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祖竜事変記(旧題RPGーこれが僕らの冒険譚)  作者: 騎士星水波
第3章始まりの章ー連合国サイドー
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第28話イヴ編2

 そこにいたのは、ナルノリと戦っているはずのタカタクだった。


「ナッ、ナルノリはどうした!」


 「あいつは死んださ。まったく何が第二形態だ。少ししか強くなってないじゃないか、所詮あいつはカスだっただけだな」


 タカタクは不気味に笑いながら言った。


 「ナルノリをよくもっ、よくも殺ったな」


 俺はタカタクを睨みつけた。タカタクは、俺の目を見ると表情が変わった。


 「いいぜその目。私は好きだぜ。その復讐に染まった目、それこそ戦いあいいや、殺し合いがある」


 俺は、その言葉を聞いた後、戦慄した。あいつは、何か仕掛けてくる。


 「はぁ、はぁ、はぁー」


 俺は、タカタクに先に仕掛けられる前に大剣を突き出した。これは、先手必勝だ。そして、タカタクに向かって走り出す。


 「はぁー、ガッ!?」


 俺は、タカタクに向かって突進中にバンッという銃声が聞こえた。俺は、その銃弾を避けきることができずにその場で倒れた。もう一度立ち上がろうとしたが、もう体力の限界か立ち上がれなかった。畜生。ここまでなのか。


 「私の魔導器は銃ですよ。遠距離に対して近距離で攻撃なんてバカですね」


 死ね、死ね、死ね。俺の中の理性はどこかに消え去っていた。そうだ、アイツを殺サナイトイケナイ。殺ス。殺ス。ナルノリヲ殺シタノハアイツダ。


 「死ねぇぇぇぇ、クソがぁぁぁぁぁぁー」


 バン。

 また、あの銃声がした。あぁ、俺は、撃たれて死んだのか。結局、ナオトさんを見つけることができなかったな。あんなに見つけると誓ったのにな。

 俺の意識がどんどんと遠くなっていく。

 ああ、何だか目の前に全然違う映像が見え始めてきた。


 「ターク、私はお前と家族になりたい」


 ああ、懐かしい記憶だ。これは、走馬灯か。確か、これは今から何年か前に俺がナオトさんと出会って間もないころのことか。当時の俺は、まだ自分というものをまだ理解しておらずこの世界とは何か? 自分とは何か? について苦悩していた。今も記憶のほとんどは戻ってはいないがあの日からの出来事が俺の第2の人生として始まった。その時、俺は何と返答したのだっけ?


 「俺でいいのですか。こんな俺でもいいのですか?」


 そうだ、こう言った。俺は、あの時ナオトさんと家族になると決めたんだ。だから、まだ死ねないんだ。家族を見つけ出すまでは。俺の唯一の家族であるナオトさんを。

 あれ? 俺は途中で気が付いた。俺はまだ死んでいない。遠のいていたはずの意識が戻ってきた。そして、俺の意識が戻っていた理由が分かった。俺は死んではいなかった。そう、撃たれてはいなかったのだ。目を恐る恐る開けていく。タカタクは銃をこちらに向けたまま驚いた顔をしている。俺は、タカタクの向いている方向を見る。

 そこにいたのは死んだはずの………。


 更新が遅れてすいませんでした。

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