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第五章 戦いの加速

第五章です。

タイトルがうそつきです。

―――――――オリオン星・タカシ・謎の宮殿の一室―――――――

「・・・ちっ、王様が待機命令を出すとはな。」

とある部屋にて2人の男女が話し込んでる。

「しょうがないよ。今の王様は血なまぐさいことは嫌いなんだから、ね?」

男と思われる方は髪を逆立て、どこぞのサOヤ人みたいになっている。髪色は赤っぽい茶色、耳のあると思われるところにヘッドホンがついている。

女と思われる方は髪をショートにしてあり、髪の色は青に近い黒、こっちは耳にヘッドホンらしきものをつけていない。

「それでも、やっぱり行ってみてぇ・・・」

「それには僕も同感なんだけど・・・・」

二人の腕にはそれぞれ腕輪が・・・・男らしき方は右に、女らしき方は左についていた。

「・・・よし、こっそりと行こうぜ。」

「・・・そうだね。ばれなきゃいいよね。」

二人の腕輪から出ている鎖は、二人を繋いでいた。



―――――――5月26日(土曜日) 朝―――――――

あれから1ヶ月たった。

雷たちとはあの後も何回か練習試合をし、力の使い方もうまくなってきた。俺も自分の特製を把握して動けるようになってきている。

風瑠とすごし始めてから1ヶ月・・・・・俺はとんでもないことを知った。

「・・・・あ、おはようございます。五郎君。」

風瑠はキッチンで料理をしていた。・・・・・・・・そう料理だ。

こいつは教え込めば何でも覚えると言うことに!

いや、これがすごい、料理なんて教えた日にはある程度できるようになったし、掃除させたらものの10分で部屋はピカピカ。立派な家政婦やメイドなどが出来そうなレベルである。・・・・ただ、やり方を除いて。

「ディメンション『ライトソード』・・・ひょいっ(手に持っていたにんじんを投げる)」

「エイドスキル『光速ライト・スピード』・・・・・シュシュっ(何かの効果音)・・・・ぼとぼとぼと」

・・・・皆さんお分かりいただけたでしょうか?あの子、空中に投げたにんじんを切り刻んで、なべの中に入れたんですよ?そりゃあ埃が立たないように最小限の動きしかしてませんし、綺麗に等分されてるし、早く出来るんですが、朝っぱらにキッチンで謎の光り輝く剣を振る回しながらにんじん切ってる人を見ることは無いはず、てか見たくない。・・・・俺はそんな非日常すぎる現実を見たくは無い、だから

「・・・・なぁ、風瑠。頼むからキッチンでスキルを駆使して料理するのをやめてくれ、心臓に悪すぎる。」

「え~、だってこっちのほうが早いんです。」

「早いとかそういう問題じゃねぇ!」

俺が言いたいのは安全面などでの問題だ!!

「それに、こっちの方が―――-――」

風瑠が持っている剣で俺の左腕を掠めるように振り下ろす。・・・・ろくにこっちを見ずに

「うわ!? お前あぶな―――――」

俺のこの言葉はここで止まってしまった。理由は・・・・・

――――――風瑠の剣には蚊がが着いていたから。―――――――

「―――――こっちの方が、剣の練習にちょうどいいです。」

「いや、それはお前だけだと思う。てかお前どれだけ練習したんだよ・・・・・」

こいつ物覚えが良すぎる。てか物覚えがいいで済む話なのだろうか?

「毎朝1ヶ月間、朝ごはんを作るためにここに立ってたら嫌でも出来るようになりますよ。」

「それはお前だけだ! てかお前キッチンでスキル使って料理するのちょっと嫌だったんだな!!」

嫌だったんだら何でやってるんだよ!

「しょうがないです・・・・・これも修行ですから。」

「それはしょうがないな・・・・・ってしょうがなくない! 修行ならもうちょっと別の方法でやれ!」

流石風瑠だ! 考え方がずれてる!

「修行ならちゃんと別の方法もやってますよ?」

「・・・・一応聞こうか。」

何だかすごい嫌な予感がした。

「私達が寝ている時、近づいてくるGの気配を読み取って、床を傷つけず切る方法です。」

「通りで床が傷だらけになってるわけだ!!」

どんどん床が傷だらけになっていってるな~とは思ったがまさかこいつのせいだとは!

