表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
祖竜事変記(旧題RPGーこれが僕らの冒険譚)  作者: 騎士星水波
第3章始まりの章ー連合国サイドー
29/149

第27話イヴ編1

 始まりの山。


 「はぁ、はぁ、はぁ」


 俺は、ナルノリにタカタクを任せて伝説の魔導器『イヴ』を目指して走っていたが………。


 「おいっ、こら待てっ!」


 「クソガキィィィィィ」


 「シネェェェェ」


 俺はAHOの連中に追いかけられていた。しかもナルノリと別れた直後からずっとだ。しつこすぎる。はやく、諦めろよ。


 「待てぇぇぇぇぇ」


 「待てと言われて待つ奴がどこにいるんだぁぁぁぁぁぁ」


このまま逃げるのもおそらくもたないし、魔導器で戦うにしてもタカタクの奴にさっき壊されてしまったし、どうすればいいんだ。そして、『イヴ』はこの山の一体どこにあるんだ。俺はひたすら考えていた。


 「はぁ、はぁ、はぁ」


 俺が考えながら急いで走っていたため足を滑らせてしまい、谷の上から転げ落ちてしまった。


 ドタンバタン


 谷に転がり落ちる音はそうとう出かかった。俺は、落下途中に運よく木の枝があったのでぶら下がった。枝が太かったためか俺の体重に耐えることができ壊れなかった。


 「ふん、死んだか」


 「よし、今のうちに探すぞ」


 谷の上からは、AHOの連中が何か言っている。おそらく、この高さなら死んだと思ったのだろう。だが、死んでいねぇし。俺は落ちる瞬間につかんだ木の枝を離して崖の斜面をゆっくり降りた。降りた場所はどうやら始まりの山の中心ともいえる場所だった。とにかく早く『イヴ』を探さないとAHOの連中に見つかってしまう。

 俺は、探し始めるため動こうとしたとき自分の後ろから何かが光った。俺は、振り返る。そこにあったのは………。


 「何なんだ。この光は………」


 そこにあったのは、巨大な扉であった。それは、崖に沿うようにできていた。完全に人が作ってとはいえないものであった。


 「もしかしてこれは『イヴ』に関わるものではないか」


 俺はそう確信した。だから扉に向かって近寄っていった。そして、扉に触れた瞬間、扉は光り輝き開いた。中に入ってみると中央の箱の中に大きな魔法石と呼ばれる魔導器を作るうえで必要な石が置いてあった。しかし、普通の魔法石との大きさは比べ物にはならない。大きい。そして、ほかのものとは光の度合いが漠然と違っている。


 「この魔法石が『イヴ』?」


 俺は疑問に思った。てっきり魔導器の姿で封印されているのだと思っていたからだ。しかし、考え事にふける暇はなかった。入口の方からAHOの連中が現れたからだ。おそらく先ほど扉を開けた時に発せられた激しい光と爆音によってこの場所に気が付いたのだろう。


 「『イヴ』は我らの物だー」


 何人かが俺に向かって攻めてきた。しかも、刀型の魔導器を持っている。俺は魔導器がない。


 「………どうすればいいんだっ」


 何をすればいいかわからずとっさに『イヴ』と思われる魔法石に触れた。すると………。

 魔法石が突然光出し激しい風を起こした。つっ、強い。しあkっし、この風のおかげでAHOの連中は吹っ飛んだ。

 そして、魔法石を見た。そこには、魔法石はなかった。形が変わっていたからだ。

 大剣。

 それが、この魔法石の本来の姿だったのか。大剣。とても大きな大剣だ。今までに見たことのない不思議な形にエネルギーを感じる一方で何か懐かしさを感じる。


 「いける、こいつなら」


 俺は、確信した。こいつとならどんな奴でも倒せると思った。俺は1回剣を振る。


 「ふん。やけに自信満々だな、ターク」


 ビクン。後ろから声がした。ここにいてはいけない奴の声だ。そこにいたのは、ナルノリと戦っているはずのタカタクだった。

更新遅れてすいません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