Black First Floor Chapter.3
その夜
昨日と同じく相方にメールを送った。
〈サンキューな、機転利かせてくれて〉
《当然よ。んで、だれいく?》
〈今はもう霊媒一択でしょ、マユが人狼じゃないってばれるからな〉
《せやな》
〈あ、そうそう。多分今僕が一番怪しいから。COしてないし、占われてもいないから〉
《だな。そうだ、狂人は誰だとみてる?》
〈正直わからん。狂人だと思うのは、リョウヘイかマリだね〉
《それな。どうなんだろう》
〈それを考えるのは明日だ。取り敢えずもう寝よう〉
《おk。おやすみ》
僕は、布団にもぐりこんだ。昨日眠った時に軽く頭を打って、痛いからだ。同じ失敗はしない。
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3日目朝
『おはようございます。食堂にお集まりください。』
僕はそのアナウンスで目を覚ます。このアナウンスは、明らかに一階向けだろう。分けてアナウンスをかけることができるのか?わかんないな。取り敢えず僕は食堂に向かった。
「おそい、遅すぎる。なぜ来ない。アナウンスすら入らねぇしよぉ」
まだナツキだけ来ていない。ナゼダロウネ。
「ちょっと、僕見てくるわ。」
「え、女子の部屋に一人で入るの!?デリカシーなさすぎでしょ。わたしも一緒に行くわ」
「はいよ」
そして、ユウキとマリはナツキの部屋へと向かった。
「キャァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ」
そう時間もたたないうちに、マリの悲鳴が聞こえた。目を合わせることもなく、全員部屋から飛び出した。
「こ、これは・・・」
僕は、とても悲しんでいるような演技をした。首を吊った状態で天井からぶら下がっていて、体中に傷跡があった。
「こ、これじゃ、霊媒結果が聞けないじゃん・・・」
「一旦食堂に戻って。ここは僕とユウキでどうにかしておくから」
「う、うん」
全員が戻ったのを確認した後、すぐにGMに連絡した。
〈どうすればいい?〉
≪ほっといていいぞ。だってそれは・・・≫
その言葉を聞いて僕は、あぜんとした。
「ただいまっす」
「ただいま」
「おかえり」
「とりあえず、今日噛まれたナツキについて話し合おう・・・」
「そうだね。わたしが思うに、多分マユちゃんが人狼だったんじゃないかなって・・・それでもう片方がそれをいん・・・なんだっけ?をしたんじゃないかな?」
「隠蔽な。確かにそれが妥当だよね。」
「取り敢えず、占い結果いっていい?私言いたくて仕方ないんだけど」
「いんじゃね?どぞどぞ」
「昨日、ヒトハを占って、人狼とました。黒だから早く吊ろ」
「え・・・」
「そいじゃ僕も。僕も同じくヒトハを占って黒って出たよ」
「じゃあ吊ろうぜwww俺らの勝ちじゃんw」
「別に吊ってもらっても構わないけど、君たちは一つとても大事なことを忘れてるよ。」
「なにそれ???」
「んなもんねぇだろ。生き延びたいからっていう嘘だろww」
「はぁ、馬鹿は困るよ。狐を忘れてるんだよ」
「・・・・あ。」
「意味わかったのか?ヒミコ」
「ええ。マユちゃんを狼と仮定すると、ヒトハはLW。ここで、彼を吊ると私たちも負ける。でも、私は断固として彼を吊ることを押すわ。」
「え、なんで??」
「マユちゃんへの黒出しは、対抗占いのユウキによるもの。つまり、私はマユちゃんが人狼であるかどうかは知らないけど、信じる必要はない。なぜなら私が真占いだから」
「でも、君が真である証拠はない。今のところ真目が高いのはユウキだと思うぞ。それに、仮に君が真だったとして、本当にマユが人狼だった場合、戦犯になるのは君だ」
「ぐぬぬ」
「今僕を吊ることは、得策ではないということだ。」
「なるほど。じゃあ誰を吊るんだ?」
「いま、僕を除いて一番怪しいと思う人を吊ろ。投票式だから、絶対勝てる。」
「そうだね~・・・わたし的にはカズトかな。ヒミコちゃんから白もらってて、対抗の白だから」
「おれも賛成。意見も同じ」
「俺はわからんww」
「僕的には、対抗白のマリかリョウヘイだね」
「割れるね~」
「ランダムで行く?」
「カズト、ナイスアイディアだ」
「ちなみにお前は、誰が怪しいと思うんだ?」
「ボ、ボクはリョウヘイが怪しいと思う。あんま喋ってないし」
僕は相方に目配せした。相手もすぐ気づいたようだ。
「さっさと投票しよ」
「全員投票終わった?」
「大丈夫そうだね、じゃあ開けて」
開票結果は以下の通りになった。
マリ:0
リョウヘイ:3
ヒトハ:1
ユウキ:0
カズト:2
リュウゴ:0
ヒミコ:1
「ということで、リョウヘイ君で」
「弁明は認めない。」
「なぁ、俺違和感かんじんだけど」
リュウゴがそういいだした。
「リョウヘイに3票も入っているってことにな違和感をかんじた。今、リョウヘイに票を入れたいと思うもは2人だけのはずだ。でも3票入ってるってなんかおかしくね?」
「そうか?別におかしくわないと思うけど。だって、僕がいるもん。」
「は?意味わからんのだが?」
「だから、お前が言いたいのは、ユウキとカズトだけがリョウヘイに入れるはずだって言いたいんだろ?」
「ああ」
「でも、僕的には誰を吊ったって変わらない。両方の占い師から黒出しされているんだからな。だから、占われてる人から適当に選んだんだ。3票目は僕だ。」
「でもそれを作為的やっていたら?どうなるんだ、おい!?」
「何を言ってやがる。相方が処され、狂人と占い師から黒出しされているんだ。誰と組むっていうんだ。」
「た、確かに」
「いいか?リョウヘイ。この結果で」
「別にいいよ。」
バレルかとひやひやしたぜ。
『はーい。日没でーす。大広間までお集まりくださーい』
なぜに毎回アナウンスの人が違うのか。
大広間に向かい、つくと一匹の蛇がいた。50~60cmぐらいしかなさそうだが、毒蛇の特徴に当てはまっている気がする。
そして、その蛇はリョウヘイにとびかかった。そして首を絞めた。リョウヘイはすぐに倒れてしまった。そして昨日同様に死体はまた上に連れていかれた。
僕たちは各々の部屋に戻り夜の行動に移った。