴァー兄様が戸惑いながら答える。


「それは…。『光』の魔力を女神様から与えられた乙女…の事では?」


「いや、違う。『突出した治癒能力』『邪力を封じ込める魔力』を持つ者が『聖女』と認定される。『光』の魔力を持つ者は、まさにその両方の力に長けていたことから、代々聖女と認定されていたのだよ」


へぇー、なる程!


じゃあ、同じ『光』属性を持つアシュル様も『聖女』に…いや、男だし違うだろ。『聖男(せいだん)』?…いや、それゴロ的にもアカンやつ。え~と…。だとするとやはり、『聖者』あたりが妥当かな?あ、でもこっちの世界で聖者って呼ばれている人いないかも…。じゃあ『聖人』…はっ!もし聖人と呼ばれる人もこの世界にいなかったら、『成人』と勘違いされかねない!いや、むしろ『精人』って変換されたらどうしよう!!そんな事になったら、アシュル様が変態に!!


「…エレノア嬢。なんか愉快そうな事を考えているっぽいが、そろそろ続きを話してもいいかな?」


「え…?はっ!」


言われて気が付けば、いつの間にかその場の全員が、私に注目していた。


あっ!クライヴ兄様。なんですか、その呆れたような眼差しは!「またこいつ、アホな事考えてんな」って言いたげですね?!はい、その通りです。アホな事考えてました。まことに申し訳ありません!!


「だ、大事なお話の最中、失礼致しました…」


横になった状態のまま、真っ赤になって消え入りそうな声で謝罪する私を見て、国王陛下は何故か、ちょっとほっこり顔で頷くと、再び口を開いた。


「遥かなる昔。実際に存在していた『姫騎士』は聖女でもあった。彼女は『土』属性の中でも最高峰の希少属性である『大地の魔力』の使い手として、人間だけでなく、荒廃した土地すらも緑豊かな大地に変える事の出来る、偉大なる癒やし手であったそうだ。…エレノア嬢」


「は、はい!」


「そなたは、その『大地の魔力』の使い手である可能性がある」


――…はい?なんですと!?


国王陛下の、あまりにも衝撃的な言葉に、私の思考はまさにフリーズしてしまったのだった。


貧血状態ゆえに、エレノアの心の実況中継が錯乱している様子です(^^)


観覧、ブクマ、感想、そして誤字報告有難う御座いました!

次回更新も頑張ります!

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― 新着の感想 ―
[一言] 丁寧なご返信ありがとうございました。m(_ _)m 返信欄を私物化するようで気が引けるのですが、私も言葉不足でうまく伝わっていないかな?誤解されてるかな?と悲しく思うところがあったので。 私…
[一言] 更新ありがとうございます♪ いや〜エレノアらしい(爆笑) 王宮鼻血事件‼︎ そして、アホな考えをするエレノア(爆笑) エレノア身体の血足りるかなぁ⁇ 私親子なら、足りないけど…… めちゃくち…
[良い点] 王宮鼻血事件(笑)、アリアさんはちゃんと息子達を叱ってくれたんですね。 個人的に息子達含む王家への株が大暴落していた(ごめんなさいm(_ _)m)ので、少し救われた気分です。 [一言] 何…
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