・・・・・あ、ちなみにGてのは一般家庭によく見られるあの1匹見かけたら30匹はいるって言うやつね。

「・・・それはそうと五郎君、朝ごはんできましたよ。机の準備お願いします。」

「・・・・ところで何で朝っぱらにシチューなんて作ったんだ?」

「朝に作れば、具が煮込まれてておいしくなるかなぁ・・・・って。」

「じゃあせめて朝飯作り終わった後にしてくれ! 何でわざわざ朝飯にしたんだ!」

前言撤回、ものすごい考え方がずれてる。

筝俺が心の中でつぶやいていると、風瑠がテキパキと準備してしまった。

「けどもう作っちゃいましたし、さ、どうぞ、食べてください。」

「しょうがないな、ったく。」

俺と風瑠は机をはさんで向かい合おう様に座る。

「「いただきます。」」

俺達は用意されたシチューを食べる。

「あ、そういえば洗濯物がたまりつつありましたね。今日の天気はどうでしょうか。」

と風瑠がいいテレビをつけると

『―――――OO町にて謎の二つのクレーターが出現しました。』

「ん、何かすごいニュースやってるな。」

「・・・・・・・・そうですね。」

風瑠がテレビをつけると、よく見るニュースキャスターの人がそんなことを喋っていた。

『出来たと思われる時刻は今日の午前2時、ここの付近に住んでる住民から「爆音がきこえた」との通報が多数あり警察が調べたところ、このようなクレーターを見つけたとのことです。』

「・・・・・・・・・・」

なにやら風瑠が考え事をしている

『それでは現地にいるアナウンサーにつなぎます。』

と言って、場所が変わる。

『はい、中継変わりました~』

何か大分まったりした人が出てきたな。

『ご覧下さい。ここがそのクレーターです。』

「・・・・!?」

テレビにクレーターが映し出された途端、風瑠が体を強張らせた。

『なぜこのようなクレーターが出来たのか調査してますが、まだ分かっておらず、現在分かっていることは、片方クレーターにはなにやらこげた後があることと、もう片方にはクレーターのそこに水溜りが出来ていると言うことだけだそうです。今後もこのクレーターの捜査をしていく方針です。それでは次のニュースです。』

「・・・・・いろいろと大変なんだな~。なぁ、風瑠。・・・・風瑠?」

風瑠から返事が無いので風瑠の方を見ると

「・・・・・・・・・・・これは」

――――――真剣な顔でテレビを見ていた。

――――――ピ~ンポ~ン―――――

「はい、誰だこんな時間に。」

学校が休みとはいえ現在の時刻は7時だ。この時間帯に来るとは無礼にもほどが―――――

「緊急事態だ五郎。 そのクレーターは他の宇宙人が来た時にできるものらしい。」

―――――これは無礼でもしょうがないか。

「・・・やっぱりですか。」

風瑠がこっちまで来て言った。

「ええ、しかもあのクレーターにあった水と何かのこげ跡・・・・・あれは―――――」

「《火神》と《水神》のタッグですね。・・・・・まさかいきなりここまでしてくるとは予想外でした。」

生矢の後ろから出てきた雷と風瑠がそう言う。・・・・何かすごい名前出てきたな。

「・・・・まぁ立ち話もなんだし家に上がっていけよ。俺達朝飯食ってる途中だし。」

「そうね。あ、私達ももらっちゃっていいかしら?実はさっきのニュースを見た瞬間に生矢をたたき起こして来たから。」

「わかりました。すぐに準備しますね。」

風瑠は家の奥に引っ込んでいった。

「それじゃあ。お邪魔するわ。」

「失礼しまーすっと。」

雷と生矢は俺の家に靴を脱いで入る。・・・・・・何気に雷が靴を並べていたのは意外だったが。

「はい、どうぞ~。」

雷と生矢が椅子に座ると、風瑠が皿に注いだシチューを二人の前に置く。

「・・・・・朝っパラからすごいもの食べてるわね。」

「すまん、とりあいず食べられるだけでいいから。」

「・・・・・流石風瑠ちゃん、普通の人とどこかずれてる。」

二人は苦笑いしながら、いただきます。と言い食べ始める。俺と風瑠も食べるのを再開する。

「・・・それで、どういうことなんだ?火神や水神とか言ってたが。」

二人がさっき言ったいたことが気になったので聞いてみる。

「そういえば、私達の敵について話しておかないといけませんね。」

風瑠がすごい勢いでシチューを食べながら言う。・・・・・何かもうこいつがシチューを食うと飲み物なんじゃないかと思えてくる。

「私達が王様を簡単に殺せたりしたらそもそもレジスタンスなんて出来ないでしょ?」

「ま、まぁ、そうだな。」

王様だから当然守るための兵士でもいるんだろうな。・・・・・さっきから風瑠のせいで、まじめな話が台無しとなっているが(おもにスプーンを動かすスピードで)

「・・・確かにあなたの思うとおり、兵士が回りを守ってるわ。・・・・もう一つも同意よ」

俺のモノローグを読むのやめてくれませんかね?

