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冷やし上手な彼女  作者: カラスヤマ
20年後 長女『モモ』彼氏と同棲しています!
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どうしてこんなにーーー。


『新しく入った子ってキミ?』


『はい。先週からメンバー入りしました。先輩、これから宜しくお願いします』


『急に呼び出して悪かったね。見込みのある新人が入ったって噂を聞いてさ、直接顔を見たくなったんだよ。なるほど…そうか……。ふ~ん。その若さですでにナンバー持ちかぁ………。スゴいな』


『いえ、大したことありません』


『それにしても想像以上の美人さんだね。驚いたよ。ほらっ、もっと! こっちに来なよ。恐がらなくても大丈夫。僕の膝の上に乗っていいから』


『はい』


『綺麗な髪だ………。その白い肌も』


『……………』


『……………………』


『先輩。私、そろそろ帰っても良いですか? 仕事の準備もあるので』


『もう遅いし、ホテルを予約してあるから今夜はそこに泊まりなよ』


『すみません。帰ります』


『僕と仲良くしていれば、いずれ僕のように一桁ナンバーになることも夢じゃないよ。キミももっともっと高みに行きたいだろ?』


『はい、行きたいです』


『ハハハ、素直で可愛いね。今夜は二人で楽しもう』



『ーーーところで先輩。私、とってもせっかちな性格なんです。【いずれ】ではなく【今】お願い出来ますか?』



『今は、さすがに無理だ。そういう冗談も言えるんだね。さらに気に入ったよ』


『契約時、最初の説明で主に聞きました。早く昇格したいなら、自分より上のナンバーを殺せば良いって』


『まぁ……そんな無謀なことをするバカは滅多にいないけどね。それってさ、つまりキミがこの僕を殺すってことだよ?』



『はい。ですね。だから私、先輩が私の髪を撫でた辺りから、先輩を殺すことしか考えていませんでした』


『ふ~ん…………そっ…ふがゃっ!?』


私は先輩の膝上にちょこんと乗ったまま、後ろ向きで先輩の舌を指先で挟んだ。


そして、躊躇なくその舌を指ハサミでチョッキンした。


赤いヨダレを周囲に撒き散らし、完全に余裕をなくした先輩が私に向けて発砲してきた。


『あなた、油断し過ぎです』


『きざ、まっっ!! ごろし』


……………………………。

………………………。

………………。



香水臭い部屋を出るとき、私はナンバー9に昇格していた。ゴミ処理が完了したことを主に報告する。


『先輩。私、この髪を撫でられるの死ぬほど嫌いなんですよ』



人間って、なんでこんなに臭いんだろう。


不思議だなぁ。




ーーーーーーーーーーーーーーーー



死ぬほど待ち望んだ土曜日。


私はタツ君と二人、薄暗くした部屋でくっつきながら長編アニメを見ていた。


「モモちゃんってさ、頭を撫でられるの好きだよね」


「うんっ! 頭がポワポワして幸せな気分になるから大好き!!」


「ふ~ん」


「でもでも! それは、タツ君限定だよ?」


「ふ、ふ~ん」


照れたタツ君が可愛すぎで、思わず抱き締めて殺しそうになった。


「ぐぎゃ!」


「…………大好き」



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