チャプター16 頼もしい味方
その頃、レイは安ホテルへと取材に来ていた。
「ここで争った形跡が・・・」レイは写真を撮る。
すると、警官3人は銃を向けてきた。
「何のつもりだ?撃つな!」
レイは手を上げながら、言った。
すると、警官たちは発砲し、レイを撃ち殺した。
警官たちの背後から、フードつきローブを着て、カラスのマスクで顔を隠した男が、ボイスチェンジャー越しに言った。
「よくやった・・・」警官たちは、金で雇われた汚職警官だった。
レイの死体を袋に詰めて、車で逃走する男。
翌朝。連絡が取れなくなったレイを心配して、警察に連絡するメアリー。
「もしもし、昨日からレイ・リーガンと連絡が取れなくなって・・・家に寄ったのですが居なかったんです・・・捜してもらえますか?はい。わかりました。ありがとうございます。」
メアリーは、電話を切ると、車に乗り、ノーラン邸へと向かった。
メアリーはノーラン邸に着くと、庭にあるイスに座っていたサムが声をかけてきた。
「やあ、メアリー。トビアスならまだ寝てるが・・・起こそうか?」
「ええ、お願い。」
メアリーが答えると、サムはドアを開け、トビアスの部屋へと向かい、ベッドで寝ているトビアスを起こす。
「トビアス、起きろ。メアリーが来てるぞ。」
「彼女が?」
トビアスは起き上がると、シャツを着て、部屋を出ていった。
「おはよう、メアリー。何か用かな?」
「昨日の夜からレイと連絡がつかないのよ・・・彼の家に行ってもまだ帰ってなくて・・・」
「えっ?何かあったのかな・・・警察には?」
「もちろん知らせたわ。
彼、安ホテルへ取材に行ってたらしいんだけど・・・」
「安ホテル?ニュースで出てたところだよね?」
「ええ、シンダッコが護衛と行ってた場所よ。彼、無事だといいんだけど・・・」
「今日は食事に行くの止めておくかい?」
「警察が捜してくれるらしいから、食事は行きましょう。」
「ホントに大丈夫?」
「ええ、警察に任せるわ。じゃあね。」
メアリーは、そう言って、ノーラン邸を出ていった。
「安ホテル・・・お前が行ってた場所じゃないか・・・」
「そうだな・・・もしかして奴らの仕業かも・・・」
トビアスは地下に行き、ファルコンマンに変身。
専用バイク、ジェットサイクルで、警察署へと向かった。
警察署に到着し、裏路地にジェットサイクルを停めると、ベランダをつたってロドリゲス刑事のオフィスへと降り立った。
ファルコンマンに驚いて、銃を向けるロドリゲス刑事。
「手を上げろ!不法侵入で逮捕するぞ!」
「落ち着け、ロドリゲス刑事。言っておくことがあるんだ。」
ファルコンマンは彼を制止し、冷静に説明する。
「市警にイシイへの内通者が居る可能性が高い。新聞記者のレイが行方不明だ。」
「知ってる。通報があったからな。」
「レイは内通者に殺され、死体を遺棄されたかもしれない。僕に協力してくれ。」
「なぜ、そんなことがわかる?」
「レイは警官と一緒に居たはずだ。それに、あの日本料理店は怪しい。張り込みをする必要があるね。イシイの尻尾を掴めるかもしれない。」
ファルコンマンはそういい残すと、窓から飛び去っていった。
「待て!」
ファルコンマンの飛んでいった窓から叫ぶロドリゲス刑事。
「どうした!?ロドリゲス。さっきの声は?」
麻薬捜査官が銃を構えながら入ってきた。
「ファルコンマンが・・・我々市警に協力して欲しいと・・・」
「ファルコンマンだと?」
そう言って、麻薬捜査官は、窓を見ると、ファルコンマンはジェットサイクルで走り去っていった。
「クソッ!逃がしたか・・・で、奴はどんな頼みがあるって?」
「イシイが経営している日本料理店が怪しいので、張り込んでくれと。なぜ、そこなのかはわかりませんが・・・調べてみる必要はあるでしょう。シンダッコが行方不明になった今、イシイが何をするかわからない。」
「わかった。奴の言ってることは嘘でも、ダメもとで調べてみろ。制服警官を数名送る。署長には俺が伝えておく。」
「ありがとうございます。」
ロドリゲス刑事は、礼を言うと、署を飛び出して車に乗り込んだ。




