人は皆黒い…
差別と戦い、自分の生きる道を必死で探す…
お金お金お金お金…
何だろうか…
今から読んで頂くのは決してなかった出来事ではなく、そして二人の数奇な人生を描いたものである。
先をあまり考えず深く情景を描きながら読んで頂ければうれしい。
時は1969年、アメリカ、カリフォルニア州にある、とある町で起こった不可解な事件である。
「おいっ、早くしあがれサツが来るぞ」
ウーーウーーウーー
「お前たち、銃を捨てて、両手をあげろっ 君たちは完全に包囲されている」
「まだだ、まだ捕まるもんかっ お前がこの計画は完璧だと言ったんだろうがっ どうするんだっ」
「すまない、もうどうする事もできない…」
ガバッ シュー ドスっ
こうして二人の強奪犯は崖から落ちた。 未だに二人の遺体は見つかっていない…
彼らの強奪した金額は800万ドル。
遺体と共に闇に永遠に葬り去られたわけである。
-少年時代-
僕の名前はホセ
ホセ・パーカー。みんなからはホセって呼ばれてる。
父は日雇い労働者だ、母は近くのファミレスのウェートレスだ、白人ではあるが生活は苦しく、とても学校なんか通えない…
僕が一年で一番楽しみにしているのはクリスマスだ。なぜかって?
それは本を買ってもらえるからさ、もちれん新品のピカピカな本じゃないよ…
僕はその買った本で勉強しているんだ。 たまに破けて知りたいことが分からない時があるけど。
僕はいつかお金持ちになるのが夢なんだ。
、ちゃんとお湯が出て静かで家賃の支払いを取り立てに来る、チャーリーおじさんが来なくて、綺麗なおうちが欲しいな。
僕は喧嘩のない暖かな家庭を持ちたいな。
隣にいるのは僕の唯一の友達、そしてたったひとりの親友のジョン・スター。
スターと言っても僕と同じ貧困層の家庭の子だ。
ジョンは2人兄弟の長男だ、たまに表通りで靴磨きをしているんだ。稼ぎは1日頑張っても1ドルが限界だって。
もちろんジョンも学校には通ってない。 ジョンは3歳の時に父を事故でなくし、母と三人暮らしだ。 母は病気を患っているのでたまにしか働けないので生活保護に頼って生活している。
今日も家賃の取り立てと借金の取り立てが僕んちに来た。
父は仕事で、母と僕は奥の部屋に隠れていないふりをした。 怯えながら母に寄り添っているといつの間にか深い眠りについていた…
ふと自分が広い一軒家に居る夢を見た。 現実と夢の区別がつかない程リアルな夢であったが、次第にそれが夢であるということが分かってきた。
大きな怒鳴り声、食器の割れる音、母の叫び声。
いつもの喧嘩だ、父は仕事でしんどいと母の言うことに耳を傾けようとしない、母は借金と家賃のことで何やらわめいてる。
これは夜、10時を告げるアラームと同じだ。
父はいつも10時には帰って来る、そして長いアラームが鳴り止むのは11時半ごろだ。
そして朝の七時には仕事に行く。
これの繰り返しだ。
僕とジョンが14才になった時だ、二人で2ヶ月分のアルバイト代を握りしめ映画館に行っている途中の事だ、一台の赤のマスタングが僕たちの横を通り過ぎていった。僕たちはうらやましい反面、いらだちの目でマスタングを見つめていた。
すると突然車は止まり僕たちのいるこっちにバックして来た、そこには二つ上のマイケルとガールフレンドのキャメロン、アダムとサムがいた。
彼らは金持ちだ僕らのことを「飢えたひよ子」って呼んでは面白がっていた。普段はキャメロンはいないのだが今日に限って一緒におり、マイケルは上機嫌だった。
マイケルは新車を買ったと、鼻を高くし僕に言ってきた。
正確には買ってもらった なんだがあえて言わない事にした。
言ったところで向こうにはひがみにしか聞こえない。
今日は彼女がいるのかいつもより強気でこうして話しているだけでも七回は眉をつりあげた、自分ではイケていると思っているのだろう。
次の瞬間だった、突然大きな声でこう言った。
「ホセの父ちゃん何の仕事してるのー?
えー 日雇い?
あー思い出した思い出した、俺んちの会社でゴキブリのように働いていたな~」
これには僕も堪忍袋の緒がぷつりと切れた。
みんなが注目している中、道に落ちている瓶で思いっ切りマイケルの横っ面を叩いてやった。彼の唇は切れ、少し首からも血がでた、血しぶきが新車のマスタングのシートをいろどった、しばらく誰も口を開かなかった、というか開けなかった。
僕は自分のしたことを後悔した。
僕とジョンは夢中で走った。 1ブロック、そしてまた1ブロック。
気がつけば、町外れまで来ていた。
その日は家には戻らず二人で公園で過ごした。
戻るのが怖かった。 こうして3日間公園で過ごした、映画を見に行くためのお金は食料へと変わり、遂には所持金は底をついた。
僕は仕方なく家に帰る事にした。
ジョンは家族が心配だと途中から走って行った。
すると突然後ろからクラクションの音が聞こえた。振り向むくと同時に車はうなり声をあげ猛スピードでこっちに向かって来た。僕は間一髪のところでゴミ箱に飛び込んだ。
そして、車の方から声がした。
「飢えたひよ子…」
やはり仕返しをしに来た…
そして車は去って行った。