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恋人裁判

作者:スルメ大納言
彼は何者でも良いが、彼女は彼として嫌悪しない必要最小限の彼女でなくてはならない。彼女は実体であるが、これは現時点において趣味的なものである。
という訳で、彼は既に彼女に恋をしているが、彼より以前に彼であった彼はこれを理解しない。
ラブコメにおける他者性の確立のために要請された彼ならば、後に前提より脱落するところの彼である。
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