第八話 ~歪みの修正にはレーザー墨出器を使っておけよ!~
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第八話 ~歪みの修正にはレーザー墨出器を使っておけよ!~
俺はさっきユーコに思いっきり殴られた鼻の辺りの痛みが徐々に引き始めた頃、ユーコに尋ねる事にした。
…それにしても良いパンチ撃つじゃねーかユーコの奴。
現場でもあそこまで良いパンチ食らったのは数えるほどしか無い。
きっと昔、少年院で豚の背に乗ってボクシングの練習でもしてたのだろう。
ユーコの顔もいつの間にか赤みが引いて普段の調子に戻ってる。
どうやら風邪じゃなかったみたいだな。
自分の鼻の辺りを軽くさすりながらユーコに話かける。
「イツツ…そういや、俺どれくらい寝てたんだ?」
それを聞いたユーコは、一瞬こちらを恨めしく見るような何か言いたげな素振りを見せたが、
諦めたのかすぐに普段の調子に戻り話を続ける。
「アンタ…さっきの『能力』発動してから、倒れるまでの事覚えてるの?」
能力?聞き慣れない言葉だが、城壁の修理に取り掛かろうとした時に、
自分が体感した不思議な感覚の事なのかと、そのままユーコの質問に答えることにした。
「あぁ、うっすらとだけど城壁の修理始めようとした時に『声』が聴こえたんだよな…。
何度も何度も『創れ』って。その声が聞こえてる間、何だか自分の体が自分のものじゃないみたいに、
体が動き続けたところまでは覚えてる。だけど、いつ寝ちまったのかは思い出せない」
俺が覚えてる限りの事をユーコに伝えると、ユーコは椅子の上で腕を組みながら、
何か考えてるような素振りを見せた。
俺の体感した現象に心当たりでもあるのだろうか。
しばらく間が開いた後、考えがまとまったのかユーコがまた話を始めた。
「アンタが倒れたのは城壁の修理が一面終わった直後くらいよ。
私が言った『能力』ってのは私達みたいにマナで構成された人間、私はマナリアンって呼んでるけど、
総司や私もそれぞれ持ってる要は超能力ね。
ただ、アンタみたいに城壁を一瞬で修理できるような能力なんて文献にも載ってなかった。
まだアンタの『能力』の詳細については、実際に検証しないと分からない事が多いわね…」
超能力?ガキの頃流行ってたスプーン曲げすら、結局力づくでブン曲げた俺に超能力とか言われても、全然ピンと来ない。
ただ今日体感した人生で初めて豚人間に追い回された体験や、人間の領域とは思えない総司の身体能力を間近で見たり、
自分でも体感した妙な感覚や現象を踏まえると、それが事実なのだと否が応でも認めざるを得ないのか。
「マジかよ…。俺、一体どうなっちゃってんだ。」
自分の今まで生きてきた常識が全て覆されるような状況に、思わず疑問が口に出てしまう。
異世界に突然喚び出されて、俺が現実にはもう一人存在してるコピー人形で、超能力まで身につけてしまうとか、
これじゃコウタが良く読んでた漫画の世界そのものだ。
「『能力』については今後、少しずつでも何が出来る力なのか確認が必要だけどね。
今の所はまず御飯でも食べて、ゆっくり休んだ方がいいわ。
『能力』に目覚めた直後は、マナを使いすぎて体も普段より疲労してるから。」
俺に向かい、体を気遣うような素振りを見せるユーコに若干の違和感を覚える。
この屋敷に居候するようになってから、俺の事を気遣うような発言を直接ユーコの口から聞くのは初めてかもしれない。
「あぁ、そうさせてもらうわ。
何だか色々とありすぎて、このままだと脳みそ溶けそうだしな…。」
ユーコの俺に対する態度の変化も気になるが、俺の体に普段の現場仕事とは違う感じの疲労感も確かにある。
今日の所はユーコの言葉に甘えて、そのまま休む事にするか。
それを聞いたユーコは、椅子から立ち上がり部屋の扉に向かって歩き出した。
部屋の扉の前まで来ると、俺の方に顔を向けて言う。
