にんぎょかわいい
弱ってぺちょ…って浜で倒れてた人魚をマンションに拾ってきた。
布団に降りたがったのでそこに降ろして 怪我とか無いか見て 肺呼吸っぽいからしばらく置いといた 服は着せなかった、純真なるスケベ心のために。おっpai
なんか表皮乾いてきたかも ってあたりで風呂に連れてって水張ったバスタブに入れたらぴちぴちしながらちょっと嬉しそうに見えた。笑顔では無いけど
カルキ?とか抜かんかったけど平気かな 肺呼吸だし そういや鱗もないよなこの表皮
肌どんくらい丈夫なんだろ
きいてみようかな
仰向けに沈んでぷくぷくしてた人魚が水面に上がってきたタイミングで まず「言葉わかる?」って訊いてみた
じっと目を合わせて口をもにもにさせてる かわいいのでキスした
それから俺が目合わせるとキスしてくるようになった
かわいい
メシどーしようと思ったけど最初に魚試したら目にした途端色めき立ってナマのままボリボリ食べた
バスタブは狭い?のかな あんま長時間は居たがらない 俺が出掛けてる時とかはフローリングべっちょべちょにしながらリビングに居る(ので防水マットを敷いた)もしくはベッドでふわふわしてる(防水略) 最近寝返りを覚えたらしく一人でころころして遊んでる かわいい
特に生活に不満は無いらしく人魚は俺に懐いてくれた 気がする たぶん
段々元気になって 綺麗な声で歌うようになった、ホ――――――… とか ル――――――――… みたいな ロングトーン?ばっかの歌だけど やっぱ言葉はわかんないのかな
と思ってたら俺に「ユー」って呼びかけるようになった えっ(喜)
呼びかけがあるっていいな
お風呂入りたいとかお腹空いたとかが、意思疎通しやすくなった
一緒に風呂入った時俺が服脱いだらめちゃめちゃ慌ててキュウキュウ泣いて、バスタブから身を乗り出してすり寄られて腕とか腹とかあちこちなめ回された……後で気付いたけど俺いっつも似たような格好だし、彼女は服を皮膚の一部だと思ってたのかも
何度か一緒に入るうちに俺が平気ってわかったのか最近はほっとしてるっぽい
そりゃ目の前で自分の皮剥ぎ始めたらビビるわな 今更だけど気付いてからごめんねって謝って甘やかしといた
どう見てもかわいいし反応もかわいいし どんどん愛着もわいて ってか えろいし、正直ヤりたいし 一生面倒みるのもやぶさかじゃないんだけど、……海に帰さなきゃ駄目よなぁ てか人魚ってどんくらい生きるんだろ …そもそも老けるの?俺が面倒みられなくなってバスタブで死なせるのはヤダし…
とか、うじうじ考えてた矢先のある日、いつもみたいに目が合ってキスして、から、離れようとした俺の顔をがしっと両手で固定して 彼女が歌った
それは求愛の歌だった
あからさまに求愛行動 だって 完全に喘ぎ声だったその歌
なんか色々伝わりすぎて一瞬で俺も発情した 勃った
身体擦り付けられて唇触れそうな距離のまま啼かれて咄嗟に抱き上げてバスタブに連れてった いや彼女にとっては水ん中でヤんのがこう、自然ってか 状態としていいのかと思って
もう人間じゃ無いものとセックスすることにはなんも抵抗無かったよね。だって愛してるもん
人間と水ん中でやるとビミョーに気持ちよくないんだけど、人魚はそのへんちょっと違ってめちゃめちゃ気持ちよかった ろくに身動きできないバスタブの中でずっと 抱きしめあって密着して絡んだまま
あれ、今 どのくらい時間経ったっけ?
浴室に窓はない 電気点けたままだから外の明るさは何にもわからない
どんどん頭がぼーっとしてくる
きもち かわいい、俺の 人魚 なまえ、お互いのなまえもしらない 別にいいか、名前なんて ここには二人しか居ないんだから。
俺がもう動けなくなった頃にやっと人魚は身体を離した ぐったりそのままバスタブの中に、あっやばい まじで ちから入らないんだって、今
濁った水の中で溺れそうになった時、人魚が俺を抱き上げてくれた 助けてくれたの?ありが… あ
彼女はそのまま俺の首筋にかぶりついてきた
人魚って交尾のあと雄のこと食うんだね まぁ今全然抵抗できないし余韻で気持ちよくて何の苦痛も無いから
こんな死に方なら アリ かも、
って
思ったけど俺が死んだら誰が彼女の面倒みるんだ!と我に帰り根性で風呂桶から這い出した。
そしてさすがにいざという時二人きりというのはまずいかもしれない、と考えた俺は信頼できる友人ひとりに、このことを打ち明けたのだった。
話を聞き終えると友人は、ふー……と息を吐きだして言った
「お前それさぁ。人魚は身近にお前しかいないからしょーがなく交尾したんじゃないの?愛とかないわ」
そんなひどいこと言うなよ!




