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祖竜事変記(旧題RPGーこれが僕らの冒険譚)  作者: 騎士星水波
第3章始まりの章ー連合国サイドー
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第24話始まりの山編2

 「お前らおとなしくしろっ! いいかこの電車は我々連合国殺人教団AHOが占領した。殺されたくなければ一歩もその場から動くな」


AHOを名乗るものたちによってこの電車は乗っ取られてしまった。一体この状況をどう乗り越えればいいのだ。とりあえず俺は隣に座っているナルノリに何かいい案がないか聞くことにした。しかし、ナルノリは…………………………………駅弁を食っていた。何事もなかったような顔をして。俺は少しイラついた。


(「おい、ナルノリよくこの状況で駅弁を食っていられるな。一回周りの様子を見ようか、周りの様子をそして、今どのような状況であるか判断しろ」)


(「なんだよ。タークも早く食べないと駅弁が冷めてしまうぞ。なんなら俺が食べてあげるよ。もうお腹ペコペコで死にそうだからよ」)


(「いやいや、人の話を聞こうか」)


(「ちゃんと聞いているよ。ただ、この圧倒的不利な状況で何ができると言えるんだ?まずは相手がどのように動くか見ないといけない。そのために相手を油断させなければならない。だから一回駅弁を食って知恵を回そう。動くのはそれからだ」)


こいつ、やりおる。最初はおちゃらけて答えていたが最後の方は真剣な顔つきで語っていた。なる程、相手を油断させるか。俺も見習おう。そして、俺も駅弁を食い始めた。


  (「なんだよ。タークも早く食べないと駅弁が冷めてしまうぞ。なんなら俺が食べてあげるよ。もうお腹ペコペコで死にそうだからよ」)


(「いやいや、人の話を聞こうか」)


(「ちゃんと聞いているよ。ただ、この圧倒的不利な状況で何ができると言えるんだ?まずは相手がどのように動くか見ないといけない。そのために相手を油断させなければならない。だから一回駅弁を食って知恵を回そう。動くのはそれからだ」)


こいつ、やりおる。最初はおちゃらけて答えていたが最後の方は真剣な顔つきで語っていた。なる程、相手を油断させるか。俺も見習おう。そして、俺も駅弁を食い始めた。


「おいっ、そこの2人。一体何をしているっ」


どうやら、俺達が怪しい行動していると思ったらしいAHOの構成員の1人が話しかけてきた。


「いや、ただたんに駅弁を食っているだけですよ。俺達はおいしくて話していただけですよ。この牛タン弁当の肉の食感の良さ、ご飯は最上級の白米、たれも――」


「わかったわかったから、あな……お前達がどんだけその駅弁が好きだということは。だけど怪しい行動はするんじゃないぞ」


そう言い、その男は去っていった。この車両には現在3人のAHOのやつらがいる。3人を相手にすることは何ともないが他の車両に何人の仲間がいるのか分かれば、動き出すことが出来るのだが。とりあえず様子をしばらくは伺うことにした。

 そう考えていた時、突如として電車のアナウンスが流れた。それは男性の声であった。


 「えぇ、皆様に連絡があります。この電車はグリチネには行かずに別線を用いて始まりの山駅へと向かいます。繰り返し言います。この電──────」


 何? 行き先が変わっただと。一体あいつらは何が目的なのだ? そして、始まりの山には一体何があるのか? ナルノリなら知っているかもしれない。元々始まりの山に用があったわけだし。俺は、AHOの登場でうかつなことができなくなっている静かな車内の中で小声でナルノリに話しかけた。


 (「おいっ、ナルノリ」)


 (「く、くそっ。やつら目。あの、あの宝を狙っているな。一体どこで情報を手に入れたのだか。だが、あれがやつらに渡れば間違いなくこの世界の秩序が乱れてしまう。どうにかしてとめなければ。しかし…………」)


 俺はナルノリに声をかけたのだが、何か考えていたところだった。あの宝ってなんなんだ? どうやら何か知っているらしい。俺は疑問に思ったので聞こうと思ったが、少し、ためらってしまった。


