2日目 精霊さん、計画始動
イタズラ(笑)計画始動。
この作品と共に暖かい目で見守って下さい。
やぁ、リマだよ!いやー、イタズラをどうにかしようと考えてるのだけど・・・。やっぱり定番の驚かすっていうのがいいわよね。それも精霊らしいヤツ、ん~。あ、いいこと思い付いちゃった・・・かな?ムムム、これだとあんな性格のハルが驚くか怪しいのよね。
△▲△▲△▲△▲△ 三人称視点
それは夕方、ハロルドが昼寝から目覚めてからちょっと経ってからであった。
「おーい、ハルー!」
「なんだ?どうした。」
これはこれはリマがとうとうハロルドを驚かせる計画を実行させるようだ。
(ふふふ、とうとうこの時がきたわ!)
リマは実にいい顔をしてる。だが、ハロルドはなんとも言えない顔である。リマはこんなんだから忘れてるかも知れない。
この二人はまだ会って2日目である。そして、犯罪人ハロルドが気まずくないわけがない。ハッキリといいハロルドはいつもの性格とは裏腹に気楽に陽気に反応できないようである。
「ハル、少し着いてきなさい。精霊らしく驚かしてあげるわ!」
胸を張って言うリマ。だが、リマは気付いていない驚かすのに先に言っては駄目だと。そしてハロルドは気付いても言わない案外優しいヤツだった。・・・それが申し訳なさからだとしても。だからこう言う。
「ん?どこまでだ?」
と。表情はある程度驚いてる感じだ。だか、言葉自体は棒読みに近かったことを二人とも気付かないほど緊張と焦りがあったのだ。そしてそれを教えてくれる人も居なかった。
果たしてこの計画はリマの思惑通りいくのだろうか・・・。