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カサカサ。カサカサ。
乾いた葉が揺れ落ちる。
体液がゆっ…くりと太い枝を垂れていく。
レイアは口を押さえ、声を我慢していた。普段は見せない、余裕のないその必死な顔が更に俺を興奮させた。腰の動きが加速する。
「や……いっ…ん……海人…」
「レイア……」
もしかして、今までもレイアはこうやってたくさんの、俺みたいな男をその体で魅了し、ダメにしてきたんじゃないか?
しかも飽きたら、最後は殺す………。
そういえば、カマキリのメスは交尾中にオスを食い殺すことがあるらしい。
俺もいつか…レイアに殺されるのかな………。
「海人?」
「ぁ……ごめん…」
「謝らなくて大丈夫だよ。続きは今度ね」
優しく頭を撫でられた。
服装を整え、誰もいないことを確認した後、俺達は公園を出た。すぐには人形の姿にはなれないらしく、もうしばらく蓮司や咲希がいるアパートには戻れない。
う~ん……どこで時間潰そうかな?
「海人はさ、私が恐い?」
少し前を歩いていたレイアが、突然立ち止まる。
「……恐くない…かな…。あの、ニュースで言っていたことがすべて真実とは限らないし……。それに普段のレイアさんは優しくて、そんな凶悪犯には見えないし……。だから……うん!! 今は、大丈夫」
「…………変わってるね、海人は」
駆け寄ってきた彼女にキスされた。
「でも…ありがとう」
どうしてそんな悲しそうな顔するんだよ。
「…………」
もっとさ、凶悪犯らしくしてくれよ!!
人殺しなんだろ?
そうしてくれないと俺は本気で、キミのことを好きになってしまう。
「どうして……」
【 アナタは、人を殺すんですか? 】
「海人…痛い…」
全然分からないよ、俺には。
「レイア…」
「こんなにアナタを苦しませてごめんなさい。恩返しなんてしなければ良かったね」
「ちがうって!! 俺は苦しんでないから。こうしてレイアと一緒にいるの嫌じゃないし。だから……そんなこと言うなよ」
俺は、レイアを抱き締めた。その細い体が壊れてしまうんじゃないかと思うほど、強く。
強くーーー。
離したくなかった。
「ありがとう……嬉しい…」
この涙は、演技じゃないって信じてるからな!!
俺は、この夜。レイアと同棲生活することを正式に決めた。もしレイアが警察に捕まったら、俺も捕まるだろう。
それでも一緒にいたかった。