「・・・・王様の周りの兵士達がいるせいで手が出せないのもありますが、兵士よりも厄介なのがいるんです。」

「・・・・王直属の兵士か何かか?・・・・・・お、このシチューうめーな」

生矢がシチューの感想を言いつつもそう言った。

「ありがとうございます。・・・・・・はい、その通りです。王様の周りには十戒の守護神と呼ばれる10人の人たちがいるんです。」

「私達が言った。《火神》と《水神》をはじめ、《神光》、《剣神》、《氷神》、《風神》、《地神》、《空神》、《闇神》、《戒神》の十人がそのメンバーよ。・・・・・風瑠、もうちょっとゆっくり食べなさい。緊張感ある話がいろんな意味で台無しになっているから。」

「りょ、了解です。」

とうとう注意を入れられた風瑠。・・・・・食べること大好きなのはこの1ヶ月で十分分かってる。

「にしても壮大な名前だな。全部に神が着くとか。・・・・相当強いのか?」

「ええ、私達の星では一番強い先鋭10人を選んでいるから、力も相当よ。しかも《神光》と《火神》、《水神》を除いたら全員契約者持ちよ。」

「ん?、その3人は契約者がいないのか?」

「《火神》と《水神》は契約しているのよ。《水神》の方は地球生まれよ。」

「二人そろって先鋭入りか、・・・・ん? じゃあ《神光》って方はまさか・・・・・」

まさか、契約して・・・・・・

「ええ、あなたの予想通りで契約していないわ。・・・・それで置いて1番強いのよ。」

「なん・・・だと?」

契約していない風瑠たちの力は10分の1以下だと言われていた。その状態で一番強いって

「何そのチート。」

生矢がえ~っと困ったような顔をしていた。

「・・・・しかも、2番目に強い、《闇神》との戦いでも圧勝でしたからね。」

「・・・・もしそいつ地球に来たら地球終わるんじゃね?」

そんな何処にいるかも分からない怪物が来たら何日も持つまい。

「さて、とりあいず、どうしましょうか? この後の行動。」

雷がそう切り出してきた。

「どうするも何もそのクレーターを直に見て考えるしかないだろう?」

生矢がさも当たり前のように言う。・・・・無駄にドヤ顔しながら。

「・・・・気持ち悪いわよ。ゴミ箱に入らなかったティッシュが!」

・・・・・うん、1ヶ月立って雷が少しは丸くなったかなぁ・・・と思っていたけどそうでもなかった様だ。

「・・・・そうですね。一度現場に行って、調査してみましょうか。実際に見た方が何か分かるかもしれないですし。」

「ほ、ほら! 風瑠ちゃんもこう言っていることだから、頼むから! やめてぇぇぇぇ!」

「ふん! 風瑠に免じてこれで許してやるわ。」

「がふっ!」

雷が綺麗なシャーマンスープレックスを決める。・・・ああ、近所迷惑なことをしてくれるな。あとで誤りに行くの俺なのに。

「・・五郎。」

「・・・・・なんだ?」

生矢が床に突っ伏しながら声をかけてきたので答える。

「最近雷の罵倒や攻撃がだんだん気持ちよくなってきている気がするんだが?」

「分かった。とりあいず話はお前のメアドを消してからだ。」

「何か否定できない・・・・ってあれ? なんか体が軽いな?」

「ああそうか、お前はとうとうあれな人間に。」

「いやいや、誤解するな。・・・おかしいな? 昨日雷の特訓に無理やり付き合わされて全身の筋肉と言う筋肉が悲鳴を上げていたんだが。」