 「あぁー、こちらAHO第二部隊、第一部隊応答お願いします」


 AHOの連中の1人がほかの仲間に連絡をしていた。このことからAHOの連中全員が『コール』を持っていることを把握した。下手に動けば全員に連絡が回るということか。


 「こちらは現在順調です。あと、20分もすれば始まりの山に到着します。そちらはどうですか?」


 「」


 『コール』相手が何か大切なことを言っているのはわかったが、『コール』なのでこちらには声が聞こえない。ちなみに、『コール』とは補助系の大量生産型魔導器である。これによって波をつなげ誰とでもどこで『コール』を持っていれば話せるので、誰でも持っている。ちなみに俺も持っている。


 いや、そんなことはどうでもいい。あの『コール』で仲間に連絡されれば厄介だ。まずは『コール』を奪う。とりあえず、俺は近くにいたAHOのやつに集中………しようとしていたところ後ろからナルノリが声をかけてきた俺の邪魔をしてきた。正確に言うと邪魔とは言わないが俺は声をかけられいらだっていた。


 (「待てっ。それをしても無駄だ。やつらは目的のためなら絶対に同じようなことを繰り返すぞっ。ターク、お前にも話しておかないとな。俺が、何であの始まりの山に行こうとしているのか。それはだな、俺はあの始まりの山にある幻の魔導器をさぐ探すために行くんだ」)


 (「幻の魔導器? それは一体何なんだ?」)


 (「慌てるな。話の続きはきちんと話すからよ。その幻の魔導器は起動させるのに100人に及ぶ生贄が必要なんだ。俺は、そのことをある文献で偶然発見してしまった。最初は、好奇心で手に入れようと思ったが………だが、続きを読むとそうとはいられなかったんだ」)


 一回ナルノリが休息を入れた。早く続きが気になるので急かして言った。


 (「その続きには何が書いてあったんだ」)


 やつらにばれないように小さい声で問いかける。ナルノリは続きを話し始めた。


 (「その魔導器の名は『イヴ』という。すべての始まりという意味だ。つまり、始まりを意味するということは同時に終わりも意味する。奴らは世界を滅ぼすつもりだ」)


 (「せ、世界を滅ぼすっ!」)


 ごくん。思わず唾を飲みこんでしまった。そんなに恐ろしいものが存在するなんて。


 (「それを止めるにはどうすればいいんだ。俺達もこのままじゃ生贄にされてしまうぞ」)


 (「大丈夫だ。それを俺達が止めるんだ」)


 しかしながら、電車は止まることなくついに運命の時が来てしまった。動いていた電車は始まりの山の前で止まったのだ。


 「うぇぇぇぇーん。おかあちゃーん」


 泣いている小さい男の子。


 「君達、私にこんなことをしたらどうなるのか分かっているのかね」


 政府の高官と考えられる服装をしている男性。


 「ねぇねぇ、私を誰だと思っているの。私はこの世界のアイドルなんだよ☆」


 名前は忘れたが大アイドルである女性。

 様々な人が乗っていたこの電車もついには駅に着いてしまった。全員が生贄にされかかっていた。


 「歩け、ほら速く歩け」


 乱暴に老人に当たっているAHOの奴を見て今すぐに俺は殴りに行きたかった。しかし、自由に動けない。こぶしに力が入っているが何の役にも立たない。正直言って悔しい。

 隣にいるナルノリが今は力を抑えろと耳元で呟いた。しかし、この動作がばれてしまったらしく、


 「ほら、そこの2人。一体何を話しているっ。いい加減怪しいことをすると殺すぞっ」


 そこにAHOの幹部だと思われる男がきた。恰好からずいぶんと良い役職についているだろう。

 俺は、この男を殺せばという思いが膨れ上がり勝手に体が動いてしまい…………。


 「死ねぇぇぇ、もう許さねぇぇ、ほかの人を開放してあげろぉぉぉ」


 思わず叫んで、その男に剣で殺しにかかった…………しかし、そこで後ろから何者かに足をかけられてしまい邪魔された俺は、体が地面に伏せられてしまった。俺は後ろを振り向くと、そこにいたのは………。


 時間がなくて文が稚拙ですが読んでくださりありがとうございます。

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