「アンタを城壁から運ぶ帰り道に、ねうねう亭で夕飯の出前頼んでおいたから。
そろそろ来ると思うから、それまで部屋で休んでていいわよ。
準備出来たら持ってくるから。」
そのまま部屋を出ようとするユーコに対して、俺は言い忘れてた事を言う事にした。
現場で気失って女に家まで運ばれたとか情けない限りだが、言うべき事はちゃんと言っておかないとな。
「悪かったな。ユーコ。デカイ口叩いた割にはまた迷惑掛けちまって」
俺の謝罪が意外だったのか、ユーコがこちらを見ながら言ってきた。
「別に気にしなくていいわよ。…こっちこそ、今日はありがとう。」
何故、ユーコが何だか照れくさそうに俺に対して礼を言うのかはさっぱり理解できなかった。
そのユーコが照れくささを誤魔化すかのように続ける。
「アンタ…いつの間にか私の事ねーちゃんじゃなくて、名前で呼ぶようになったのね。」
ユーコからの思わぬ指摘に、今度は俺の方が何だか照れくさくなってくる。
俺も意識してた訳じゃなく、いつの間にか自然にそう呼んでしまってしまってたからな。
いや、意識してないってのは嘘だ。泣いてるユーコの姿を見てからそう呼ぶようになってたんだから。
「じゃあ、近藤さんって呼んだ方がいいか?」
そう真顔で聞く俺にユーコが微笑みながら答える。
俺に向かって話掛けてくる時でユーコのこんな表情を見るのは初めてかもしれない。
「なにそれ、ユーコでいいわよ。」
そんな普段と違うユーコの表情に思わずドキッとしてしまう。
どうしたんだ。熊方歳三(38)良い歳して若い娘に動揺させられるとか思春期の小僧じゃねーんだからしっかりしろ。
と、俺自身を戒めつつ、俺も自分の動揺をユーコに悟らせまいとするかのように言葉を続ける。
「おう、じゃあ俺の事もアンタじゃなくて歳三って呼んでいいぞ。」
俺はユーコから『はぁ?何言ってんのアンタ?』と普段の冷たい調子で返されるのを期待したのだが、
ユーコの口から出る言葉は俺の想定を遥かに上回るものだった。
「いいわよ。じゃあ…歳三、また後でね。」
なにこれこわい。今俺の目の前にいる女はユーコの皮を被った豚人間か何かなのだろうか。
数日前まで連日飲んだくれて愚痴を言って、人の事をほぼ無視してきた女の発言だとは思えない。
それとも俺は倒れて目覚めたらまた違う異世界に迷い込んでしまったのか。
俺がそんなアホな事を考えてる時に、下の玄関の方から
「夜分遅く失礼致します!ユーコ殿はご在宅か!」
という野太い声が響いてくる。
部屋の扉から出ようとしてたユーコはそのまま部屋に戻り、
俺の寝ているベッドの横にある窓のカーテンの隙間から外の様子を伺っている。
俺も一緒に外を見ると、鎧を着た数人の男が扉の前に立っているのが見えた。
「なんだあの連中?鎧着てるって事は昼間言ってた騎士団の連中か?」
俺の質問に窓から視線を外したユーコがそのまま答える。
「あれは白薔薇騎士団。総司が所属してる騎士団の連中よ。
私が対応してくるから、歳三はこのまま部屋にいて。」
そう言って部屋を出ようとするユーコに俺は声を掛ける。
「いや、騎士団の連中なら個人的にちょっと言ってやりたい事あるからよ。
俺も一緒に行かせて貰うぜ。」
ベットから立ち上がり、扉に向かって歩き出す俺の前に急にユーコが立ちふさがる。
「…総司が所属してる騎士団って言ったでしょ。
迂闊な事すれば総司にも迷惑掛かるのよ。」
ユーコの心配は当然だ。総司の事を考えたら騎士団の連中に俺が苦言を言うメリットは皆無だろう。
ただ、俺はそれでも、どうしても騎士団の連中に対して疑問に思ってた事があったのでここは譲るわけにはいかない。
「頼むよ、ユーコ。いきなり連中に殴りかかったりしないから、俺も連れてってくれ。」
頭を下げて頼む俺にユーコがはぁ、と溜息をつきながら答えた。
「分かったわ…。総司の件、くれぐれも忘れないでね。」
俺とユーコはそのまま一緒に部屋を出て白薔薇騎士団とやらが待つ玄関へと向かう事にした。
