Game starts. First floor Chapter.1
人狼用語、結構出ます。頑張って。
紙に書かれていた文字、たった二文字、人狼。
その文字を見て、僕はゾクゾクしてきた。ばれないようにしないといけないスリル、人を殺せる楽しみ、すべてにゾクゾクしていた。再びアナウンスが入り、食堂に向かうことになった。
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食堂に着くと、ほぼ全員そろっていた。全員神妙な面持ちだ。僕は悟られないように真顔でいた。自分の前には名札が置いてあった。当然自分の名前が書いてある。ヒトハ。誰がいる中見渡してみた。男子5人女子5人の計10人だった。男子は、カズト、ユウキ、リュウゴ、リョウヘイ、僕。女子は、マリ、スミカ、ヒミコ、マユ、ナツキ。
『えー。全員そろったようなので始めさせていただきます。話し合える時間は、日没まで。COもご自由にしてください。処刑する人を話し合いから決めてください。』
沈黙が続いた。最初に口を開いたのはマリだった。
「このまま黙っていてもらちが明かないので、はじめよ。占い師の人誰?」
「わたしです。」「僕だぜ!」
二人が同時に名乗り出た。ユウキとヒミコだ。
「それで占い結果は?」
「初日ありだっけ?」
「あるよ。初日は一人勝手に占われてて、狼じゃない人が占われてる。取り敢えず、わたしから言わせてもらうけど、マリちゃん白だった。」
「やったね。片白だ」
「僕は、カズトで白だったよ。」
無反応。緊張してるらしい。
「とりま、グレー吊り安定か?」
「いや、まって。霊媒師でてしきってもらお?」
「お前じゃないん?」
「ちがうよ」
マリじゃないんかい。霊媒師だから仕切ってるのかと思った。
「ウチです。」
「ナツキ、仕切れるか?」
「無理だよぅ。殺すかどうか決めることになるんでしょ?」
「ああ、ま、お前には無理だろうなww」
「リュウゴ!その言い方はねえだろ!」
「え、ゴメンゴメンww」
「リュウゴ・・・黒目高い」
「カズト、それなー。村徳ではないかなー」
「え、俺吊んのw?」
「だろうよ」
「初日はグレー吊り安定だし、一番黒っぽいのお前だから。」
「回避はあり?」
「え、あー、あり」
「CO・パン屋。対抗は?いないだろうけどww」
誰もいない。
「俺確定!」
「村得なさげだけどなー」
「え、じゃあ誰吊る?」
「一番村得ないのは寡黙気味な人。」
「今のところほとんど話してないのは、スミカちゃんとリョウヘイかな?」
「えー、だって何言ってんのかさっぱりだもん。アハハ」
「笑いごとじゃないんだけど」
「,,,,,,,,,,,,,。」
「スミカ、なんか言ったか?」
「誰も傷つけたくない。私が守る」
「あ、なるほど。おまえ、狩人か」
「いやー?狩人はあたしだよー?」
「対抗CO?」
「偽物はー、いらないからー、どっちか処刑だよねー」
「せやな。取り敢えず、話し合って。」
「そうだねー。君は静かすぎるから、怪しいと思うんだけどー?」
「確かにね。でも私が死んだら、誰かが殺されちゃう」
「いやー、あたしが真狩人だから何の問題もないよー?」
「そ、そんな・・・」
「反論できてないね」
「そ、そうだね。こ、心苦しいけど、い、致し方なしかな」
「もういいよ。知らない」
「GM。決まった」
『承知しました。一階の方々は今日はこれ以上処刑についての会話を一切禁じます。考察等は自由にやってください。』
誰も何も話そうとしない。それはそうだ、人が死ぬんだからな。
沈黙が続いた。そして、日が暮れた。
『はいはーい。一階の人は全員、大広間に来てください。』
全員立ち上がり大広間に向かった。大広間に準備されていたのは、植物だった。
いつか、どこかの科学系投稿者が言っていた、トリカブトという植物に酷似していた。
『処刑される方、こちらへどうぞ』
スミカは、まっすぐ話している人に向かった。そして植物の葉を渡され、
『飲んで』
そういわれ口にした。目が大きく開いた後、少し苦しんだかと思うとその場に倒れた。僕たちは全員息をのんでいた。
あっけにとられているうちに、彼女は遺体安置袋(?)に入れられてどこかに連れていかれた。
『さ、部屋に戻って、食事をとりなさい。とらなかったら殺します。それから夜の行動をしてください。』
全員それぞれの部屋に戻った。僕はすぐに、相方にメールした。
〈だれ噛む?〉
《そうだね、狩人COしてるマユか、なんか仕切ってるマリか・・・》
〈うーん、マユかな。狩人だし無難だ〉
《おけ。》
そしてGMに誰を噛むか送った。結果は・・・
それぞれの癖・一人称
ヒトハ:ゲームを動かすことにおいて、最低限しか話さない。僕
カズト:寡黙気味。テンパることが多い。ボク
ユウキ:話し方に勢いがある。僕・俺
リュウゴ:人を煽るような話し方をする。俺
リョウヘイ:明るい。あまり的を得た発言をしない。おれ
マリ:あほの子。たまにずれたことを話す。わたし
ヒミコ:冷静。淡々と話す。私
スミカ:寡黙気味。小声で、何を言ってるのかわかりにくい。私
マユ:語尾を伸ばしがち。あたし
ナツキ:テンパることが多い。臆病。ウチ