科学と妖精
ライルに想いを寄せているかもしれない女性たちの飼い主は、アンナと名乗りました。
「どうか、私と二人で話し合いの場に立ってください」
「お断りします。ライルと離れるなんて、絶対にイヤです」
「男にべったりするなんて、恥ずかしいことですよ」
「私は、亡くなった夫とは、子の前でも、孫の前でも、こうでした。信じる信じないではありません。世の中、絶対はありません」
「随分と、警戒心が強い」
「妖精は絶対ではありません。裏切ることだってあります。人だって同じです」
「自信がないのですか? 夫婦になると誓いあったのでしょう」
「浮気すらさせません。ですが、こうすることが、私の幸福です。離れません」
私はさらにライルにしがみ付いた。ライルはというと、困っている。だけど、無理に私を離したりしない。
「俺はまだ、軍所属だ。命令は絶対なんだ」
「ポー、さっさと契約書をどうにかしてください!!」
部外者を徹していたポーは、私の無理難題の訴えに、とてもイヤそうな顔を見せます。
「無茶言わないでください。公国の契約って、ともかく面倒臭い条項がいっぱいなんですよ。王国帝国とは違います」
「神を介さない契約です。ないようなものですよ」
「そんなこと言ったら、誰も守らなくなるでしょう!? 公国には公国の約束事があります。それに従わなければいけません。何より、今の僕は無力です」
そう、ポーはどこかの誰かに、妖精をごっそりと盗られたままです。見える所にはいない何かに、ポーは無力化されています。
だから、ポーは恨みがましい、とばかりに私を見てきます。ほら、私がポーの味方をすれば、無力化されることはなかったからです。
「では、このまま、話し合いといきましょう」
「それで、謝罪を要求するとは、ライルのことですか? それとも、元公国領のことですか? まさか、大昔の帝国人がやったという、王国の国境線のことですか?」
私が思いつくのは、この三つである。
「ライルのことは、本当に悔しいばかりです。これからという所に、あなたに盗られてしまうとは」
「他にも候補がいるでしょう」
「数あれば、確実ですから」
傍で聞いていたライルは、まさか、公国の策謀の道具になっているとは、思ってもいなかったので、真っ青になっています。
「そこで、提案です。あなたの公国での立場を保障しますから、ライルを共有しませんか?」
「しません。保障なんていりません。このままライルと一緒に逃げればいいのですから」
「逃げられますか?」
挑むように見てくるアンナ。無理だと思っているのでしょう。
実際、王族ポーは出来なくて、悔しそうに顔を歪めています。
アンナは、私も同じなんだろう、と見ています。
「まずは、話し合いからです。対話は必要です。その対話で、あなたがたの要求は、一方的すぎます。ライルと私の保障は、同等ではありません。私の保障よりも、ライルの価値は高いです」
「ライルはただの軍部の一人です。ですが、あなたは帝国の元女帝であり、皇族だというではありませんか。あなたの価値のほうが高いのは明白です」
「肩書だけを並べ立てれば、そうでしょう。ですが、ライル自身の価値は、そういう肩書が吹っ飛んでしまうほど高いのですよ。だいたい、これまでライルに何もしなかったのは、あなた方の中で、ライルの価値が低かったからですよね。そこに、肩書だけは素晴らしい私がライルを望んだことで、惜しくなったのでしょう」
「確かに、彼のような存在はまだいます。会ってみますか?」
「会ってもかわりませんよ。だいたい、私には、運命の相手は存在しません」
「っ!?」
私がそういう意図でライルを選んだわけではない、と知ったアンナは驚いた。てっきり、あの女性たちと同じように、私がライルを運命と望んだと思い込んでいたのだ。
「僕だって、運命じゃないスズを選んだってのに。公国側は、どうしてこう、考え方が俗物なんだ」
