春の行方
素人の作品です。
期待せずに、暇つぶし程度に読んでください。
4月、今日から高校生活の始まりだ。
初めての電車通学。
車内は、混んでいて嫌だなって、思うところもあるけれど、それ以上に僕は今、あることを考えている。
斜め前らへんにいる女の子のことだ。
髪は短めで、背は155くらいだろうか。
僕の好みにバッチリと当てはまってる。
そしてそれ以上に、その子の制服が、僕が通う、聖桜希学園の制服だったからだ。
僕は、一年生かな、とか考えながら、電車に乗っていると、車内アナウンスの声が聞こえた。
あ、この駅だ。
僕は、下車し、高校への足を速めた。
学校に着くと、目に付いたのは掲示板だった。
そこには、クラス分けが貼ってあった。
1年4組か…
クラスに着くとすぐに、整列し、入学式をしに体育館へと向かった。
結構ギリギリだったようだ。
入学式には、僕の知ってる人は誰一人といなかった。
まあ、わかっていたことだが。
いや、いたらその方が驚きだ。
わざわざ、中学の人と一緒にはなりたくなく、地元の高校ではなく、少し離れた高校にしたのだから。
ふぅ…
入学式が、終わるとすぐにホームルームが始まった。
ふと、クラスメイトを見渡す。
あっ!…
思わず、二度見してしまった。
そこには、今朝電車の中で見つけた、可愛い子の姿があったからだ。