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最終話ラストエピソード-これが僕らの冒険譚

 ついに最終回です。2013年3月より連載を開始しまして3年7か月間本当にありがとうございました。

 カラーンコローン


 鐘が鳴る音がした。鐘というのはこの教会にある立派で大きなものだ。教会は城を強調としたまるでお城のようなもので、というかこの教会が立っているのはサリ城の敷地内であるため豪華なのはそのためだ。さて、それはいいとしてどうして鐘の良い音が鳴っている理由。何だというと……


 「おめでとー」


 「「「おめでとー」」」


 俺に続いてナルノリ、ヒデーキ、リューホが声をそろえておめでとうとお祝いの言葉を述べる。

 お祝いの言葉。

 何のお祝いの言葉であるかというと、それは……


 「みんな、ありがとう」


 「ありがとう、ここまで来れたのはみんなのおかげだよ」


 お祝いの言葉が向けられている相手のリョータ、そしてリーザ姫が感謝の気持ちを述べてくる。


 「いや、違うぞ。それはお前らが自分自身で切り開いた結果なんだ」


 ナオトが妹であるリーザに向かって言う。リーザ姫はそんな兄の言葉に感動したのか涙があふれてきている。しかも止まる気配が全くしない。


 「しっかし、リョータ王子とリーザ皇女が結婚することになるとはな。これで世界も平和になってくれると信じたいよ」


 ナルノリはそんなことを言う。

 俺もナルノリのそんな言葉に同意する。

 あの戦争が終わって数か月。帝国と連合国はボロボロになっていた。2つの国はお互いの持てる力を使い果たし国家とは何なのかと問いたいぐらい疲弊していた。そんな中連合国の実質トップたるリョータ王子と帝国の第一皇女たるリーザ姫の結婚が発表された。この2人は実は昔から相思相愛だったそうだ。しかし、お互いの国の対立関係もあってここまでたどり着くことができなかった。

 このニュースを聞いた帝国民と連合国民ははじめは困惑した。しかし、少しするとその困惑は薄れていき、やがてそのことに納得をする者が多く現れた。それも時間の経過によるものだ。いずれはもっと多くの人が納得してくれると俺は信じている。

 それがあいつの願いであったように……

 俺は誰もいない隣の席を見る。誰もいない椅子の上には大剣が背もたれに立たれているだけであった。

 この戦いで自らの役割をはたして消えていった存在─ターク。彼1人の犠牲でこの世界は救われたも同然だ。俺達が今こうしていられるのも全てあいつのおかげなんだ。だから、俺はあいつには感謝してもしきれない。

 それは俺だけが思っているわけではない。皇女様もケントもユーイチもリューホもナルノリもヒデーキもナオト皇子もユーもリョータ王子もみんなが思っていることである。

 あいつは確かに消えたのかもしれない。だが、俺達の心からは永遠に消えることはなさそうだ。この数か月でようやくタークの消失というショックから立ち直れるようになったと俺は思う。俺はそんなことを一杯のシャンパンを飲みながら考えていた。


 「ナヲユキ」


 ケントが俺に話しかけてくる。普段は真面目な正確のケントも今日ばかりは羽目を外しているみたいだ。その証拠に両手は飲み物と食べ物でふさがれている。いつものケントからは想像つかない描写だ。この様子をあとで冷静になったケントにぜひとも見せてやりたいものだ。


 「どうした?」


 俺は軽いノリで返事をする。


 「これから先どうするんだ?」


 これから先。そんなことを今言われても俺には実感がわかない。


 「これから先か……」


 なぜケントはいきなりそんなことを言い出したのか。

 俺はそちらを疑問に思った。


 「どうしてそんなことを聞いてきたのかという顔をしているな」


 その考えは見事にケントに見抜かれてしまった。俺の顔ってやっぱり思ったことがすぐに出てしまうのだろうか。


 「ああ、その通りだ。いきなりそんなことを聞いてきてどうしたんだ」


 「これで、世界は平和になった。もう帝国と連合国は昨日までの敵対同士という関係ではなく親密な仲へと変化していくだろう。だから、これから先戦いなど起きることはない。お前は平和な世の中でどう暮らしていくんだ」


