チャプター19 人身売買テロ
翌朝。メアリーはノーラン邸へと来ていた。
「おはよう、トビアス。」
「メアリー、昨日はごめんね・・・」
「大丈夫よ。あなたのせいじゃないわ。それより、あなた、ファルコンマンに助けを求めたって本当?彼が言ってたんだけど・・・」
「彼がパトロールで、街をクルーズしてたんだ。急いで彼に「メアリーを助けて!」って知らせたよ。」「そう、ありがとう。あなたが彼を呼んでいなかったらあたし、どうなってたか・・・」
「彼の写真は撮った?」
「肝心なときにカメラを持ってなかったのよ・・・がっかりだわ・・・」
「次は撮らせてもらえるよ。きっと。」
「そうね、カメラを忘れずに持ち歩かないと。」
「ところでメアリー、ちょっとゆっくりしていかない?」
「そうしたいけど・・・仕事が立て込んでるのよ。ごめんね。また時間が空いたら、お願いするわ。じゃあね。」
メアリーはドアを開け、出ていった。
トビアスが部屋へ戻ると、サムがテレビを観ていた。
「トビアス、お前、ヤバイことしでかしてるじゃないか。」
サムはそう言って、テレビに映るジェットポーターを指差した。
「マスコミめ~。僕の悪いところばかり映してるな。」
「そりゃ、当然だろ。あいつらはお前を応援してるわけじゃないからな。むしろ敵視してるから。動画サイトにアップしてる奴らとは違って。」
「やっぱり、僕は邪魔者なのかな~」
「そんなことはないだろう。お前が活躍しなけりゃ、犯罪はどんどん増えるぞ。彼らは、正直じゃないだけなんだ。」
「そう思ってくれるのは嬉しいけど・・・」
トビアスはつぶやくと、地下に下りて、厳重に保管してあるファルコンマンスーツを見つめた。
そんな彼を見守るサム。
2人は階段を上がると、緊急ニュースが報道されていた。
「臨時ニュースです。ただ今、街の中心部で、脱獄した囚人たちが人々をさらおうと、トラックに積み込んでいます・・・避難してください!」
映像には、何台ものトラックが人々を荷台へと積み込んで、パニック状態だった。
それを観たトビアスは、地下へと下りていく。
ファルコンマンに変身すると、ジェットサイクルに跨り、出動した。




