漫才 間違った異名
実在する人物名を使っていいのかわからないので名前は出さないように考慮しました。
二人「はいどーも」
ボケ「突然なんですが、異名ってかっこいいと思いませんか?」
ツッコミ「ああ、よくスポーツ選手とかに付けられる称号みたいな奴ですね。」
ボケ「そうそう、有名なんやと平成の……ゴブリンとか。」
ツッコミ「うんうん……うん?」
ボケ「今やと令和の……スライム、とか」
ツッコミ「それ怪物やろ!なんや、ゴブリンとかスライムって、弱そうやし全然かっこよくないし悪口にしか聞こえへんわ。確かに怪物は英語でモンスターでゴブリンもスライムとモンスターやけど、普通に怪物でええやん。」
ボケ「あと地名とかつけたりね。」
ツッコミ「はいはい、関東の〇〇とかね。」
ボケ「そうそう、ナニワの……ハニワとか、北海道は……でっかいどう――」
ツッコミ「それただのダジャレちゃう?どういうことしたらナニワのハニワなんて異名付けられるんかわからんけど、最後のは完全にダジャレやろ。」
ボケ「他、あれもカッコいいですよ。」
ツッコミ「お、なんですか?」
ボケ「〇〇王子ってやつ」
ツッコミ「あー、ありますねー。ハンカチだったりハニカミだったり。」
ボケ「ゆで王子とか煮込み王子とか――」
ツッコミ「……それは玉子やないか?王子やなくて。なんかさっきからチョイチョイ間違ってるで。」
ボケ「あと、スポーツ選手の他にも芸能人とかにも付いてますよね。」
ツッコミ「あー、付いてる人もいますよね。」
ボケ「演技とかがうまい俳優とかやと百人に一人と逸材とか言われたりね。」
ツッコミ「結構頻繁にいるな。一学年に一人いるペースやでそれ、百年に一人とかやろ。」
ボケ「あとアイドルグループ内でもファンから呼ばれたりしますよね。」
ツッコミ「いますねー」
ボケ「有名なところやと女性アイドルグループの人気メンバー七人に付けられた……あの……あれですよ……ヒゲセブン。」
ツッコミ「カミセブンやろそれ!しかも、髪と間違えてるみたいやけど神やからな!なんや髭セブンって、髭の生えた女性アイドルが一人いるだけでも嫌やのに七人もいるなんて、ホンマに人気なんかいな。」
ボケ「他には動物とかにもつけられてたりしますよね。」
ツッコミ「あー、動物は特に多いですよねそういうの。海のギャングの鯱とか、流氷の天使のクリオネとか」
ボケ「そうそう、あと海の豚、イルカとか」
ツッコミ「それはまた違うなあ!それは漢字が海豚って書くだけやわ。」
ボケ「まあ、色々ありますけど、でもやっぱり動物の中で一番カッコいい異名って言えば有名なあれですよね。」
ツッコミ「まあ、動物の異名で有名としたらあれですもんね。」
ボケ「薬中の王……ライオン」
ツッコミ「百獣や!百獣の王や!そんなん嫌やわ、あんな威厳のある鬣に鋭い牙持っておいてラりってるライオンなんて。」
ツッコミ「さっきから所々間違えてるけど本当に異名をかっこいいと思ってるか?」
ボケ「思ってるよ。」
ツッコミ「じゃあ一番カッコいいと思った異名ってなんや」
ボケ「阿蒙。」
ツッコミ「阿蒙?なんやそれ。」
ボケ「三國志の人物に付けられた異名で俺もそう呼ばれてんねん。」
ツッコミ「……それお前の方は阿呆の間違えやろ!」