 ケントが長々と語る。


 「その発言だけ聞いているとまるで俺が戦争を望む戦闘狂にしか聞こえないな」


 ケントの発言は俺が戦いを欲しているかのような発言であった。こいつは、俺の幼馴染であるのに一体何を勘違いしているのだろうか。俺は別に戦いなどは好きではない。むしろ、戦い何て迷惑ごめんな話だし、平和な世界がずっと続いてくれればいいと思っている。なのに、なぜケントは俺にそんなことを聞いてきたのだろうか。


 「口ではそんなことを言っているが、お前はまだ帝国のことを許してはいないんだろ?」


 ……痛いところを突かれた。確かに、俺はまだ心の底では帝国のことを許してはいけない。この戦いの最中に帝国の暗部はだいぶ表に出てきて俺は壊れたように奴らを殺していった。特にカネラル。ミサの敵であるあいつを殺した。カネラルだけじゃない。帝国の暗部すべてはミサの敵だ。ミサを殺した奴らだけは許しておけない。

 今、奴らは殺されてこの世にはいない。しかし、俺のこのミサを思う心はまだ死んでいない。ミサの復讐を果たすという思いも消えていない。この思いは一体どこにぶつければいいんだ。

 一体どこに……


 「ミサのことか」


 ケントは俺は考えていたことをずばりあてる。

 俺はあえて黙るという手もあったがそこは肯定をしておく。


 「ああ、あいつのことを思うとやはり帝国は許せない存在だ」


 やっぱりか。ケントはそんな顔をしている。

 ただ、それは俺にもわかっていた。ケントはいくら俺がどんなことがあってもミサを愛し続ける限り帝国を恨み続けるという行為をやめないということを。だからこそ、ケントは俺にその気持ちがまだあるのかことあるごとに口から出して発散させているのだった。

 あの戦争の後半の時に俺はほぼ帝国に対する復讐で戦ったことをケントはどう見ているのだろうか。

 先ほどまで考えていたこの行き当たりのない思いはどこへ──


 「ナヲユキ。これから先お前がどうするのかと尋ねた質問だが、本当にどうするんだ? お前を追い詰めた存在は戦争の際に消え去った。これからは新皇帝にナオト様が即位されなさって新たな今までとは違う闇の存在しないファン帝国が生まれる。その時にお前はどうするんだ?」


 闇のないファン帝国。

 帝国とは闇の代名詞。

 俺はそう胸に秘めて今日という日まで生きてきた。その闇が消えたら俺はどうすればいいんだ。俺は闇と共に消えないといけないのか? 俺は光ではなく所詮は闇の側の人間であったというのか?


 「お、俺は……」


 どうするんだ。この後、俺はどうやって生きていくんだ? 帝国への恨みをずっと持ち続けながら生き続けるのか? それとも、この際この気持ちを忘れなければならないのか? はたまた帝国が変わっても帝国を壊すまで闇側の人間として戦うのか?

 今の俺にはどうすれば良いのかわからなかった。

 葛藤。そんな言葉で片付けられるほど俺の心はまとまっていなかった。


 「……まあ、悩め。お前の未来は無限にあるのだから。あと、城の庭に2人へのプレゼントがあるからとってきてくれないか?」」


 ケントはそう言うと、皇女様とリョータ王子の下へと歩いて行った。

 それにしても、ケントの奴俺に仕事をどさくさに紛れて頼みやがっていい性格しているぜ。

 俺はケントの頼みを無視するという選択肢を使わずに皇女様とリョータ王子へのプレゼントというやつを取りに城の庭へと1人で向かった。

 城の庭に行くとちょうど中央にテーブルがポツンと1つだけ置いてあってその上に例のプレゼントがあ───なかった。

  

 「えっ!?」


 おかしい。ケントの話によればここにプレゼントが置いてあるはずだ。だが、ここにはプレゼントがない。どういうことなんだ。まさか、誰かに盗まれたのか。この天下の城の中でか。それは一番ありえない話だが否定をするまでの根拠はない。近くにまだプレゼントを盗んだ泥棒はいるはずだ。そいつを捕まえなければあの2人の幸せな式を邪魔することになる。

 俺は何としてもプレゼントを盗んだ犯人を見つけ出し捕まえることを決意した。

 すると、後ろから音がした。


 バシン


 木の枝を踏んだ音だ。ちょうど地面に落ちていた木の枝を誰かが踏んだのだろう。誰が踏んだ? もしかしてプレゼントを盗んだ犯人か。だとしたら俺が探す手間が省けた。捕まえてやる。まずは、その顔を拝めてやる。

