ベルトレの災難
魔族が気絶から目を覚ますと、三人は一度一番近い町へ向かう事を話し合っていた。
「あっ!目が覚めたのね!」
ロゼッタが魔族に気付き声をかけた。
「、、、」未だ絶望感にうちひしがれた魔族は、恐る恐るロゼッタに語りかけた。
「貴様等!この契約はどのように解除するのだ!高位の魔族であるこの(ベルトレ)にこのような屈辱をもたらし、ただで済むと、!」
ベルトレと名乗った魔族が三人に向け魔法を放とうとした瞬間、(ゴリッ)という音と共にファンシーな見た目の胴体が捻れた
「ゴドュファ!?」
ロゼッタの説明通り、こちらに危害を与えようとしたベルトレの胴体が雑巾を絞るかの如く捻れ、言葉にならない声を上げ、三人の前で倒れた。
「だっ大丈夫ですか!?」
一ノ瀬がベルトレに声をかけたが、昨夜のクラインの様に地に伏してピクピク痙攣するベルトレは、返事も出来なかった。
見かねたクラインが口を開き、ベルトレに契約について説明を始めた。
「この契約は、双方の魂に刻まれた契約となり、貴方は使い魔としてもちろんですが、逆に契約主の一ノ瀬さんも、貴方に危害は加えられなくなりました。その代わり、貴方は主人である一ノ瀬さんから魔力供給をされ、一ノ瀬さんは貴方に対し転送、召還、命令権を得るかたちとなります。この契約を無効化するには、主人である一ノ瀬さんから契約の破棄をするか、もしくは一ノ瀬さんの死亡による主人不在の条件を満たさないといけません。」
淡々と説明を行うクラインの言葉にベルトレはもちろんの事、一ノ瀬自身も複雑な面持ちであった。
ちらっとクラインからベルトレに目線を変えた一ノ瀬は、より一層絶望しているベルトレに話しかけた。
「まあ、いずれ契約は解除しようと思うから、それまでは、まあ仲良くやって行こ。」
ピクリとも反応がないベルトレに、他にかける言葉が無い一ノ瀬だった。
アンドリューと申します!
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