傍観者を徹しようとしていたポーは、ついつい、ぼやいてしまいます。
「だったら、ライルを返してもらう」
「ライルは誰のものでもありません。だいたい、きちんとライルのご両親にご挨拶しましたか? 私はライルのご両親に挨拶しましたよ。きちんと、結婚を祝福してもらいました」
「あなたは思ったよりも、頭の中がお花畑なんですね」
「きちんと順序を守っているだけです。女帝をしていた時だって、順序を守りました。化け物じみた力を使ったのは、刑罰を与える時だけですよ」
「その刑だって、あなたの独断で決めたことでしょう」
「エリカ様に無礼ですよ!!」
さすがに、王族ポーは黙っていられなかった。私が何かいう前に、ポーは間に割って入ってきました。
「エリカ様は帝国の女帝となっても、不当な扱いをされていました。それでも、平等に、法を守って、順序を守って、統治していました。王国側は、王国から発現した女帝だ、と不当な要求を帝国にしていましたが、問題にならないように、エリカ様が対処してくれたお陰で、今も、帝国と王国はうまくやっています。エリカ様は、もっと、幸せになるべき人なんです!!」
資料ごときではわからない、私の過去を知るポーは、公国の言い方に腹が立っていた。別に、気にしなくていいのに。
「まあまあ、怒らなくていいのですよ。悪評も誉め言葉です。為政者は、悪評をも引き受ける度量が求められます。綺麗なばかりでは、国の統治は出来ませんよ。霞を食べて生きているわけではありませんから」
「しかし」
「私は、十分、幸せな時を過ごしました。傍から見れば、人生のほとんどを不自由に過ごしていたように見えます。ですが、人生のほとんどを夫と、こんなふうに過ごせたのです。これほどの幸福はありません」
今、私はライルに対して、同じことをしています。こうして、昼も夜も、一緒に過ごすことこそ、私の幸福です。
私が青臭いことをいうので、アンナは嘲笑っています。見た目は、私のほうが若いですからね。育ちも、どこか世間知らずに思えたのでしょう。
「ですが、あなたはここから出しません。こちらは、力づくでライルと引き離すことだって出来ます」
「私の妖精は、盗れましたか?」
「お前には、妖精なんて、いない」
そう、報告されたのでしょう。だから、アンナは強気に出ています。
「あなたは王国からの賓客だ。仕方なく、こちらはお願いしている。ライルを共有するか、それとも、ライルを諦めるか、選べ」
「私には運命の人はいません。当然です。私は本来、子を為さずに死ぬ役割持ちです。だから、聖域に行ったって、何も見えません。私もまた、彼女たちと同じ、作り物なんです」
「?」
「だけど、私には、もう一つ、能力があります。私の両親は、神が定めた組み合わせですよ」
「まさかっ!?」
「同じ舞台に立てる人はいますか? 私の側に妖精はいません。当然です。今、私の妖精たちは、この島の聖域を包囲しているのですから」
もう、アンナは座っていられなくなった。すぐに部屋から飛び出してしまいます。
ポーは驚いたように私を見ています。
「そうなのですか!?」
「父から聞いていないのですね。あなたの祖父は知っていますよ。私はあなたと同じです。聖域の権限を書き換えられます」
王族ポーは、一時期、私の父アランの弟子となっていた。それなのに、何も聞かされていませんでした。
父アランは元は帝国の筆頭魔法使いです。アランは、自らをも道具として、様々な試みをしました。父は、好きでもなんでもない女と、運命の相手だから、と子作りしたのですよ。生まれる子どもは何か重要な働きをするだろう、と考えたわけです。そして誕生したのは、ただの人であるエリシーズと、化け物妖精憑きである私です。
「あの男は、最低最悪です。生まれた子にはこれっぽっちも愛情を持っていません。だから、平気で私を切り捨てられたのですよ。何が運命の相手ですか。そんな理由で誕生させられた私はいい迷惑です」
