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チャプター9 危険な取引
ある高級レストランでは、この街を牛耳っているイタリアンマフィアのドンであるソニー・シンダッコと、日本で暴力団を指揮しているキョウジ・イシイが話し合っていた。
「ミスターイシイ、当然わしの取り分は半分以上だな?」
「半分以上?舐めんじゃねえぞ、おらっ!」
キョウジはシンダッコを殴ろうと、掴みかかるが、シンダッコの手下である構成員が、一斉に銃を向けてきた。
身構えるキョウジの手下たち。
しかし、シンダッコは彼らを制した。
「まあ、待て。お前らは銃を下ろせ。」
構成員は銃を下ろした。
「ならば、半分をお前に分け与えよう。お前の家に送ってやる。これでいいだろ。」
「半分か?まあ、いいだろう。お前を信じてやる。」
キョウジは立ち上がると、ホテルを出た。
構成員と車に乗ると、助手席に座っていた妻のアツコが話しかけてきた。
「交渉はうまくいったの?」
「ああ、なんとかな。」
「いい加減あいつらとつるむのやめなさいよ。どんな奴らかわからないわ。私を誘拐して、身代金を要求するかも・・・」
「そのときは俺が守ってやるさ。安心しろ。」
キョウジはアツコの肩に手を置いて言った。




