表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冷やし上手な彼女  作者: カラスヤマ
20年後 長女『モモ』彼氏と同棲しています!
74/80

20

僕のお気に入りは、彼女だけじゃない。だから手放し、引退も許した。



十五年前。


初めて父に牙を剥いた。

今までずっーーーと、ずっーーーーと僕を暴力で支配してきた父。歯向かう牙はすべて折ったとでも思っていたのだろう。


まさか、こんな幼い我が子に首を噛まれるなんてね~。


まぁ、でもね~。それって油断し過ぎだよね?


夜よりも暗い世界に君臨し、世界中の殺し屋を手の平で転がしてきた父。


そんな父が、僕よりも幼い彼に命乞いをしている。


「たっ、頼む! 助けてくれ」


「………」


「金だろ? いくらだ? そこにいる息子の二倍出すっ!!」


「…………二倍?」


「あ、いやっ! 分かった!! 三倍、いや四倍出す。だから助けてくれ」


「う~ん。ゼロを何倍してもゼロのままだからなぁ」


「お前、なに言っ」


父を警護していた殺し屋ちゃん(死体)の背中に座り、しばらく彼のお遊戯を見ていた。


彼の体を覆う黒いモノ。


いつ見ても気持ち悪い。


………………。

………ふぁ~……。


欠伸をしたら、終わっていた世代交代。胸に穴を空け、動かなくなった父に一度だけお辞儀をし、僕は屋敷に火を放った。


「終わったから帰って良い?」


「うん。たっちゃん、今日はありがとう。最高の誕生日になったよ」


「もしかして………明日からキミが、僕のボス?」


「そうだよ~」


「うぇっ。マジか」


「そんな悲しいこと言わないでよ~」


絶対に引退はさせない。


だって彼は、僕の一番のお気に入りだからね。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