表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編まとめ

人狩りの霊

作者: 深水葉月


「わぁ、ここがK県かぁ!」

 バスの中から好奇心に負けて顔を出した。

「危ないよー」

 友達の莉香りかが私を止める。

 でも、莉香だって興奮してたくせに!


 バスから降りたその先は、とてもあったかくて、同じ国とはとても思えなかった。

 そして、一つだけ違和感を発する不思議な看板があった。

 私はその看板に釘付けになった。

「“夜中出歩きに注意”!!

 心霊現象・人狩りの霊出没」

「・・・?」

「なぁに、それ・・・?」

 莉香も近づいてきて、看板を見る。

「ばかばかしくね?」

 男子が2・3人その看板をけなして歩いていく。

「なら、肝試しと行きましょうよ」

 挑発的な視線で莉香は男を誘う。

「え、私行かないよ・・・?」

「だめだめ!」

「じゃあお嬢さんたちも来いよ!」


 そうして、私たちは怪談のあるの方へと歩いて行った。

 それが間違いだとは知らずに・・・。


 まだ日も明るい。

 しかし、その廃村は暗かった。

 なんというか、雰囲気が。

 すっかりすたれているその村から、元いた方へ行くとその霊は出るそうだ。

 私は、ぶっちゃけ肝試しとか大嫌いで、早く帰りたかった。

 廃村を探険(という言い方はよろしくないが)していると、日はだんだんと暮れていった。


 怖くなった私は、他の反対を余所に一人で来た道を走って帰った。

 なんだ、何もいないじゃん。

 でも、暗くなった道は怖くて、怖くて。

 なるべく周りを見ずに私は走った。

 

 ずいぶんと長い時間走ったように感じて、ふと立ち止まると、そこには無かったはずの橋があった。

 そして、思い出した。

 あの看板に貼ってあった写真を。

 橋から生温かい死体を捨てる男の姿・・・。


 どうしよう、男がいたらどうしよう。

 そして、橋の対岸にいる人と目があった。

 性別は分からない。

 何かを流している、いや、捨てている。

 

 その人は微笑み、橋の先を指差した。

 私は無我夢中で走った。

 そして、



「遅いよ!どこ行ってたの!?」

「え・・・?行くって・・・」

「早く帰ろうよー、もう」

「いや、莉香は?」

「誰それ?」

 いなかった事になっているのか。

 いいや、それとも元々いなかったのか。

「ううん、何もない!帰ろー!」

 バスへ私は乗った。


 帰り際、確かにあったその看板はなくなっていた。




 という夢をみて、本当に怖くて目を覚ましました。ホラー嫌い。

 久しぶりに見た夢がこれとか、なにそれ・・・。

 フィクションも加えています。もちろん。

 怖くないのも仕様です!


 それより雰囲気って「ふいんき」なんでしょうか。

 それとも「ふんいき」なんでしょうか。

 めちゃくちゃ気になる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