運命と聞くだけで、私は腹が立つ。
運命という理由で、部屋に押し入ってきた女たちは最低だ。私の父アランと同じだ。運命という理由だけで、ライルを求めるのだ。
ライルは真実を知って、なんともいえない顔を見せます。あんなに熱烈に求められても、そこによくわからない運命という理由づけは、ライルには納得いかないのでしょう。
その運命のために、ライルは、恋人を亡くしたのですもの。
私はライルの手を握り、胸に顔を埋めます。
「ライルの本当の素晴らしさをわからない彼女たちに、私が負けるはずがありません」
「俺は、君の亡くなった夫に似てるんだろう?」
「それもあります。それは、きっかけでしかありません。そこから先は、あなたの魅力です」
「話を聞いていると、君の亡くなった夫は、とても素晴らしい人なんだけど。とても、俺では勝てない」
「わかっていませんね。こういうのは、勝ち負けではありません。人は、将来を心配したり、過去を振り返ったりして、考えます。ですが、私は今を大事にします。将来なんて、心配したって無駄です。あるがままです。終わってしまった過去なんて、変えようがありません。大事なのは、今、目の前にいるあなたです」
ポーなんか無視して、私はライルに言葉を重ねます。
自信のないライル。それは、私の亡くなった夫ロベルトの話を聞くからでしょう。
「私も悪いですね。もう、亡くなった夫のことは口にしません。だって、今の夫は、ライル、あなたです」
「いや、君の大事な人だから、忘れるとか、そういうことをしなくても」
「忘れるわけではありません。今は、あなたに夢中なのですよ。それよりも、あなたは私が既婚者であることは気にしませんか? 私には、子も孫もいます」
「正直、信じられない」
毎日、私はライルと睦言です。そんな濃厚なことをしている私は見た目通りの年齢ではありません。だから、ライルは私の過去を信じられないのでしょう。
「僕が証人です。エリカ様には、子も孫もいます。何より、エリカ様の末の息子は、僕の友達です」
「ええっ!?」
ポーはまあ、見た目通りの年齢です。妖精憑きではありますが、見た通りに歳をとる妖精憑きなのですよ。
「孫がいるって」
「末の息子は、随分と遅くに出来た子です。子育てはまかせてくださいね」
「あ、うん」
引きつった笑顔を見せるライル。ちょっと、怖がらせてしまいましたね。
しばらくして、ものすごい音が鳴り響いて、部屋に銃を持った軍人の皆さんが押し寄せてきました。
「無礼だぞ!!」
「死にたくなかったら、離れろ!!」
狙いは私ですね。ポーは私を守ろうと前に出ます。ライルまで私の前に出ました。
「聖域、どうなっていましたか?」
私は構わず、前に出て、聖域のことを訊ねました。聖域、彼らにとっては、とんでもないこととなっているのでしょうね。
「黙ってついて来い!!」
私の体に銃の先を突きつけてきます。撃てばいいのに、撃てないのは、そういう命令が出ていないのでしょう。
抵抗したら撃ってもいい、なんて言われているでしょうから、私は大人しく部屋を出ます。
「ライル、ご一緒してください」
ただし、一人ではない。私はこんな緊迫した場でも、そこだけは譲らない。
「そいつとは離れろ!!」
「イヤです。そんなにいうなら、私を殺しなさい。私は死を恐れていません。十分、生きました」
死が恐ろしいのは、やり残したことがあるからです。私には、もう、やり残したことがありません。殺されたって、気にしません。
ずいと前へ出てやると、本当に、銃を撃ち放ちました。
ですが、やはり、私の周囲で銃はしゅんと消えてなくなります。
「また、死にぞこないました」
「また、死のうとして!! 俺と一緒に生きると言ったじゃないか!?」
ライルに責められてしまいました。
「はい、生きます。ですが、物は試しです。公国の武器が私に通じるか、試してみたかったのですよ」