「・・・・お前は何をやっていたんだ。」

この後は本格的に胴でもいい話が続き、シチューが食べ終わるまで続いた。





―――――――オリオン星・タカシ・謎の宮殿―――――――

「「(こそこそこそこそ)」」

ついさっきまで話し込んでいた2人はこっそりと出るために泥棒みたいなことをしていた。

「そこ!何をやってるんです!!」

「「!!」」

二人は恐る恐ると言った感じで声をかけた相手を見ます。

「・・・まったくあなたたちは。」

「・・・いや~、どうしても行きたかったんっすよ。」

「・・・僕も行きたかったんだよ~。」

二人はちょっと気まずげにそう言った。

「・・・・はぁ、ちょっと待っていてください。」

二人を見つけた人はそう行ってどこかに行きました。

二人がその場に止まって待っていると5分後に二人を見つけた人が戻ってきました。

「・・・・王様から許可をもらったので行ってもいいですよ。」

「「本当!?」」

二人は見つけられた人に向かって詰め寄ります。

「ええ、ただし僕同伴、そして滞在している間地球のこのについて情報を持って来いだそうです。」

「え!? あんたも一緒に行くのか?」

「ええ、実は僕も行きたかったので。」

「奇遇だね~。じゃあ一緒に行こうか。」

「そうだな。よろしくお願いしまっせ《神光》どの。」

「そう堅苦しいことを言わないでください《火神》。」

3人はそう言い合いながら宮殿の出口に向かうのだった。




――――――地球・クレーターの出来た地点―――――

ざわ・・・・ざわ・・ざわ

「(何あの子!? 超かわいい!!)」

「(あの二人組み、なかなかいい顔じゃねえか!!)」

俺達4人はクレーターの出来たといわれる現場に来ていた。

ざわ・・・・ざわざわ・・・ざわ

「(何だ? あの隣にいる何か残念な二人組みは。)」

「(ロング銀髪の方にいる方はまだいいが、ツインテにいる方はちょっと・・・な。)」

「(所詮はリア充か・・・・・あの二人の住所探り当ててダイナマイトでもしこもうか)」

ざわ・・ざわ・・ざわ

何だがすごい耳が痛い。

「・・・・なぁ五郎。俺、この先生きていけるかな?」

「せ、生矢! 大丈夫だ! きっと明るい未来が待ってるから耐えろ!」

早くも生矢は精神的致死攻撃ハートブレイクを負って空ろな目をしていた。

「・・・・生矢のことを言ったやつ、どうしてやろうかしら?」

「・ラ、ライチャン、ダメダヨソンナコトシチャ。」

俺達の隣にいる二人の会話妙に怖かった。

「な、なぁ、君達、そんな冴えない男と一緒じゃなくて俺達と・・・・・ひっ!」

今声を掛けた古典的なナンパどもには現在の二人のまとっているオーラが分からなかったらしい。雷と風瑠の全力の殺気を貰って、ナンパは腰が砕けた。

「・・・へぇ、生矢のことをそういうのね。・・・・・何か遺言あるかしら?」

「・・・あなたたち、五体満足で家まで帰り着けるか心配ですが、それよりも私は今ここで全力であなたたちをぼこぼこにしたいです。」

「ひっ!! す、すいませんでしたーーー!!!!」

雷たちがそういうとナンパどもはすごい勢いで逃げ出した。

「・・・・冴えない・・・・」

俺の隣で生矢がしょんぼりしているのは気にしてはだめだろうか?

