002「色水」
2話目書けましたー!
今回嘔吐なしです。
個人的に嘔吐シーンを書くときニヤニヤしながら書いてます。
気持ち悪いオエエエ
では最後までご覧下さいませ!
「一つだけ貴方達が助かる方法があります。」
「「えっ!?」」
女医は食って掛かる景虎と京子を払い除け話を続ける。
「ここに貴方達の様な症状を持つ方々の助けになる薬品があります。」
女医はジェラルミン製のアタッシュケースからおどろおどろしい色をした液体が入った注射器を取り出す。
諸君達は美術の時間に水彩画をした事があると思うが、何度も使ったパレットを、洗い流した時の水の色と言えば分かりやすいだろうか?
そんな感じの色水が入った注射器を見た景虎と京子は1歩距離を取る。
とんでもないものを見たという顔をしている。
「で、でもお高いんでしょう…?」
引きつった顔で景虎は質問する。
「ええ、うん千万します。一本。」
女医は丸眼鏡をクイッと上げて不敵な笑みをする。眼鏡がキランと光った気がした。
「ぶ、分割払いとか出来ませんかねー?ローンとか…」
今度は京子がご機嫌を取るような笑顔をして質問する。それに対し女医は
「一括でしかお譲り出来ません。あ、この薬保険効きませんので悪しからず」
その言葉で一蹴する。しかし
「ですが…我々に御二方が協力して頂けるのであれば、こちらの薬品をお渡ししても良いと思っております。」
「「何でもします!!」」
「今何でも…とおっしゃいましたね…我々の協力というのが…悪の組織を滅ぼす正義のヒーローになることでも…?」
「「な、なんだってッー!?」」
「病院ではお静かに」
デジャヴュを感じた山田は含みのある笑みを浮かべ、黙々と掃除を続けて居た。