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ある放送局

作者: 音澤 煙管





わたしは、

この局のベテランプロデューサーだ。

モノクロの時代から現在まで、

まだ現役で仕事をしている。

少なからず、視聴者のリクエストにも応えるようにしているため多忙極まりない毎日だ。

今夜もあらゆる番組を用意して、

オンエアの時間ギリギリまで打ち合せ中の会議室に居る。


今夜も、と言うのは他でも無い。

昼間の放送はあまりしないからだ、

夜番組専門チャンネルの局と言うことだ。

たとえ夜用の番組と言っても、ちゃんと幼児向けも用意してある。勿論、ご年配向けのものもあるしそれなりの需要がある、結構人気な局として世界中オンエアしている。


それにしても、年代向けの番組を調査して制作していくのは大変なことだ。

その年代の流行りもあるし、触れてはいけない事柄も個々にあるからよく神経は使う。

クレームはよっぽどの事が無い限り受けてはいないが、うちの局の番組が原因で事件や事故にもなった様な事例はいくつかある。

でも、因果関係などを調べる証拠も無いからまず大丈夫だろう。


ゲストの著名人や大物芸能人をリクエストする視聴者が居るので、そのスケジュールを組むのが一苦労かな?でも、基本的な番組の主人公は観ている視聴者本人だから、そこに味付けをする番組作りになるだろう、案外楽な仕事だ。


この局の名前を知りたいって?

ココは、

『ユメテレビ放送局』

って言うんだよ、知らないかい?


一生のうちで何度も観ているはずだがね、

最もスポンサーは視聴者本人の健康状態だろうな、ハハハハッ……


ザザァーーーッ…… (砂あらしの音)





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