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拝啓、私を裏切った貴方へ

作者: Mea
掲載日:2023/06/19

楽しんで頂ければ幸いです。



私を裏切った貴方へ。


もう、決して君に読まれることのない手紙を書くことを、どうか許して欲しい。


いいや、許されることはない、か。


もし、一度でも君が許してくれるなら。


どうか。


どうか、君の声を聞かせてくれないだろうか?


たった一度でいいから、最初で最後でいいから、一度だけ。


一度だけ、君の声で私の名を呼んでくれないだろうか?







それから。


全てが君の選択だったなんて思えない。


君が、僕が傷つくのを案じてくれたのは嬉しいが、やはり、僕は傷つくべきだと思う。


傷ついて、自覚すべきだと思う。


何を、とは書かないけれど。










それから。


君があの木のことを覚えていたなんて、驚いた。


てっきり、もう、忘れているのかと。


あの木の下で君に誓った言葉を覚えている?


「ーーー、ーーー。」


なんて。


子供らしい約束に、君は笑って。


「ーーー。」


って返してくれた。




















すまない。


すまなかった。


そして、また、君のお願いを叶えられそうにないことにも。


何度謝っても足りない。


何度謝っても。






何度君との約束を果たせなくても。


ーーーきっと。


きっと、君は何度も笑って許してくれるのだろう?

















それから。


君のお願いは叶えられそうもないけれど。


代わりに。


あの木の下で君の名前を呼ぶから。


あの木の下で君の姿を描くから。


あの木の下で君との思い出を語るから。





ーーーどうか。


君も、僕との思い出を語りに来てくれないだろうか?


僕の名前を呼んでくれないだろうか?


僕の姿を浮かべて、そして。


僕の前に現れてくれないだろうか?




























最後に。


もし、君が一度でもこの手紙を読んでくれたなら。


僕の名前を呼んで。


もう、忘れてしまっているかもしれないけれど。


もし、覚えていたら。


覚えていたらでいいから、僕の名前を呼んでくれないだろうか?


貴方に裏切られた者より。

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