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3月3日卒業式。すべてが始まった。
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「みんな卒業式お疲れさま。俺からこの一年間の思い出とともに話をしていこうと思う。」
担任の石嶺の話が始まった。よくこういった話はよするのだが、今日はいつもと違っていた。それもそのはず、今日は卒業式だからだ。
「で、俺がお前たちに一番伝えたいことは・・・」
タタタタタタタタタタタタッ
「な、なんだ?」
ざわめく教室。近づいてくる足音。しかも一つじゃない。軍隊なんじゃないかってぐらいの量だ。
ガラガラガラ
前方のドアが開いた。そこから入ってきたのは、武装した人たちだった。パッと見た感じ、ライフル一丁、拳銃二丁、手榴弾複数個、防弾チョッキ、ガスマスク、ヘルメットを装備している。全員の緊張がひしひしと伝わってきた。
ピンポンパンポーン。
無機質な校内放送のチャイムに続いて
『あー、あー。三年生諸君、よく聞きたまえ。今からお前たちにはとあるゲームをしてもらう。といっても一クラスしかないこの学年。つまりプレイヤーは君たち四十人だけだ。そして、今から校庭に出てヘリコプターに乗ってもらう』
というアナウンスが入った。そして、これが冗談じゃないとわかるのに時間はかからなかった。すぐに僕たちは外に連れていかれ、ヘリに乗せられた。行先も知らされないまま。