1日目 精霊さんの言い分
はっはっは、まだ泊まらせるとは言ってないのさ。理由を聞かんとな。
「何故お前を泊まらせなきゃならない」
ちみっこははぁ?とでも言いたげな顔で言った。
「・・・そんなんさっき言ったじゃない、あなたは私の宿り木を伐採したと。いまいち分かって無さそうな顔ね。はぁ、宿り木っていうのは私達木の精霊たちにとっての家よ、それをあなたは切ったの。つまり、あなたは人の家を壊しその家の人に泊まらせろと言われてるの。実に当たり前でしょ?」
果たしてそれが当たり前かは分からないけれど、全く持って俺が悪いじゃないか・・・。何てこったい。いや、まてよ?俺はこいつの家とは分からなかったよな。そこでどうにか・・・
「分かるはずよ、しっかり看板を木に着けていたもの。」
何故言いたいことが分かった。
「誰だって分かるわよ。」
またか。
「なら新しい宿り木を・・・」
「時間が掛かるから来たのでしょうが!!家を建てるのと同じようなものなの。まっ、それでも7日間あれば出来るけどね!」
はぁ、しょうがない。それに7日間我慢すればいいだけだ。けど普通は7日で家って出来ないよな、十分早いな。
「分かりましたよ、どーぞどーぞ家をお使いくださいよ。」
俺はまだまだいろいろ理由を言えると考えたがしっかりと正論言われるなと感じたので適当に終わらせた。ちみっこことリマは納得してないような顔をしていた。ああ、しっかりリマって呼んでやるか。
にしてもやっと、話合いが終わった。ゆっくりしよう。
・・・えっ?俺のせいだって?ナンノコトダカ。
やっと物語が進みます。
にしても、短編でもよかった気がしてきました。