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19本目 ハーレムがきました、光の神様です。

温め過ぎて一回燃え尽きた神様達をやっと出せる。

キャラは決まってるんだけど名付けが辛い。

よろしくお願い致します


 ひっさびさに熟睡した気がします。


 気がついたら勝手にカーテンを開けられ、窓から大量の光が襲いかかってくるような状況でした。

 眩しすぎて目を覚ましたのです。


「やぁ、おはよう眠り姫!」


 聞き覚えのない爽やかボイスが耳に入って来ました。眠り姫、私のことですか?

 最近私のことを知っているかのように話仕掛けてくる輩が多い気がします。

 だって、もう3人目ですよ。


 神界ではもう噂が回ってしまっているのでしょうか?

 100年間行方不明だった命の神がやっと来たとか。


 そのまま声のした方を向くと、そこには全裸の男がいました。


 下着も履いていない真っ裸のイケメン。

 幸い下半身の一部は謎の光が覆っています。

 いや、下半身のそれから眩しいくらいの謎の光を発する変態でした。


「どうしだんだい?そんなに俺のこと見つめちゃって?もしかして惚れちゃった?」


 ……えっ、これはどういう反応するのが正解なんですか?

 こんな陽キャ……これを陽キャって一緒にするのは流石に悪いでしょう。

 ド変態ヤローに対する態度はどのような程度がちょうど良いのですか?


 今更、キャー変態よー!って叫ぶのもおかしい気がしますし、正直男のアレを見たところで取り乱す様な精神はしてません。

 だって元々男だったから。


 と言って、このまま淡々と話を進めるのも客観的に女である私の評価が終わるんじゃないでしょうか?


「まてよ、そんなに凝視されると流石の俺でも興奮するじゃないか」


 やっぱりこいつ変態ですね。

 そもそもなんで女神が寝ている部屋に普通に全裸で入って来れるものなのですか?


 神界の貞操概念が問われる問題なのですけど、前世の神話の世界って結構ゴタゴタしていた気がするので、もしかしてやばいかも知れませんね。

 後でこの社のセキュリティーをあげておきましょう。

 神々に通用する植物を作らないとっ!


「あれっ?固まってしまっているようだね?僕の煌々しさに惚れて動けないのかい?」


「アラン様、命神様が困ってるじゃないですか」


 どう反応すればいいのか悩んでいると、その男の背後に控えていた女性が助け舟を出してくれました。


「私は、聖を司る女神フレイヤ、此方のお方が我が主神であり、この世界を照らす大いなる光の最高神、アラマズド様です」


 やはりという感じですね。彼があのせっかちと噂の光の神様。

 あからさまにビカビカ光っているのでそうじゃないかと思っていました。


 わざわざここまで来てくれたんですね。

 あれ?

「光の神って勝手に動いていいんですか?地上の中夜が変わったりしそうで」


「あぁ、君が地上の民のことを考えることのできる心優しい女神だと言うことは分かったよ。そうだね、それも分かる。こんなに煌々しい僕がここにいる事で地上への光の当たり方が変わってしまうかもと不安に思っているのだろう?」


「はい、そうです」

 この人やっぱり面倒くさいですね。

 いちいち動作が大きく、よくそんな話せるものですね。これがコミュニケーション強者なのでしょうか。


「しかし、それは気にしなくても大丈夫だよ。僕も君と同じように神体とは別に本体として光神殿があるのだからね。君の美しく雄大な世界樹の様に僕の本体は世界を周り光を与え続けているのさ」


「なるほど、ありがとうございます」

 私は今本体のことを認識していないけれどきっと成長を続けているのと同じ様に光は動き続けて世界を照らしているという訳ですね。

 彼がここに来たせいで地上で天変地異が起きたりするとはないと知って安心しました。


 そんな問答をしていたらやっと目がこなれて来て部屋を見渡せられるようになって来ました。

 

 目の前にあったのはパーティ会場の様に飾り付けされた私の部屋と、そこに並べられる大量の料理やお菓子。

 その奥に並ぶ大勢の美しい女性達。


「あぁ、気づいたか。早速パーティにしよう。さぁ、お手をどうぞ、お姫様」


 ベットから降りて中央に用意されたテーブルへ向かいます。

 手を借りたりはしてませんよ。


 食べて寝て起きたらまた食べてなんて生活をしていたら流石に太りそうですね。


 そういえば、強烈な光の神のせいで気付きませんでしたが、

「エイル達はどこに行ったのでしょう」


「エイルはアラン様に会うのが恥ずかしかったのでしょう、私が給仕の手配をすると言ったらお礼をして、隠れてしまいました」

 ボソッと疑問を呟いたらフレイヤさんがお茶を用意しながら答えてくれました。


 エイル……本気ですか。私にはこの男の良いところは分かりませんが、きっとモテるのでしょう。

 かと言って渡す気もさらさらありません。


「エイルは私の眷属ですからね」


「っ!それはとても喜ばしいことです」

 私が遠回しに宣言するとフレイヤさんは一瞬驚くととても嬉しそうに優しい笑顔を此方に向けて来ました。

 その笑顔が美しくて私がフレイヤさんに堕ちそうになっています。まずいまずい。


 隣でいいものを見たという風にニヤニヤしている光神は見なかった事にしました。



 給仕の女性がクッキーの様なものを机に置いたところで、ガチャンと大きな音が鳴りました。


 急に地面が揺れ動き始め、食器がぶつかったのでしょう。

 ドスン、ドスンと揺れはどんどん強くなっています。


 今度はなんでしょうか。

 私は自分の分のお茶とお菓子を守りながら、そんなことを考えました。


それで、彼女達は何者なんですか?

あぁ、皆んな僕の煌々しさに目が眩んでしまってね。下界で神の嫁として純粋な乙女を送るのがブームになってるのさ。

それって、いけに

だから彼女達には下級だけど神格を与えて僕の社で家事なんかをやってもらってるんだ。

アラン様はそれに飽き足らず地上から美しい娘を誑かしたりするので管理するのが大変なんです。

あっ、手は出してるんだ。

いいじゃないか、それに、僕の1番はフレイヤ、君だよ。

周りでお手つきが見守ってるのによくいちゃつけますね。


これからの執筆活動、少しでも応援して頂ければ幸いです。

                 平和な松ノ樹

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