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「ユーコ殿、研究で忙しい所、申し訳ない。王直々から火急に伝えたい用件があったのでね。」
玄関から出て顔を出した俺とユーコにそう挨拶するのは、騎士団の中で一番立派な体格をした壮健な男だった。
鎧も見た目一番立派だし、おそらくコイツが騎士団の団長なのだろう。
「団長、お気になさらず結構です。それで王直々のご用件とは?」
挨拶もそこそこにユーコが本題を切り出す。
それを聞いた団長は話を続ける。
「ふむ、実は先ほど城壁の一面が完璧に修復されてるという見廻りからの報告を受けてね。
我々も現場に急行し、その場に居合わせたという職人に話を聞いた所、どうやらユーコ殿らしき女性の連れが、
それを一人で成し遂げたというではないか。
我らが王にその旨を伝えた所、城壁を修理したものに是非礼を言わせて欲しいと大層お喜びだったよ。
明日迎えの者を寄越すので、その者を連れて御城まで参上せよとの事だ。
その際にはユーコ殿もその者に同行して欲しいのだ。」
団長から用件を聞いたユーコは営業的というか事務的な口調で団長に伝える。
「承りました。王の仰せの通り、明日御城まで参上させて頂きます。
ただ、迎えに関しては結構です。私は総司と一緒に伺いますので。」
それを聞いた団長は少し気まずそうにユーコに答える。
「総司君だがね…。襲撃後、団に詳細を報告してから、周辺地域の哨戒任務にあたって貰ってる。
帰りについては今夜中に戻るか分からないので、明日ユーコ殿と一緒に来られるかどうか…。」
と、ユーコに対して総司の不在を告げる団長に俺は横から口を出す。
今の話を聞いてから、尚更言わなきゃならんと意を決する。
「おうおう、団長さんよ。アンタ、そんなご立派な体格で大層な鎧まで着てるのに、
小娘一人に街全部を守らせて夜中も見廻りまでさせてる中、
安全な街の中で雁首揃えて王様のお使いとか、あんたらも良い身分だな」
俺の明らかに喧嘩を売るような口調に、思わずユーコが口を出そうとするが、
俺の皮肉を聞いた団長は、ユーコを手で制して俺に向かい語りかける。
「いいのだユーコ殿。名乗らず失礼した。
私の名前はバリー・ヘリントン・フェアリー
王家二大騎士団の一つ、白薔薇騎士団の団長を勤めさせて頂いてる。
良ければ貴方の名前も聞かせて貰えないだろうか?」
爽やかに自己紹介するバリーと名乗る団長に対して、
若干拍子抜けする俺だが、相手が名乗った上で名を聞かれたら答えるのが筋だろう。
「俺は熊方歳三。数日前からこの家で厄介になってる。
今日城壁を修理したのは俺だよ。」
そうやや乱暴に言い放つ俺の口調に対しても、バリー団長は笑顔を崩さず意にも介さないようだ。
城壁を修理したという言葉に反応して、握手を求めるように俺に向かって手を差し出してきた。
「貴方が熊方殿か、是非お会いしたかった。
まずは城壁の修理の件、私からも国を護る一員として感謝させて欲しい。本当にありがとう。
そして、貴方が憤りを覚えてる総司君の件、こちらについては我らが不甲斐なさが全ての原因だ。本当に申し訳ない。」
俺に向かって礼と謝罪を兼ねて団長が頭を下げてくる。
その様子を見た団員達は団長の意外な行動にざわめいているようだ。
「バリー団長!団長が頭を下げる必要なんてありません!」
動揺しながらそう言う若い団員の一人は、キッと俺に対して敵意のある目を向けてきた。
その団員の歳は総司より上のようで、団長には及ばないものの、なかなかに鍛えられた屈強な体格の持ち主だ。
俺がいた工事の現場でもこれだけ鍛えてる奴はめったに見ない。
団長以外の他の団員達も同じ心境のようで、軒並み俺を睨みつけてくる。
団員達が俺に対して向ける敵意を込めた眼差しに対して、
団長が初めて厳しい口調で団員達を一喝した。
「馬鹿共が!!!!
