第29話イヴ編3
原稿が見つからなかったので量が減っています。また、更新遅れてしまいました。すいません。
俺は、死んだのか。俺の意識は消えかかっていた。何も感じない真っ暗な世界。これが死の世界なのか。何もない。何も見えない。何も聞こえない。人はだから死を恐れるのか。死を恐れる俺もまた人間だったんだな。あの光は? 暗闇の先に一筋の光が差していた。そこを目指すと………。
あれ? 俺は途中で気が付いた。俺はまだ死んでいない。遠のいていたはずの意識が戻ってきた。そしてすぐに俺の意識が戻っていた理由が分かった。俺は死んではいなかった。そう、撃たれてはいなかったのだ。タカタクは銃をこちらに向けたまま驚いた顔をしている。俺は、タカタクの向いている方向を見る。
そこにいたのはタカタクによって手にかけられ死んだはずの………。
「ナルノリ!」
俺は、思いっきり叫んでいた。ナルノリは俺の表情を見ると。
「タークダメだろ、復讐に染まるものはろくなことにならないからな。あくという存在は長い歴史の中でも栄華を誇れずすぐに滅亡していく存在なんだぞ」
死んだと思っていたナルノリは俺に笑顔で話しかけ言い聞かせた。その姿は先ほど戦闘したとは思えないほどきれいだった。俺はもっとナルノリと話がしたかった。しかし、俺とナルノリの話は途中で終わった、否妨害された。それをしたのはタカタクだった。
「何で、何でお前が生きているんだっ! 答えろ! ナルノリッ!」
タカタクは、ものすごい形相で叫んでいる。ナルノリは、その表情を見て笑う。タカタクはその笑いが癇に障ったらしくさらに切れる。ナルノリは、俺を含めここまでの経緯を語り始めた。