虐められっ子の一生
その先の人生が明るいかどうかなんて、そこまで生きなきゃ分からない。
【小学校:始まり】
七分の一
「期待を裏切られる」
八分の二
「まだ友達なんだと思う」
九分の三
「嫌な側面があるクラスメイト」
十分の四
「希望が霞む」
十一分の五
「これが現実なんだと受け入れる」
十二分の六
「孤独」
【中学校:また一緒】
十三分の七
「意識したら期待されていると思われた」
十四分の八
「自分がおかしいんだ」
十五分の九
「やっぱりおかしい」
【高校:そういう存在】
十六分の十
「社会的な義務作業」
十七分の十一
「自分にならいくらでも」
十八分の十二
「もっと早く勝てばよかった」
【自分だけの場所:後日談:ノートの中身】
人生の三分の二がそういう記憶
勝っても嬉しくなかった
小学校ですら人生の半分がそれ
向こうからすれば一瞬のことで、たった一日での話
こんなにも気づかれないなんて
誰も口にしないから誰も知らない
もっと早ければ違ったのかな?
最初は幸せな記憶の方が多かった
今はもう半分以上がそういう記憶
どうせ、これから先も増え続ける
だったら生きてても仕方ない
ようやく自分のために……
さようなら
君は一秒でも早く救われて良い。
君はこれから先、死ぬために生きてる訳じゃない。
どうせ人間は勝手に死ぬんだから、自分のために生きなきゃ。
それは逃げる行為じゃない。死地で傷ついた心身を癒す行為だ。
最後に君を救うのは君自身。