チャプター14 解き放たれたトラ そして謎の男
その頃、キョウジの経営する日本料理店の厨房では、構成員たちと、キョウジが小さなテーブルの周りに座っていた。
「てめえらがアパートを張ってたらこんなことにはならなかったんだよ!」
テーブルを蹴って、構成員を殴り倒すキョウジ。
「すみません・・・アニキ・・・」
殴られて、鼻血を出した構成員が謝った。
キョウジはその構成員を蹴ると、話し始めた。
「てめえら、よく聞け。シンダッコは獄中だ。もし、あいつが出てきたとしても、脅せば奴は屈する。この街は俺たちが支配する。」
キョウジは構成員たちに言うと、脅かすためのトラのマスクを被り、刀を取り出した。
すると、殴られた構成員が言った。
「クレイジータイガー・・・」
「なかなかいい名前つけてくれるな。」
キョウジはそう言うと、構成員を刺し殺した。
「てめえらもこんな目に遭いたくなきゃ、言葉には気をつけろ。」
クレイジータイガーは、そう言い残し、厨房を出ていった。
店から出たキョウジは、マスクと刀をバッグに入れ、車に乗った。
すると、電話がかかってきた。
電話に出るキョウジ。
「もしもし。誰だ?」
「名乗る程の者ではない。私の名よりも、現在の状況のほうが重要だ。シンダッコは脱獄した。彼は君に殺し屋を差し向けている。安全な場所に逃げるんだ。」
電話の相手は、ボイスチェンジャーで声を変えていた。
「君に協力しよう。シンダッコを生け捕りにすれば、報酬は弾むぞ。」
「幾らだ?」
「100万だ。」
「奴はどこに居る?」
「赤線地区にある安ホテルだ。奴が護衛に守られて入っていくのを見た。」
「わかった。裏切るなよ。」
「当然だ。」
謎の男は電話を切った。
キョウジは携帯電話をしまい、構成員たちに連絡するため、店に戻った。
「てめえら、仕事だ。シンダッコの野郎を生け捕りにすれば100万渡すとさ。行くぞ!」キョウジは、構成員を連れて、車に乗り、安ホテルへと向かう。




