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図書室。

港から。

作者: caem


 山あいが近くて そして港から 汽笛が鳴った


 灯台の灯りなんて見えない 海猫さえ鳴いていない


 ただ 港から 潮騒にのって訪れた 帰港した船が


 大勢の乗組員が地上にあがり 陸上を有り難っていた


 それはまるで 海賊船から解放されたようで


 やっと まともな食事にありつけて お風呂につかれる


 海上では そんなことはできないから 温泉は嬉しくて


 浴衣姿ではしゃいでいる 港からあがったら 楽しくて


 一泊二日どころか 三泊四日でもたりなくて


 まだまだ 足りなくて



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