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短編小説

関西人の家に必ずあるもの

作者: 歌池 聡
掲載日:2026/03/12


※しいなここみ様主催『無謀! 瞬発力企画2』に参加しています。3つ目のお題は『たこやき』。



 皆さん、『関西人の家には必ずたこやき器がある』って話、聞いたことありますか?


 まあ、この手の食に関する地域あるあるネタは、某ケンミンショーなどでもおなじみですが、かなり大げさな言い方ですよね。『〇〇県の人は××に必ず□□をつけて食べる』とか。


 なので、このたこやき器の話もその手のネタのひとつだと思われているかもしれませんが──。


 はっきり言います。これは事実です。関西人の家には必ずたこやき器があります。いや、なければなりません。

 関西圏では家庭にたこやき器を所持して定期的に使用することが義務付けられていて、違反者には罰金や刑事罰が科せられる可能性があります。






 とはいえ、その家庭がたこやき器を所持しているかどうかなんて、他人にはわからないですよね。

 なので、実際の摘発例のほとんどが密告によるものだそうです。


 そして今。僕はどこぞの誰かの密告によって、警察のガサ入れを受けている真っ最中だったりするのです。


「ほら、刑事さん、見て下さいよ。ちゃんとたこやき器、持ってますやん」

「うん、確かに使(つこ)うた跡もあるな。でもな、職場の仲間が(じぶん)の部屋でタコパ(たこやきパーティ)をしようと提案した時に、めっちゃイヤがってたっていう証言もあるんやけどな?」


 ──あ、密告者は職場の誰かなんだな。ちくしょう、僕が関西出身じゃないからって、余計なことしやがって。


「いや、見てのとおり部屋が散らかり倒してますんで。こんなとこに女子社員なんて来られた日には、たまったもんやないですわ」

「まあ、それもそうやな」


 年配の刑事さんはようやく納得してくれそうな気配だ。

 だが、部屋に上がり込んで部屋の中を見回していた若い刑事が、ふいに大声をあげたのだ。


「警部、冷蔵庫の中には『お好みソース』しかありまへんで! 『たこやきソース』を所持していない可能性もおますわ!」

「何やと!?」


 警部さんの目がすうっと細められる。


「──貴様、まさかたこやき器使用を偽装してるんやないやろな?」

「ま、まさかそんな! たまたま切らしてただけですやん!」

「『たこやきソース』が切れるまで次を買わないなど、関西人ならあり得へん。

 不法関西人の疑いもあるな。詳しい話は署で聞かしてもらおか?」


 ──『不法関西人』って何やねん!?

 


企画の趣旨を簡単に説明しますと──。


朝8時に出されたお題を使って24時間以内に作品を書き、瞬発力を鍛えよう!というというものです。


下に企画のリンクを貼りますので、よろしければ他の方の作品もお楽しみください。




歌池エッセイによくある感じの書き出しなので、エッセイだと勘違いされた方もおられたかもしれませんね。

すみません、ワザとです。中身はただのホラ話です(^^;


──まさか、実話だと思ってる方はいませんよね?


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この話、落語にしたらいいと思いまーす!
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