「まったく、こら!生矢! あんたもっとシャキっとしなさい。しゃきっと。」

雷が生矢の腕を引っ張り、立ち上がらせる。

「うう、どうせ、俺なんか冴えない男・・・・・」

「ったく、しょうがないわね。」

雷はそう言うと、いきなり生矢の胸に飛び込んだ。

「・・!?」

「・・・・いいじゃない別に。私はそういう生矢が好きになったんだから。」

「お、おう、」

生矢が返事をすると、雷が離れ

「まったく、衆人環視の中でこういうこと言わせるんじゃないわよ馬鹿。」

「す、すまん。」

雷と生矢はお互いに顔を赤くして黙り込む。

「・・・・むっ。」

それを一緒に見ていた風瑠はちょっとだけむっとしている顔を作っていた。



「さて、ここがそのクレーターか。」

4人でクレーターの手前まで来ていた。

「流石にこれ以上は近づけないな。」

生矢がキープアウトと書いてあるテープを見ながら言った。

「・・・・確かに水溜りが出来てるな」

「・・・・こっちの方は何かこげだ跡がある。」

俺と生矢がそう言った。

「・・・・これは間違いないわね。」

「ええ、これは《火神》と《水神》の・・・・・」

―――――バチィッ!!―――――

謎の効果音とともに、すべての人たちが消えその他の景色がモノクロへと変わった。

「!? これは!!」

「《歪曲》か!!」

「油断したわね!まさかもう攻撃してくるとは!!」

「やっかいですね。・・・私たちで勝てるかどうか・・・・。」

俺達が回りを見渡すと

「ほ~、お前らがレジスタンスのやつらか。」

「あまり強い人たちではなさそうだね。」

俺達の後ろの方で声が聞こえた。

「・・・・誰だお前ら。」

そこには髪をショートにした少女らしきやつと髪の毛を逆立てどこぞのヤサイ人みたいになっているやつがいた。

「おっと、俺の名前は《火神オグン熱音あつね れいだ。」

「僕の名前は《水神パトリムパス》セフィン・エルクレイドだよ。よろしく~」

二人が自分達の自己紹介を終わらせる。

「俺は真月 五郎だ。」

「俺は寝神 生矢。」

「私は嵐音 風瑠です。」

「私は騒音 雷よ。」

俺達も自分たちの名前を言う。

「雷と風瑠か。うわさは聞いているぞ。学校一の天才と学校一バカのでこぼこコンビ・・もしくは」

「スピードパワーバカとHPバカって聞いてるね~。君たち結構有名だったね~」

雷と風瑠ってそんなことを言われていたのか。

「・・・・私達のことを知っているとは光栄ね。」

雷が皮肉たっぷりの声で言う。

「ああ、機嫌を悪くしたならすまない。だがうわさしか知らなかったんでな。・・・・だから今日は楽しみだ。お前らの実力が見れると思うと夜もまともに寝れなかったからな。」

「霊は戦うことが大好きだからね~。・・・・退屈な戦いをしたら殺されるかもよ?」

セフィンと名乗ったやつがそう言う。冗談に聞こえないから余計たちが悪い。

「それに、戦いを楽しみしているやつは俺以外にも居たからな。・・・てかなんで隠れてるんすか。」

霊がビルの陰に向かって呼びかける。するとそこから

「・・・・・出てくるタイミング、と言うものがあるだろう。霊、もうちょっと空気を読んでくれ。」

ビルの陰から、全身甲冑装備の男が出てきた(男だと思ったのは声と体格で判断したため)

「申し遅れたな。俺の名前は《神光ヘイムダル鬱音うつね けいだ。」

「「「「《神光》!!」」」」

蛍がそう名乗った時俺たちは驚いた。

「まさか、いきなり守護神最強が来るとはな・・・・・」

「おや? どうやら俺のことは聞いているのか?」

「ああ、何でも契約者無しで一番強いらしいからな。」

生矢がそう言うと蛍はふんっと鼻を鳴らした。

「で、お前さんが戦いたいのどいつだ?」

俺がそう聞くと蛍は俺達を指差し、

「お前と風瑠の二人だ。俺の中で一番興味がある。」

と言うと、霊が以外と言った感じで言う

「へぇ、以外っすね。あんたのことだからてっきり雷とやりたがると思ってたんだが。」

「・・・・俺は風瑠の方が気になる。理由は言えないが。」

「まぁ俺たちは雷が気になってたからそれでいいが。」

霊が雷たちの方向を向きながらそう言う。

「じゃあ俺達の相手は、《神光》って訳だな?」

「ああ、よろしく。」

「よ、よろしくお願いします。」

風瑠はちょっと緊張気味にそう言った。

「・・・・なぁ、俺たちはすこしはなれたところでやらないか? 戦闘で巻き込まれたり巻き込んだりしたくないだろ?」

「・・・・そうね。いいわよ。それじゃあ私達が案内するから行きましょう。このあたりの土地は私たちの方が詳しいから。」

「・・・そうだな。出来るだけ広いところがいい。やりにくいからな。」

「言われなくともそうするつもりよ。」

と、言うと雷は俺達の方向を向き

「それじゃ、私たちは行くから、そっちはそっちでがんばりなさいよ。」

「ああ、お前達もがんばれよ。・・・・また生きて会えるといいな。」

「縁起でも無いことを言うな。絶対に生きて会おうぜ。」

「そうだな。」

「それでは二人ともがんばってください。」

俺と風瑠、雷と生矢はここで別れた。


はい、タイトルがうそつきというのはこういうことです。

今回から一章あたり8000文字で区切ろうと思ってます(三章が長すぎだと思ったため)なので戦闘は次の章になります。

後戦闘は当然別々に書いていく予定です。(たぶん少なくて5000文字程度で)

戦闘は五郎&風瑠VS蛍と生矢&雷VS霊&セフィンとなります。

ちなみに、四章は戦闘のあとにはちょっとしたいざこざ(五郎のあの告白らしきことのことで)があるのですがそこはまた別の機会に書こうと思います。

・・・・・はたしてこの小説をまじめに見てくれている人は何人いることやら。

あと、次からの投稿は遅くなるかもしれません。(なにせ二つ同時に投稿する予定なので)

それでは、次の投稿をお楽しみに~(何人楽しみにしてるか分からないけどね)

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