 俺はそう考えて後ろへと振り返る。


 「……えっ!?」


 俺は驚いた。ありえなかった。後ろを振り返った時の衝撃は尋常でないものであった。

 ありえない。ありえない。ありえない。ありえない。ありえない。ありえない。ありえない。ありえない。ありえない。ありえない。

 どういうことだ。

 俺の思考は混雑としていた。本当にだ。この困惑はしばらく続くことになるだろう。いや、これは夢だ。幻だ。幻覚だ。俺の理想が、願いが経ちの悪い夢を、幻を、幻覚を見せているだけだ。これは夢だ。


 「夢だああああああああああああ」


 悪霊退散。俺は叫んだ。こんな夢は早く覚めるべきなのだ。


 「……まったくこれは夢じゃないというのに」


 しかし、その言葉は紛れもないあの声であった。もう二度と聞くことができないとあの時思った声。

 俺は驚きのあまりゆっくりその声の相手の名前を呼ぶ。


 「ミ、サ、なのか?」


 「私が他の誰かに見えるの? そうしたらナヲユキはもう相当やばいと思うよ」


 確かにその声、容姿、全てが俺の唯一愛した、そしてあの日俺が救うことができなかった女性ミサであった。

 なぜミサは生きているのか。俺にはその理由が何1つとして理解することができない。


 「ど、どうして?」


 俺はなぜなぜなぜ、疑問以外のことが思い浮かばない。他にもっと考えるべきことがあるはずなのに疑問しか思いつくことができない。何で生きているんだ。俺の頭の中はそれしか出てこなかった。


 「うーん。どうしてか。他にもっと言ってほしかったことがあったけど、ナヲユキは相当混乱しているみたいだから仕方ないとしておきますか。さてと、どうしてだったね。それは、私の口から言うよりも彼の口から直接言ってもらった方が良いんじゃない?」


 「彼?」


 俺はミサが言った彼とは誰なのか分からなかったが、その彼というのが誰を指すのか次の瞬間に全てが分かってしまった。それは、彼と呼ばれていた男が俺の背後から現れたからだ。その男というのは────


 「……ケント」


 そこに現れたのはケントであった。ケントは笑顔で俺の元へと歩いてきた。その笑顔は今まで見たこともないほどの万年の笑みであった。それはいたずらが成功したときの子供みたいであった。


 「どうだ、ナヲユキ。いいサプライズだろ?」


 「これはどういうことなんだ?」


 俺は未だに笑顔でいるケントに対して怒りの意味を込めて言い放った。質問であるがその口調は強くした。ケントは両手を上げてやれやれと嘆息してからこの現状の説明に入った。


 「ナヲユキにはずっと言っていなかったが、あの時ミサは死んでいなかったんだ。ただ、正確な言い方をすると俺が救ったと言った方が良いかな。あの時ミサが狙われていたことを事前に俺はキャッチしていたからミサには注意するようにと警告をしておいたんだ。しかし、ナヲユキとのデートを優先したかったミサは俺の言うことを聞いてくれずにあの事件が起こった。そう、これがミサを狙った帝国上層部のシナリオだった。だが、俺はそれを察したうえでミサにはお前とデート話やらせた。あの時ミサには1回死んでもらわないといけなかった。そこで、この計画には幻影系の魔導器を所有していた俺の知り合いの協力の元あの時死んだかのように見せかけたんだ。あとは、時がたつまでの間ミサにはおとなしく帝都から離れた場所で静かに暮らしてもらったよ。と、言ってもたまにばれるのが怖くないのか帝都に来ていたみたいだけどな」


 「ちょっと、待てよ! っていうかその幻影系使える奴ってもしかして……」


 俺はその話についていろいろと聞きたかったことがあったがまずはそこから聞くことにした。そして、俺が言い終える前にケントではない別の奴が俺の質問に答えた。


 「ああ、僕だ」


 それはナルノリであった。いつの間にかにケントの横へと歩いてきていた。だが、どうしてナルノリが帝国にいたんだ。新たな疑問が浮かんできた。もちろん、それを察してかナルノリはきちんと説明を始めた。


 「まあ、あの時はちょっと帝国に仕事があったんだよ。というか、僕の出身って帝国でも連合国でもないんだよ。一応出身は連合国の構成国家の1つであるシャル王国としているけどな。まあ、東大陸と言ってもあまり通じないだろうけどな。それはいいとして、帝国にいたのはただ単にトレジャーハンターとして遺跡を探していただけだ。そんななか、怪しい人物としてケントに捕まってなあ。まあ、無実ですぐに無罪放免されたんだがそれ以来付き合うようななかになった、って感じかなあ」


