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大切な人(祖母)
祖母は小さくて優しいおばあちゃんだ。
戦争で夫の気が触れたらしくギャンブルにハマって苦労したようだ。戦後は新橋の闇市にも東北の親戚から頂いた米を売りに行ったことがあると言う。
あまり多くは語らなかったが頻繁に仏壇を拝んでいた。
地域の信者の集会?のような所にも連れていかれた。幼かったのでお菓子とジュースが飲めるなぐらいの感覚だった。
祖母とは毎日一緒に過ごしていた。
家に帰れば必ず祖母はいるし、一緒に水戸黄門や大岡越前なんかを見てた。銀杏や栗を拾って焚き火をしたり、おやつにカルメ焼やお好み焼きや焼きそばを作って食べた。
いつも見守ってくれて世話をしてくれる、私の全てを受け入れてくれて否定しない何があっても私のこと信じてくれた大好きで大切な人だ。
私の中の愛情に関する信念の多くを占めている。
祖母は宗教にハマっていたが、父と母、私と兄は新興宗教ではありません。