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15、昔から、私は特別扱いよ。
流しで、他の部屋の女性陣と会いました。
「ねえねえ、あなた、今度、オホホな奥さまと一緒になった人でしょ?」
「えー?大丈夫?」
・・オホホな奥さま?誰?・・・なんてことはないな。一人しかいないし。
なんか、レレレのおじさんみたいだ。
『・・・そうです。どうぞよろしく。』
「えー?・・・大変じゃない?」
『ぶっちゃけ、大変です。』
「どう大変なの?怒鳴られるの?いびられるの?」
『そうですねー。突然不機嫌になります。あと、仕事を応用の応用から教えられたりとかして、さっぱりわかりません。』
「なんじゃそりゃ。」
「そういえば、あの人、昔、姫って呼ばれてたとか聞いたけど。」
「えー?実家は、富士山の方の山の中って聞いたよ?」
「なんか、橋渡ると、自分ちしかないとかって聞いた。」
「えー?それどっち?田舎なの?それとも、お金持ちで山一つ丸々家とか?」
「でも、姫って・・・実家の方ではかぐや姫と呼ばれてました的な?」
「それ・・・レディースじゃないの?漢字が多い・・・」
・・・華愚矢姫みたいな・・・?