 「そうだったのか。しっかし、何で俺に黙っているんだよ、ケント」


 俺は、俺の過去についてあれほど後悔していたのにどうして黙っていたんだ。ケントの奴は俺がどれほど悔しく悲しく、落ち込んでいたのか一番近くで理解していたはずなのに。


 「だってさあ、あれだよ……」


 そこでケントは黙った。

 何も言えなかった。

 まさか、その理由って……


 「おいおい、まさか面白がっていたとか何かふざけた理由ではないよな」


 俺がそう言うと、ケントは図星だったのか目を俺から背けた。

 って、おいっ!


 「ふっざけんなよっ! 俺が今までどんだけ苦しい思いをしていたのかお前が一番知っているだろっ! ケント」


 「まあ、うん、知ってるけどさ。ねぇー」


 こいつ。ケントがのらりくらりとかわそうとしている、だが、俺は追及をやめない。


 「おいおい、ケントッ! 俺のこの数年間の恨みを今果たしてやるう!」


 俺は自分の腰に差してある魔導器に手を付け解号を唱えようとする。

 しかし、ミサにその行動を止められてしまった。


 「ナヲユキ、ちょっと落ち着いて。あと、ケントもいい加減なこと言ってナヲユキを怒らせない」


 「すまない、ミサ。ちょっとからかいすぎたかな?」


 「ちょっと、どころじゃないでしょ。まったく、ナヲユキもケントの悪ふざけであることが分かったうえで本気で怒らない。なんにせよ、私は生きていた。それで、十分でしょ」


 ミサは笑顔で俺に言った。

 まあ、確かにそうだ。ミサが無事であった。それだけで俺の何かは救われた気がする。あの時守れなかったという気持ちも少しだけであるが軽くなる。


 「まあ、ナヲユキ。すまなかったな。じゃあ、俺は戻るから」


 「じゃあ、僕も~」


 ケントはそれだけ言うと帰っていった。ナルノリもケントについて戻っていった。

 この場には俺とミサの2人だけになった。

 俺は、先ほどのミサの問いかけに対して答える。


 「ああ、十分だ。だが、俺はもうミサを失いたくはないんだ。だから、俺は……」


 俺は、そこで言葉を濁す。

 この先の言葉を言ってはいいのか。俺にこの先の言葉を言う資格というのは果たしてあるのか。俺が、ずっと思っていた気持ち。ミサに対するいろいろな思い。それを本当に伝えてはいいのか。

 そう、言う直前になって思ってしまった。この先に進むともう戻れることができなくなるかのような感じがしたのだ。


 「ナヲユキ……あなたがずっと後悔していたことを知っている。私はあの時あなたに何もしてあげることができなかった。本当にすまないと思っているのよ。でも、私は今生きている。だから、もう戻れなくていいんだよ」


 もう戻れなくてもいい。その言葉に俺は衝撃を受けた。

 ああ、そうか。俺が一番おびえていたのはこれから先に進むことができるかどうかという不安だったのか。俺は、騎士団の中等団員筆頭の時代のミーサとの関係にいまだ未練を残していたのだな。でも、もう今はあの時とは違う。俺達は別の新たな関係へと発展していかなければならない。


 「はぁー」


 俺は大きく息を吸う。深呼吸をして気持ちを整える。そして、俺の気持ちをミーサに伝える。


 「ミーサ、俺と結婚してくれないか」


 「ええ、その言葉ずっと待ってたよ」


 俺達は、そのまま唇と唇を合わせる。

 ああ、俺の人生も今報われたような気がする。

 あの日から本当に長かった。俺達の冒険も長かった。

 これがあの長い旅のゴール。

 そして、これが俺らの冒険譚だ。

                           RPG─これが僕らの冒険譚 完

 これをもって祖竜事変記(RPG─これが僕らの冒険譚)の話を終わりとさせていただきます。

 この作品については前々から言っていますが、私と仲のいい友達で考えた話となっています。この作品は、RPGツクールというゲームを作るソフトの話の元です。そのためメイン人物の名前の由来はその友達に関係するものとなっています。