べオランテ!我らが白薔薇騎士団大原則を復唱せよ!!」
どうやらべオランテというのは俺を最初に睨みつけた団員の事らしい。
俺に対して視線を外し、団長の方に向かい直す。
そのまま直立不動の姿勢のまま、近所迷惑にも甚だしい大声を張り出し始める。
「はっ!!白薔薇騎士団大原則ひとーつ!!!
『だらしねぇという、戒めの心!』ひとーつ、『歪みねぇという、賛美の心!』ひとーつ、『仕方ないという、許容の心』
これが白薔薇騎士道です!!!」
「よろしいべオランテ!
熊方殿の忠言は我らに対しての『だらしねぇ』という戒めだ!
それに感謝こそすれ、腹を立てる理由など何ひとつない!!」
そう言い放つ団長の言葉を聞いた団員達はもう誰一人として俺の事を見ていなかった。
団長の一喝に反応し、全員が神妙な顔つきになっている。
団長は団員達を一瞥すると、俺に向かい再度話掛けてきた。
その表情からは団員を一喝した時の厳しさは抜けているようだ。
「熊方殿。団員の非礼について改めてお詫びしたい。
これも私の不徳の致す所、詫びても詫切れないかもしれんが許して欲しい。」
その様子をずっと眺めていた俺は、団長に向かって言う。
「いや、俺の方こそ悪かったよ。あんたらの事情も知らず勝手な事言っちまったみたいで。」
それを聞いた団長は、爽やかな笑顔を浮かべて返事を返してくる。
「熊方殿が総司君の身を案じてるのが、初めて貴方と逢った私にも伝わってきたよ。
実は総司君から貴方の事は少し聞いていた。どうやら貴方は総司君の言う通り『歪みねぇ』心を持った好漢のようだな。」
なんだ、総司の奴、俺の事を事前に伝えてたのか。
歪みねぇ心って何の事だかよく分からんが、悪口ではないみたいだからそこは気にしないようにしよう。
そんなことを思ってた俺に団長が続ける。
「総司君の件に関して、現状彼一人に街の防衛を任せてる現状に関して、
我らが王も憂いていてね…。明日騎士団員や重臣達を交えて、今後の国防について重大な発表をするとの事だ。
その際には熊方殿、是非貴方にも参加して欲しい。」
言い終えた団長は俺に対して改めて手を差し出す。
今度は差し出された団長の手を無視する理由もなかった俺はそのまま力強く団長の手を握り返す。
男同士熱い握手を交わした団長は満足そうに続ける。
「王の話の後にだが、ささやかながら歓迎の宴も準備させておく。勿論ユーコ殿と総司君も含めてね。
では明日、また御城で逢えるのを楽しみにしているよ。」
俺から手を離した団長は、ユーコに一礼した後、団員達に帰るよう指示を出す。
屋敷の門から出る団長に続いて、団員達も屋敷の敷地から出て行った。
ユーコと二人残された俺は、ユーコに向かって話しかける。
「なんだあいつら、思ったより良い奴そうな連中だったな。」
それを聞いたユーコは少し呆れ気味に俺に話しかけてくる。
「良い奴そうじゃないわよ…。まったく、あんだけ変な事言わないで言ってたのに…」
俺の先ほどの行動に関して明らかに不満があるという口調でユーコが続ける。
「バリー団長はね、騎士団の連中の中じゃ割りと話が分かる方なのよ。
でも騎士団の連中が全員あんな調子じゃないからね。
明日御城に行った時に他の騎士団員に喧嘩売るのだけは止めてちょうだい。」
それを聞いた俺は「おう。」と素直に返事をする。
もう言いたい事は大抵言ったし、王様とやらも明日総司の事について話をするみたいだ。