「死にぞこなったと言った」
「生きるとは限りませんでしたからね」
目を反らしてしまいます。ライル、どんどんと私よりも強くなってきました。
「次は、俺が前に出る」
「そんな危ないことしないでください!?」
「だったら、もう二度と、試すようなことはするな」
「わかりましたから。私が悪かったです。ごめんなさい」
ライルに許しを乞います。ライルがこんなに怒るなんて、思ってもいませんでした。
ライルは、私を守るように抱きしめて、私たちを囲む者たちを睨みます。
「次は、俺ごと撃て」
「しかし」
「俺も彼女から離れない。紙きれで結ばれた契約なんて、守らない。俺は、彼女と生涯を過ごすと神に誓ったんだ。神との誓約こそ、守るべきことだ」
「バカなことを」
軍人たちは、ライルを蔑み、バカにして見ます。科学というものを信仰する公国側にとって、神という存在は、低い。
公国はたくさんの種族の集合体です。だから、たくさんの神や信仰が存在します。ですが、真に神を信じているか、というと、そうではありません。公国の根本は、科学です。神は心の安寧のための支えですが、あるかどうかわからない存在なのです。
それはそうです。公国は神と妖精、聖域を捨てたのです。目に見える奇跡を神は与えません。捨てられたのです。神だって公国を捨てます。
王国と帝国は公国とは逆です。神と妖精、聖域の信仰をしているから、今も妖精憑きが誕生し、神の奇跡を妖精を通して受けるのです。生活の安寧も、妖精と聖域のお陰です。そういうものに支えられている、と王国と帝国は信じていますし、実際、そうなのです。
ライルが神との誓約を優先したことに、公国の者たちは嘲笑うしかありません。公国側にとっては、紙きれの契約のほうが大事なのです。
「ほら、さっさと行きましょう。今の聖域をぜひ、見たいです」
軍人たちは、悔しそうに顔を歪めます。この島にある聖域が、とんでもないこととなっているのでしょう。それが悔しいのでしょうね。
公国は聖域を捨てはしましたが、それは、何もしなかったにすぎません。聖域、壊すにしても、何が起こるかわからない代物ですからね。
結局、公国側は私とライルを離すことを諦めました。聖域に連れて行けば、どうにかなると思ったのでしょうね。
「僕もご一緒します」
「そうですね。いい土産話になるでしょう」
ポーが同伴することは、問題ない話なのでしょう。公国側はなにもしませんでした。
まあ、ポーは大事な王国との繋がりです。万が一、ポーのご機嫌をそこなったら、紙切れの契約を破られてしまいますからね。
妙な遠回りをさせられるかな、なんて予想していましたが、軍人たちは、まっすぐ、聖域の元へと連れて行ってくれました。
この島、本当に土地が悪いのですよね。さらに、公国の領地であるため、私とポーには不利に働いています。ポーは、半分もの妖精を盗られてしまったため、とても不機嫌です。その残った半分を盗られないように、ポーは気を引き締めています。
しばらく歩いて、建物の外に出て、不気味に生い茂る自然の先に、洞窟が現れます。そこは大事だとわかるように、警備の者たちがつけられています。
「科学を信奉するくせに、魔道具を使うなんて」
笑ってしまいます。見張りの者たちには、妖精の目が装着されていました。
妖精の目という魔道具は、妖精と交信する力を与えてくれます。しかし、才能がない者が装着すると、廃人となってしまいます。それほど、妖精憑きの体と才能は、特別なのです。
私の亡き夫ロベルトは、とても優秀な人でした。ですが、ロベルトは妖精憑きとしての才能がないため、妖精の目の力には耐えられず、廃人となってしまいました。ロベルトがどうにか妖精憑きの力を使って生きていられたのは、常に私が側でロベルトを支えていたからです。
