表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合妄想  作者: モク
10/14

後輩と妹(後輩と妹)

 私は今、お姉ちゃんの後輩という人と、睨みあっています。

  なんでこんな状況かを説明します。

  お姉ちゃんは家にその後輩を連れてきました。

  そしてお姉ちゃんは、買い物に出かけてしまいました。

  そこで私は気づいてしまいました。

  この後輩お姉ちゃんを狙っているということを。

  私とお姉ちゃんの距離を離す存在ということを。

  私からお姉ちゃんを奪い取る気だと、気付いてしまいました。

  だから睨みあっています。


「ねぇ後輩さんなんで家来たの?」

  私は嫌味ったらしく言います。

  はっきり言って後輩は、邪魔です。

  すると後輩は当たり前のように言います。


「先輩に誘われたから、来ただけですよ妹さん」

  後輩さんが言った言葉で、私達はもっと睨み合います。

  ここで私は攻めます。

  ここぞとばかりにぶっ込みます。


「後輩さん? 後輩さんお姉ちゃんのこと好きでしょ?」

  後輩さんは、仰け反って照れています。

  私の予想は当たりだったようです。

  後輩さんは敵です。

  すると後輩さんは、開き直ってきました。

  照れた表情なんて気にしないように。


「私は、先輩が好きですよ! なんか文句ありますか? 妹さん!」

  そっちがそうくるなら、私も開き直ります。

  本音をぶちまけます。


「文句しか出てこないですよ! 後輩さん! 私からお姉ちゃんを奪わないでください! 私の日常を奪わないで!」

  私は机叩きます。

  怒っています。

  それでも勝ち誇っている後輩さんに、私は最後の切り札を使います。


「お姉ちゃんは絶対私のことの方が好きだもんね。だってお姉ちゃん毎日私の胸揉むからね」

  後輩さんは驚いていた。

  むしろ羨ましがっている? そんな感じ私はそこでもう一つ畳み掛ける。


「それにお姉ちゃん外では、キッチリしてるけど家の中だと私にデレデレなんだからね!」

  私は言ってやった。私とお姉ちゃんの秘密を言ってやった。

  どうだ後輩さん諦める気になったか!

  しかし後輩さんめげずに切り札を出して来ました。


「先輩はね。後輩フォルダーっていうフォルダーをスマホの中に潜ませてるんだよ! これを聞いてもまだ負けを認めないのか! 妹さん」

  な、に? そのフォルダー! ずるいずるい! 私のも作って欲しい! なんでそんなの後輩さんのしか作らないの?

  私がそんな風に、驚きと羨みを考えていると、お姉ちゃんが帰ってきた。

  私と後輩さんは、一目散にお姉ちゃんに駆け寄り、二人同時に喋り出した。


「私のフォルダーも作って!」

「私の胸も揉んでください!」

  お姉ちゃんは困った表情をしていました。

  これからも私と後輩さんの、戦いは続きそうです。




 私は今、先輩の妹さんと睨み合っている。

  お互い今にも飛びつきそうなぐらい、睨みつけている。

  するとこの妹さんは嫌味ったらしく私に、言ってくる。


「ねぇ後輩さんなんで家来たの?」

  なんでと問われると一つしか言うことが、ないので当たり前のように言う。


「先輩に誘われたから、来ただけですよ妹さん」

  これ以外に逆に何を言えと? そんな感じ。

  すると妹さんは、今の言葉が気に入らなかったのかもっと睨みつけてくる。


「後輩さん? 後輩さんお姉ちゃんのこと好きでしょ?」

  妹さんは、突然ぶっ込んできた。

  私はその言葉で思わず、仰け反ってしまう。

  しかも照れてもいた。

  別に先輩への思いに恥ずかしがる必要は、ないけどやっぱり突然そういうことを言われると、照れてはしまう。

  けれど私はそんな気持ちを隠すように開き直った。


「私は、先輩が好きですよ! なんか文句ありますか? 妹さん!」

  本音をぶちまけた。

  先輩の前じゃ恥ずかしくて言えないことを言ってしまった。

  けど妹さんも私に続いて、開き直り始めた。


「文句しか出てこないですよ! 後輩さん! 私からお姉ちゃんを奪わないでください! 私の日常を奪わないで!」

  そう言いながら妹さんは、机を叩いて怒っているのを示した。

  正直その姉妹愛は、感動物だけど絶対私の方が先輩のこと好きだと確信できた。

  けどその次の妹さんの情報は、私の確信をも揺るがしかねない情報だった。


「お姉ちゃんは絶対私のことの方が好きだもんね。だってお姉ちゃん毎日私の胸揉むからね」

  なにそれ? 妹だからって揉んでいいの? ダメじゃない? なんで妹さんは許してるの? それに先輩はなんで私のは揉んでくれないの? なんで?

  そんな気持ちになっている私に、妹さんは畳み掛けてくる。


「それにお姉ちゃん外では、キッチリしてるけど家の中だと私にデレデレなんだからね!」

  あの先輩が、デレデレ? 見たいみたいみたいみたいみたい! どんな感じなの?

  私は今すぐにでもそう質問したい、気持ちを抑えてこっちも切り札を出す。


「先輩はね。後輩フォルダーっていうフォルダーをスマホの中に潜ませてるんだよ! これを聞いてもまだ負けを認めないのか! 妹さん」

  それを聞いて、妹さんは私の作戦通りの驚きと羨みの表情をしていてくれた。

  するとそこで先輩が、帰ってきた。

  私と妹さんは一目散に先輩に駆け寄り、二人同時に喋り出した。


「私のフォルダーも作って!」

「私の胸も揉んでください!」

  それを聞いて先輩は、困った表情をしていた。

  これからも私と妹さんの戦いは、続きそうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