それを聞くまではおとなしくする事にしておこう。
俺の返事に対してユーコは「本当に分かってるのかしら…」とぶつくさ言ってたが、
俺が門の方に視線を向けてふと気が付くと、今度は屋敷の外から見知らぬねーちゃんが顔を出していた。
手には何やら大きなバスケットを抱えてるようだ。
ユーコもそれに気付いたようで、屋敷の門まで向かい、
見知らぬねーちゃんからそのバスケットを受け取る。
そういえば、さっき夕飯の出前頼んでるとか言ってたからその出前なのだろうか。
バスケットを受け取って戻ってきたユーコが言う。
「夕飯も届いたし御飯にしましょうか。歳三が食べてる間にお風呂の準備しとくから。
先に食べてて頂戴。私は後でいいわ。」
そう言いつつ、屋敷に戻ろうとする俺は、
明らかに以前と違うユーコの俺に対する対応の変化に大きな違和感を覚え始めていた。
なんぞこれ。やっぱり、俺が寝てる間に何かあったのか。分からん。何がなんだかさっぱり分からん。
釈然としない気分を抱えたまま、俺はユーコに続いて屋敷に戻る事にした。
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「あれか?これはいわゆる女性特有のお月様のご機嫌的なアレなのか」
ユーコの用意してくれた風呂に肩まで浸かりつつ、もしも聞かれてたら汚物を見るような瞳で見つめられる事間違いないだろうという、
セクハラ地味た発言も俺一人しかいないという安心感から思わず口に出せる。
やっぱり一仕事終えた後の風呂は格別だなー。
と、丁度いい湯加減になっている石風呂を俺は全身を伸ばして堪能する。
夕飯のシチューとサラダを食い終えた俺は、ユーコに用意して貰った風呂で今日一日の疲れをほぐしていた。
しかし、ユーコの変化もそうだが、それ以上に俺の人生で未だかつて体験した事がないくらいの濃厚な一日だったな。
と一日の事を振り返る。本当に色々ありすぎて自分でも体の疲れというよりは気疲れが感じられるのは久しぶりだ。
こんな日はさっさと寝ちまって明日に備えないとな。
もう少し浸かったら風呂から出ようと頭の中で1から数を数えだした俺の視界に、
脱衣所の方で何か人影が見えるのに気がついた。
ユーコが着替えでも持って来てくれたのだろうか?
普段なら有り得ないと一蹴する考えだが今日のユーコの態度を見る限り、
その状況を否定できなくなってる辺り、何年生きても女の考える事は分からんなと、50辺りまで数を数えた俺は、
100まで数えたら風呂から出ようと決めて脱衣所から視線を逸らした。
その瞬間、脱衣所のドアがガラッと開いたと思ったら
「あー、熊ちゃんお風呂入ってたんだー。ボクも入っていいかなー?」
ドアの開く音に視線を戻した俺の前には今、
一糸纏わぬ生まれたままの少女の裸体を、
躊躇なくさらけ出した総司が立っていた。
それを見た俺の時間は一瞬、完全に停止した―――。
~ 続 く ~
新キャラです。名前含めて色々考えてはいたんですが、このキャラがどういうキャラなのかというのを誤解なく伝える為には、既存のキャラをパク…パロディすることで本文の情報量を節約できるかという言い訳ですがどうでしょうか?割りと使い古されてしまったネタなので食傷気味かもしれませんがお付き合い頂けると幸いです。
で、また媚び回の予定ですが、次回の更新は未定。
頑張る。頑張りたい。頑張れるといいなぁ。