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スーパー保育士  作者:
1/1

1.湯

「あ〜…緊張するなぁ」

自宅で風呂につかりながらため息をつく。

中学生の頃に保育士になるといつかの夜空に誓った。

そして血の滲む努力の末、ついに明日から幼稚園で小さな子ども達と一日を過ごすことになる。

「何か今更になって行きたくなくなってきたな…」

僕は両手に溢れんばかりの湯をすくい、顔を洗う。

「ぷはっ」

湯気で霞んだ天井を見上げる。

正直不安だ。しかし全部が全部ネガティブな方向へいっているわけではなく、夢が叶った訳だしもちろん嬉しいし楽しみだ。

「まずは第一印象だよな…」

僕は風呂から上がり、体についた水滴をバスタオルで拭き取り、寝間着に着替えた。

浴室を出てすぐ隣にある洗面所に向かい鏡の前に立つ。

「あー、あー」

まずは喉の調整。

「お、おはようございます!!今日からみんなと一緒にお勉強させていただくことになりました、梅田信之助です。よろしくお願いします」

自己紹介の後はすかさず、

「にぃ〜………」

自分が持つ最高の笑顔を作ってみた。

「気持ち悪っ……」

とにかくあれこれ考えるのをやめて明日の準備をし、床についた。

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