公国は、王国帝国を野蛮人と罵ります。ですが、妖精の目を装着させる公国は、非情というべきでしょう。見張りの者たちは平然としていますが、これだけの人数を見つけ出すために、どれほどの犠牲をはらったか、想像するだけで、ぞっとします。妖精憑きの才能とは、百人に一人と言ったところです。
ですが、妖精の目を装着する彼らは、とても自信に満ち溢れています。妖精憑きの才能があるのです。彼らは本物の天才です。何をやっても、彼らは優秀なのでしょう。
「なんだ、妖精なんて憑いてないじゃないか」
「皆、騙されたんだよ。実際は、そこにいる王国の男がやってたんだ」
「随分な数を持っているから、アタシたちでは、半分がせいぜいだったけど」
「仲間を連れてこれば、全ての妖精を盗ってやる」
目の前にいる見張りたちは、私を見て、嘲笑います。それだけで、実力が知れます。
「さっさとそこをどきなさい。私は、この聖域に呼ばれました」
「聞いてる。けど、ここを通れるのは、悪魔憑きだけだ!!」
そういうなり、ポーから奪った妖精を私にけしかけてくる見張りたち。私の実力を下に見て、悪戯ですね。
元はポーの妖精です。ポーはすぐに盗り返そうとしますが、土地が悪いので、うまくいきません。妖精だって、抵抗していますが、支配力に負けて、私の横を通り過ぎます。
私は妖精には目を向けません。どうせ、攻撃する気がないことを知っています。ちょっと強い風が私の髪を乱します。
「ほら、見えてもいない!!」
「いい加減にやめないか!!」
とうとう、ポーが我慢をやめました。ポーは素手で向かっていきます。
見張りたちはポーから盗った妖精でポーを攻撃します。ですが、ポーは見えていますし、妖精たちが抵抗するので、うまく操作出来ていません。その隙に、ポーは体術で相手を容赦なく叩き伏せてしまいました。
強制的な案内で側にいる軍人たちは、ポーの見た目で大したことがない、と見ていましたが、すぐにそうではないと気づかされます。武器を持っていない人など、ポーにとっては、敵ではありません。王国も帝国も、いつでも戦争が出来るように常に鍛えています。王族であるポーは、体術剣術を必ず身につけなければなりません。ポーの祖父もまた才能の化け物です。祖父によって鍛えられたポーは、妖精憑きの才能もあり、体術も剣術も化け物なのです。
対する見張りたちは、盗った妖精の抵抗により、うまく戦えないでいます。それはそうです。妖精を盗る、ということは、強制的な支配です。抵抗されているので、妖精の操作はうまくいきません。そうなると、同じ体術でポーを防ぐしかありません。
ポーったら、男も女も容赦なく叩き伏せました。
「僕の妖精を返してもらう」
見張りたちに痛い目に合わせ、支配力が落ちたところで、ポーが妖精を盗り返しました。
「エリカ様、これで、憂いが一つ、消えました」
「油断するからですよ。いついかなる時も、油断してはなりません。あなたは、王族なのですから」
「すみませんでした」
反省するポー。ポーも立派な大人ですが、やはり、妖精憑きらしく驕りと自尊心があります。今回は、良い刺激となったでしょう。
「愚かですね。妖精を盗れる、ということは、盗り返される、ということです。魔法使いたちは、そうういう経験を訓練でします。あなたがたは、魔道具の力を借りて、ただ、妖精と交流し、支配するだけです。妖精を奪うという経験、今回が初めてでしょう。本来であれば、奪った武器は隔離するものです。これは、公国側の落ち度です」
地面で痛みに苦しむ見張りたちを見下ろしました。ポーも油断していますが、公国側も油断しています。戦略的には、武器の隔離は初歩の初歩ですよ。
見張りたちは諦めていません。どうにかポーからまた、妖精を盗ろうとしたり、野良の妖精をけしかけたりしています。ですが、しっかり警戒しているポーには通じません。
それに、野良の妖精たちも、もう、彼らに力を貸したりしません。皆、私たちの味方です。




