新生活スタート
活動報告に記載しましたが、本日の更新遅れました事お詫びいたします。
更に少し短めです…。すみません…(;△;)
2018/9/1、久し振りに日間100位内に入っていました。
これも応援して下さる貴方様のおかげです!!本当にありがとうございますっ!頑張りますっっ!!
遂に待ち望んでいた職業訓練所が完成しました!わ~、パチパチ~!!
公式の事業所では無いので竣工式とかはない。ひっそりと活動を始めていくつもりだ。
時を同じくして、ダンデハイム領に送っていた迎えの馬車がやってきた。中から順々に人が下りてくる。
彼らは今日からここの住人兼管理人となる元ケルティッシュ男爵邸の使用人の方々。そこにはミケルとハンナの姿もあった。
「無事に着いたみたいで良かったよ!」
私の前に並んだ面々に笑いかける。あの日勧誘したメンツは存外に多くやってきてくれた。
執事長、メイド頭、メイドさん二人、庭師、料理人二人、女中三人(内一人がハンナ)…よくもまあ男爵でこれだけの人数を抱えていたものである。――実際は護衛など解雇した人間たちもいたからもっと人数が多かった。――お陰で助かった面はあるのだけれど。
私は早速居住棟へ皆を案内。建物内の説明と各部屋の割り振りを終わらせる。荷物を運び込んだら今日はゆっくり休む様に指示した。詳しい話は明日ということで。
翌日。
住人たちを訓練所に集め、ここでの暮らし方を説明した。
一、施設の維持管理
一、情報収集
一、情報提供
一、地域交流
「皆さんおはようございます。昨日はお疲れさまでした。早速で申し訳無いのですが、ここでの活動について説明させて頂きます。
貴方がたにお願いしたいのは以上の四点。
まずはこの場所の維持と管理。その辺の差配は執事長とメイド頭がいるから心配ないね。次に、ここに訪れる人たちをもてなして欲しいんです。と言っても、来るのはほとんど街の人々だと思うから、積極的に世間話をしてください。今王都の民が何を思いどんな風に暮らしているのか、そのリアルな情報が知りたいんです。そしてここを訪れる子供たちの教育。礼儀作法、最低限の読み書き習い、職業技能に関する手解き…。どんな些細な事でも構いません、その子たちが将来有利に職を持てるように協力して欲しいのです。
…まぁそんな感じで、要は此処に来る人達と仲良くなってねって事なんです。その為に必要な物があれば都度相談して下さい。個人的にやってみたい事の相談もいつでも受け付けるから、当分はのんびりと新しい生活に慣れるつもりで頑張って。」
一気にまくしたてたけど、微かな戸惑いを感じたくらいかな?私も初めての試みだから蓋を開けてみないと分からないしね。
『職業訓練所』と施設を銘打ちはしたが、私がやりたいのは地域のコミュニティーセンター。その中に児童館や図書館、カルチャー講座全部を纏めちゃえ!というような感じ。
次は孤児院の子供達との引き合わせ。新しい住人たちを引き連れて隣の孤児院に向かう。
「…という訳で、隣に引っ越してきた人たちだから皆仲良くしてね!」
「「「「「はーーーーーーーーーい!!!」」」」」
うん、非常に良いお返事です。
前庭に集めた子ども達は興味満載のキラキラしたお目目で隣人となる彼らを見つめている。その純真な様に大人たちの顔が綻んでいた。…よし、上手くやれそうかな?
「…坊ちゃん。」
庭師のおじさんが挙手していた。
「僕の事はダンデと呼んでください。…それで何ですか?」
「…ダンデ様。……ここの植物は意図的に植えてあるようですが、私の手を加えさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
おお、早速庭師魂に火が付いた模様。
「サリーさん、構いませんか?」
「ええ、勿論です。本職の方に見て頂けるなんて幸運だわ!」
庭師さん――パレットさん――は早速行動を起こしそうだったので、子ども達へ手解きをお願いした。年長組が率先して立候補したのでその子たちを助手に付ける。
執事長――ベルナンドさん――とメイド頭――メアリーさん――はこれから先生活するのに必要な日用品などのチェックに戻って貰い、料理人の二人――ファンスさんとウォルトさん――は、全員の昼食の準備をお願いした。ここにもお手伝いの子ども達を数人付けて行って貰う。最後に残った女中チーム――エリーさん、カレンさん、ハンナさん――はサリーさん主導で石鹸作り見学ツアーへ。
「ミケル、皆に紹介するよ。おいで」
「うん!ダン兄ちゃん!!」
呼べばにっこりと笑ってミケルが私の隣に立った。
「みんな、この子はミケル。僕の弟みたいな子なんだ。彼のお母さんが王都の貴族屋敷に仕えるため引っ越してきた。だから一人の間皆の仲間に入れてあげてくれない?」
「ミケルです!よろしくお願いします!!」
元気いっぱいミケルが頭を下げれば、すぐに子ども達が彼を取り囲んだ。やんやと早速交流を始めたみたい。その内残った子ども達で鬼ごっこを始めた。ミケルは既に私から遊び方を教わっていたから難なく輪の中に入っていった。元々領都の広場で同じように子ども達と過ごしていたミケルだ。心配はいらないだろう。
こんな感じで暫くは移住者たちの生活基盤を整えつつ、孤児院の人間たちとの触れ合いをメインに過ごして貰おうと思う。
私は孤児院の広場で遊ぶ子供たちを暫し眺めた後、訓練所へと戻っていったベルナンドさん達を追って歩き出した。




