No Victim? First Floor Chapter.2
送ってから気づいたが狼じゃないのに狩人COをするって何かおかしい気がする・・・
少し考えればわかることだったが、彼女は恐らく呪われか妖狐のどちらかだろう。だが、今村側の状態で村に徳のないことをする意味がない。とすれば考えられる結論は一つ・・・
シューーーっ
換気扇のところから煙が入ってきた。逆流させているのか?しかし、嗅がないようにしないといけない、そう思っていたのだがすぐに吸ってしまうほど入ってきた。そして、その煙には睡眠を促す効果があるらしい。睡魔に襲われ僕は夢の中に入り込んでしまった。
___________________________________________
2日目朝
昨日の通り、食堂に入った。食事が置いてあった。おおよそそろっていて、食べている人もいた。
『おはようございます。今日もおいしいパンが届けられました。犠牲者はいなかったようです。それではゲームを始めてください。』
アナウンスが入った。食べながらやれということだろうか。
「おはようみんな」
暗い空気を一蹴するようにマリが声をかけた。
「おはよー」
「う、占い結果の報告をよろしくおねがい・・します・・」
「ういうい。俺はマユを占って黒って出たぜ!やったぜ!」
「え、ちょ、ちょっとー、冗談はよしてよー」
「一応聞いておくが、理由は?COしてるやつを占うメリットはあまりないと思うが?」
「そうだね、でも真偽着かない状態だったし、わんちゃん人狼が出てるかもなって思ってな」
「筋が通ってるね。」
「いいですか私の?」
「あ、いいよ」
「私はリョウヘイを占って白だったよ。理由は寡黙気味だったからだよ」
「確かに、わたしもそうするかな~」
「おし、片白ゲットー!」
「そ、そうなるとわからなくなってくるね・・・」
「一旦、片黒をつってもいいかもしれない。」
「いやだ。死にたくない・・・お願いやめて」
「しかし、ほかに候補がいないんだよ・・・残念だけど。」
「そんな・・・」
「霊媒結果言わせて」
「あ、忘れてた」
「スミカちゃん白だったよ。ウチからの報告はこれだけ」
「ややこしくなってきたね。まるで知恵の輪みたいに」
「ホントにあほだね。考えてみな、対抗で吊ったほうが白、残ってるほうが必然的に黒になる。わかる?」
「そういうことね!」
「だから今日の吊りはマユじゃないか?異論は認める」
「死にたくないって言ってんじゃーん」
「異議なし」
「ぼ、ボクも」
「ウチも、ほかに候補いないし」
「おけ、じゃあ今日はマユで」
「そ、そんなー」
「あきらめてくれ」
そこからはおおよそ昨日と同じだった。少し考察していたが、こちらにとって大して痛手にならないようなことだった。現状一番怪しいのが僕なんだけどな。
『一階の人たち大広間へ』
昨日と同じように大広間に向かった。
昨日と違ったことは、置かれていたものが、謎の小瓶だったのだ。
『さぁ、処刑される方、小瓶の中身を飲んじゃって』
マユは小瓶のふたを開けグビっと飲み干した。そしてそのまま倒れた。昨日と同じく袋に入れられ、どこかに連れていかれた。僕はこっそり外を見てみた。どうやら上の階に運んでいるようだ。それ以上のことはわからなかったが・・・
一旦情報を整理してみよう。
占い結果:ヒミコ→マリ・リョウヘイ白
ユウキ→カズト白・マユ黒
霊媒結果:スミカ白
CO:占い:ヒミコ・ユウキ
パン屋:リュウゴ
霊媒:ナツキ
狩人:スミカ(死亡)・マユ(死亡)