表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で黒猫君とマッタリ行きたい  作者: こみあ
第11章 北の森
287/406

* ここまで(9〜10章)のお話(キール談)

9〜10章のまとめです。一応間話としても読めますが、読み飛ばしても問題ありません。

 急いでウイスキーの街に戻ったのには訳がある。無論、麦や税金の片付けもそうだが、なによりあゆみとネロの結婚式だ。

 勝手にあいつらを夫婦にしちまった俺としては、色々思うところも罪悪感もあり、なんとしても早いところ結婚式を挙げさせちまいたかった。それに、これからもっと正式な立場がくっついてくれば、今みたいに自由な形で二人の結婚式を挙げさせてやるのは無理になるだろう。今後も末永くこき使う……ではなく働いて貰うためにも、二人にはしっかり俺の分まで幸せになって欲しい。


 二人の結婚式後、一番面倒な案件を片付けることにした。

 街の娼館の主から、彼らに裏組織らしき者からの接触が来たと連絡が届いてた。

 たかが田舎の娼館とはいえ、元々は裏組織と通じていた厄介な連中だ。都合上あゆみとネロを向かわせたが、やはり「連邦」らしき者らに急襲を受ける。結果あゆみが負傷したと報告を受け、急遽テリースと救援に向かったそこには、若い頃世話になった女が待っていた。

 思わぬ再会を喜ぶのも束の間、娼婦の中には傀儡の術で操られている者が多数紛れていることが判明。俺の時間停止魔法も一時しのぎにしかならなかった。

 一件の後、あゆみたちがタッカーをまたも執政官に戻すと言い出した。面倒なのであゆみたちの奴隷にしてこき使わせる事にする。


 とんぼ返りでナンシーに戻ってみれば、亡きナンシー公の跡を継いだエミールは俺が留守の間にきっちり自分の仕事を片付けていた。コイツはやる気さえ出せば仕事は出来るんだ。やる気さえ続いて、あの女癖さえなけりゃ。


 あゆみとネロは前もって振ってあった新しい勅令に関する仕事を始めたようだ。あゆみとネロは相変わらずくっついたり離れたり忙しい。俺も新政府に関わる貴族の任命やら調整、各地との連絡等で忙しい。

 一刻も早くあゆみたちを北に送り出すはずだったんだが、あゆみとネロがエルフの駆け引きに引っかかって俺まで巻き込まれた。

 結果、俺がネロに報奨として庄屋や教会内の土地を与えたにも関わらず、その実権をエルフたちに委ねる気らしい。ま、俺としてはエルフ共の面倒もネロたちに移って大助かりだが。しかもあゆみに執着を見せるエルフの女王シアンは、ウィスキーの街で時間停止させている娼婦たちの救済にも手を貸してくれるという。


 エルフの試練を乗り越え、その絆をより深めたネロとあゆみ。山積みの政治問題に忙殺される俺の代わりに、二人は俺の軍と共に北の砦へと向かう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みいただきありがとうございました。
登場人物をまとめてみました:登場人物
その他の情報は必要に応じて追加していきます
魔術師階級他
地図他
ツイッターのSS: 甘い指先

拍手を送る

Twitter:こみあ(@komia_komia)
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