運命の出会い
キーンコーンカーンコーン
放課後のチャイムが鳴る、今日も退屈で刺激の無い一日だった、家に帰ったら何しよう。
「ショウ、帰ろうぜ」
「うん、今行く」
バッグを下げて教室を出る。
「ショウ、バトガって知ってるか?」
帰り道、僕は耳馴染みの無い言葉を受け聞き返した。
「バトガ? なんだそれ」
「くっそおもしれぇFPSゲームだ」
「FPS? なんだそれ?」
「まぁ、平たく言えば銃を打つゲームだ」
どうやらゲームの話らしい。
「それがすんげーリアルで、まるで実写かよってグラフィックなんだよ」
「へぇー、面白いなら買おうかな、今お小遣いそれなりに溜まってるし」
「いや、基本無料だからお金はかからないぞ」
「そいつはラッキーだな」
ゲームか、最後にやったのはいつだっただろうか、確か、小学生の頃にやった、モンスターを育成して戦う
モンスターバトル、縮めてモンバトってゲームだった気がする。あれ以来まるっきりゲームをやって無いような気がする。
「じゃあ、買ったら言ってくれよな」
気づけば、ショウの家に着いていた、僕はショウに別れを告げて自分の家に向かった。
僕は家に帰るなり、PCを使ってバトガと調べてみた、すると、白黒のコンストラストが印象的なカッコいいゲームがヒットした。
「これかな……?」
とりあえずインストールして、VRを装着しゲームが始まるまで待機する。
『 Wellcome to battle girl !! 』
どうやら始まったみたいだ、色んなメニューをがあってどれをやればいいのか……分からないのでヨウに通話をかけてみる。
「射撃演習所に来てくれ」
どうやら、ルームを作ってくれているらしく、そこに行けばいいみたいだ。ルームを検索して入場する。すると、そこには真っ青な晴天と澄んだ海、さらさらな白い砂浜があった。
「す、すごいな……」
グラフィックの綺麗さに唖然としていると
「おーいショウ」
誰かが、僕の名前を呼んだ、呼ばれた方に振り向くと、そこには、長い金髪に、淡い碧眼、小学生ぐらいの女の子がいた。
この髪と目の色に、僕の名前を知っているってことは……
「お前、ヨウか!?」
驚いた、僕の親友である男子中学が、小学生ぐらいの女の子になっていたのだ。
「お前なんで女になってんだ? 」
「お前もだぞ、ほら。」
鏡を渡され、それを除くと、黒い長髪、真っ赤な瞳を
待つ少女がいた。
「なんじゃこりゃー!! 」
僕のはちゃめちゃなFPS生活が、ここから始まった。