 本作品は、私が小説家になろうに小説を投稿するきっかけともなった作品です。それ以前は、仲のいい友達向けにギルドマガジンともいうみんなで書いた小説を集めた雑誌(基本メール配信)で小説を見せ合いっこしていました。このギルドマガジンから生まれた作品がRPGであります。より正確に言うと、RPGは前に言いましたが、みんなで考えた作品ですが。外伝の最初の竜騎士の方は私が自分で考えた作品です。

 では、最終回を迎えた後のあとがきということもありいろいろと振り返っていきたいと思います。

 まずは、第1章。

 いやあ、稚拙な文章ですね。今もですが……あと、分量も短いですね。この時まだどうしたいのか具体的に見えていなかったような気がします。まあ、ゴールは決まっていたけどその途中をどうするか構想中の段階だったので。ちなみに実はこの作品に最初メインヒロイン的なものを作る要素がこの時点ではありませんでした。ひたすら戦い。ナヲユキとケントがメインで戦ってくれればよかったという話です。


 第2章。

 ここで、問題となったのは主人公たちを導くベテラン的な立ち番の存在がほしい。そういった考えからリューホというキャラが出てきました。このリューホのモデルのキャラはめちゃくちゃ軍に詳しい人間だったので若干軍オタ感を出したかったのですが、私の実力で無理でした。次はキャラを引き立てるように頑張ります。

 あと、この章たぶん一番短いですよね。もともとのプロットの時点で短かったのですが、もっと長くすることもできた気がします。情景描写がなさすぎですね。これも反省です。


 第3章。

 物語の舞台を帝国から連合国への移動をしました。この物語を作った最初からナヲユキとそしてタークの2人主人公態勢で行こうと思っていました。でも、あくまでも表主人公はナヲユキ。そして裏主人公がタークといった感じで。 私的にはタークサイドの方がなぜか楽しめました。どうしてでしょう? 

 ナオトというキャラクターがこの第3章からキーワードとして余計に大きくなっています。第1章のリーザ姫の話の中から出てきていた人物ですが、より存在が大きくなるのはこの章からだと思います。そもそもこの時点ではまだ登場人物たちはナオトの正体に気づいていない。そんな読者だけが知っているじれったい状態って私的には結構好きな展開なので入れさせていただきました。


 第4章。

 再び主人公はナヲユキに戻ります。実はなろうに掲載する前にすでにこの物語は書いていたのですがその下書き版はこの第4章の途中であるナヲユキの過去編まで書かれていました。下書き版との違いはミサの名前がミサパンという名前だったところでしょうか。ダンロード編はおおむえ予定通りでしたが、あの時期は自分の高校で爆弾騒ぎがあってその爆弾魔に対する怒りから敵に爆弾を使わせようとしたっていう記憶が残っています。意外とその時の感情に流された物語を書いているのが分かっちゃいますね。


 第5章。

 連合国側と帝国側のメイン人物の合流回です。ここで主人公がナヲユキとタークの2人制になります。私的には表主人公がナヲユキとすると裏主人公がタークという設定でした。

 また、この章の途中で私が大学受験のため8か月ぐらい間が空いてしまいました。でも、受験に受かった今だから言えますが勉強の合間にストックを作っていました。それが3,4月の謎の連続投稿の真相です。でも、ここだけでだいぶ進んで今となればよかったと思えます。スランプになっていませんでしたから。そして、ここらで1万PVを超えたあたりです。


 第6章。

 ついに第2次魔術大戦開始の章です。帝国側の戦争を始めた人物や謎の人物のが登場したりとこの物語の核心に入る話でした。

 帝国の初代皇帝ファンが黒幕というのは最初から決まっていた話でした。ファンとヘル。この2人による陰謀。それがエピソード・タークへの伏線となるように頑張りました。


 そして、最終章。

各登場人物ごとにエピソードを作るのは最初からの予定通りでした。本当はもっと長く書きたかったのですが、あまりだらだらさせると悪いと思い結構なペースとなりました。

 そして、最終回。すでに1年以上前にできていました。ようやくお見えさせることができてよかったです。最初の過去編をやっている時点で最後はこうしようと考えていました。今思うとあの辺が一番頑張った場所ですね。


 さて、そろそろお時間とさせていただきます。

このような駄文の本作に3年7か月もの間お付き合いしてくださりありがとうございました。35万時にも及ぶ本作の経験を次回作にも生かしていきたいと思います。

 では、本当にありがとうございました。

 

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